海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

建設業界の問題

2007年08月08日 18時32分46秒 | 建築関連
林業・木材業界の不況の乗り切り方、今後の展開、やるべきことについて多くの人の前で語ってきました。熱く!熱く!語っていました。

はじめは、誰も相手にしてくれなかったけど、杉コレクションや富高小学校の移動式夢空間、スギダラ倶楽部、塩見橋のイベント、上崎橋のイベント、天満橋のイベントと宮崎県内外に発信し続ける努力をみんながしてきてくれたお陰で仲間が増え、次第に「宮崎県はすごい」といわれるようになって来ました。ホントにコツコツ積み上げてきた感じがします。

宮崎県産杉ブームは、もうすぐそこまで見えてきているとひしひしと感じるのです。木材コンシェルジュを名乗る自信も密かについてきたという自負があります。木材全般についてお世話ができればと考えています。特に一般ユーザーの方に「何でも聞いてください」と言えるようになるには、もっと窓口を広くしておきたいです。

そこで改めて自分自身を振り返ってみることにしたのです。

「激動の建設業をどう乗り切るか」皆さんご存知の通り、宮崎県は、知事の汚職問題を発端に入札制度の改革、公共工事の削減と二重苦どころか、三重にも四重にも荒波が押し寄せてきています。

制度改革だけでは、ありませんが、ほとんどの建設業者が何の手を打てずに、倒産、廃業に追い込まれているのです。まだまだ増えるでしょう。先日も県内でも大きな建設会社さんが自己破産をしました。人事ではありませン。全く先の見えない恐怖の長いトンネルに入ってしまいました。

振り返ってまさしく

林業・木材業の人たちもこのような状況だったんでしょう。不安と打つ手のない虚脱感が襲ってきていたのでしょう。自分自身が感じるようになって初めてそのときに海杉言った言葉がもしかすると心無い言葉だったかもしれません。「こうすれば良いのに…」「なぜ、やらないんだ・・・」と。

そんな経験から見えてくる斧がありました。意外と第三者には、見えているものです。当事者には見えない新しい方法が…。

そうなんです。海杉がやらなければならないことは、ちゃんとあるんです。今日、ある方の話を聞いていたときにそんな思いをしました。まだ考えて打つべき手があるんだ。どん底のこのときにしっかりと道を説く人が必ずいてくれます。その目を養ってきたと信じています。さまざまなことを感じさせてくれた一日でした。

山の仕事

2007年08月08日 06時12分07秒 | 森林
山で働く人たちに何とか経済的な支援は、できないものだろうかといつも考えている。もちろん、補助金を出すという考えではなく、もっと、現金収入が得られる方法があるはずなのだが…。

傘地蔵の話でおじさんが町に傘を売りに行って売れずに帰る途中、お地蔵様が雪をかぶっている姿を見て傘をお地蔵様の頭にかけるという話。

現金を得るためには、付加価値を付けたモノを売らなければならない。しかし、よく考えてみれば、まとまった現金を必要な時期があるはずだ。傘地蔵の話も正月の御餅が欲しいということだった。

付加価値を付けるアイデアを生み出す手法は、山にはもない。情報と洗練されたセンスが、山から失われているのだ。

子どもが大きくなると山を離れ、大学に行く、嫁に行く。素晴らしい才能があればあるほど、都会へと行ってしまい、ますます、困難になってしまう。大学や結婚はまとまったお金が必要で山から更に貴重な資金が町へ都会へ流れていく。現実は、厳しいものがある。

現状を嘆いても仕方がない。大切なことは、せめて、資金が都市へ流れないで山に留まってくれる方法を考えるべきだろう。特に教育費は、山を守り、山を育てる人へは、国立大学の費用を免除するのはどうだろうか。何人でも兄弟がいても構わない。山に住んでいるという付加価値が、高騰教育費を国民がシェアしても払う価値があると思うのだが…。

子どもたちに「お前たちの教育費は、この山を守る価値と同じなんだ」と言える父親になってほしい。

日本の中央集権国家は、山のプライドまでも奪い去っていった。山のプライドを取り戻すために何を興さなければならないのか、もう一度みんなで考えてみたい。ふるさと納税は、事後の対策で、決して前向きになることはない。未来に託すには未来の子どもたちなのだから・・。