海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

建築の質問

2007年11月16日 16時57分07秒 | 建築関連
教えていただきたいのですが (トニー) 2007-11-16 15:50:55

トニー様から建築の質問です。
海杉なりの見解でご質問には答えて生きたいと考えます。


教えて欲しいのは、木材の断熱効果です。

CBやSRCの建物のコンクリート内壁に木材を貼り付けると断熱効果はあるのでしょうか?

■CB造は、コンクリートブロック造のことです。SRC造は、鉄骨鉄筋コンクリート造の略称です。はじめに、CB造ですが、断熱性、気密性が悪く、湿気などを屋内に持ち込みやすいため最近は、建築されるケースが少なくなりました。住宅供給不足の頃には、簡易に建築できるため多く建てられていましたが、増築が難しく、敬遠されやすい建物です。下地材が取り付けにくい構造物ですので木材を内装材にと考える場合、少々工夫が必要です。木材を内装材として考える場合、躯体と内装材の間に気密された空気層を作れることが出来るかがポイントになります。確かに、木材は、伝導率が低く、断熱効果が高い建材です。しかし、室内の気密性が低いとあまりその意味を成しません。
その点、CB造は、外部の影響を内部まで伝えてしまいます。CB躯体の内側で断熱処理や湿気などを遮断する処置をして躯体と木材内壁との空気層を気密を計ることが大切です。

■SRC造です。主にこの構造体は、高層ビルで使用される建築物です。コンクリート自体は、断熱性の高い素材です。しかし、日中の熱を蓄熱する作用があります。つまり、暑い夏に蓄熱されたコンクリートの躯体が、夜、放出され、暑い室内になる現象です。屋上の部屋などが特にこの現象が見られます。話はそれますが、この場合は、屋上のコンクリート屋根の躯体に直接、日光が当たらない工夫をするだけでこの現象は和らげることが出来ます。

■空気層は、最高の断熱材です。気密された空気層を間に入れることにより、断熱効果を高めることは可能です。通常、コンクリート躯体+ウレタン断熱材+空気層+木材内壁と言う施工になっているはずです。

感覚として、コンクリートが冷房や暖房熱を吸収していると思うからです。木材がコンクリートの熱吸収(特に暖房の)をしているとするなら、省エネ効果があると思うのですが・・・。

■クーラーの設置条件で木造の部屋18畳、コンクリートの部屋20畳とか書いてありませんか?この表示を見ると断熱効果のある建物は、木造よりもコンクリート造(RC造)だと言うことになります。これは、単に建物の断熱性を示しているのではなく、気密性もプラスして標準的な目安としているのです。

■前述しましたようにコンクリートには、蓄熱効果があり、クーラーを幾ら効かせても効かないとうことがあります。

■もちろん、木材の内壁を貼るということは、室内の断熱効果を格段につなげることになります。1外壁との間に空気層が出来る。2木材自体の伝導率の低い素材が、断熱効果になる。3木材が湿気などの水分吸収する調湿作用によって人間の快適な温度に近くすることが出来る。4木材の色は、人間の感覚を快適な空間にさせることができる

もしも、あるとするならば、だいたいどれくらいの厚みがあればいいのでしょう。

■厚ければ、厚い方が良いのです。経済的なことを考えると12mmから18mmでしょうが、できれば、空気層の気密にも力を入れることが肝要です。


あと、断熱効果があるとするならばプレハブの工事現場の事務所とかも屋根の外側に木材を取り付ければ、あの夏の暑さが少しは柔らぐかも?なんて思ったからです。なんといっても、木材は安いみたいですから。消耗品でもいいかも。

■そうですね。今、海杉のところでは、プレハブでは、ガルバ鋼板を屋根材にして屋根を作ると格段に室内の温度が違います。これは、熱線を反射させるためです。この場合、小屋組みの中は通風性がある方が良いみたいです。まだまだありますが、大まかにこのくらいで大丈夫でしょう。
コメント (1)
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