海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

慌しくも・・・

2009年09月30日 00時00分42秒 | 古材
本日は、実に多彩な活動でした。

日向市の移動式夢空間を倉庫から運んで、一路、宮崎市のアートセンターです。
皆さんアート引越しセンターと間違えているようですが・・・。宮崎市のアートを一手に引き受ける施設なのです。

そこへ、「学」を降ろして、ランバー宮崎へ、鳥居や2×4材(弥良来杉)などを積み込んで4tユニックは、弊社へ。

海杉は、友人の工場へ行って、杉コレの模型をピックアップしてアートセンターへ。

それから、昼食もとらず、高岡のビタミン館に集合。

そこで、有名人の蒲生さんにお逢いして、蒲生さんの案内で小田製油所へ。

菜種油を製油している工場でそこがなんとも言えない、良い雰囲気の工場でした。

これはヒットですね。

蒲生さんのアイデアは、ますます、広がるばかりです。

ここでは少し押さえ気味の話でポイントとなる調査は後日に回しました。

楽しい一時でした。

そして、友人とともにアートセンターで杉コレの作品の展示のセッティングにかなり大変でしたが、なんとかやり終えて、友人とタイ料理を食べました。


明日も南雲さん一行が空港展に来るそうで大変な一日になりそうです。

古民家・古材の本

2009年09月27日 06時46分30秒 | 古材
今度、古民家と古材の本を出版する。

共同執筆の依頼が来た。

喜んで引き受けさせてもらった。

そして、御題が「古民家と古材を活かす時代」

なんと!タイトルのような、テーマじゃないか!!これは、大変!!慌てて、「このメールは、私宛では、ないですよね」と返信。

返答は「お願いします」だった。

急に荷が重くなった。

何について書こうか?

締め切りは、10月10日だ。月刊杉の原稿もあるし、他にも書いてくれと頼まれてる。

この手の話は、できる限り引き受けるつもりだ。

さて、古材、古民家と頭のなかで動かし始めよう。

今日は、建築セミナーだ。多分、住宅完成見学会を企画して自分が一番楽しんでいる。

延岡市北川町で講演会

2009年09月17日 03時02分23秒 | 古材
17日は、縁あって、延岡市北川町で「せせらぎ塾」の講師でお話をすることになりました。

テーマは【林業の活性化】です。

海杉の演題は「空気が見えますか?」と言うちょっと変わったタイトルにしました。

海杉が取り組んでいる事業やイベントの話を交えながら、なぜ、日本の林業が衰退しているのか、弱点を補強するだけで林業が活性化できないところまで来てしまった点や林業だけでなく地方が衰退していくことは、林業の衰退と同じ過程を踏まえているという点を話したいと思っています。

地方の衰退とともに日本の林業衰退した点は、誰も異論がないと思います。でも、林業が盛んになれば、地方の町が蘇るのかと言う点は、同じでないと海杉は推測するのです。

あくまでも、林業は一部であって、町を以前のように活性化させるには、別の要因も解決しなければならないのです。

ただ、他の町おこし事業と違って林業は、別にあるほとんどの要因と関連できることが解ってきました。

それは、農業にないものです。


延岡北川地区で講話 せせらぎ塾

2009年09月02日 08時54分05秒 | 古材
延岡市役所教育委員会の北川教育課の方から「せせらぎ塾」で講話を依頼された。

「林業を活性化させるには…」というお題だ。

9月17日午後7時半からで北川町公民館だそうだ。地区の役員60名が対象で教育委員会主催する塾となっている。

さて、何を話そうかなあと考えるところだが、依頼していただいた担当の方は、このブログを良く見ているとのこと、「ブログのそのままのことでかまいません」とのことでした。

縁とは不思議なものです。

北川は、昨年、日向古材本店としてはじめて古民家を解体したところです。

実は、先日、古民家を解体した方から家を建てたいと申し出があり、契約を済ませました。

そして、北川で古材について話してくれという依頼。まったく面識も無い方に自分の考えが伝わり、その考えをもっと多くの方に広めてほしいと言われるのですから…。

もしかすると海杉自身が世の中の変化に対応できていないのかもしれません。

海杉の中では、ブレないでひとつひとつを関連して仕事や活動を行ってきたつもりです。当然、はじめのころは、他の人には何をしているのかわからない動きだったと思います。

でも、コツコツと積み上げた方が、より大きな動きにつながることを信じています。

そうしていると高校時代の恩師から電話があり、工業高校生(海杉の後輩)に現場を見せてくれ!との相談でした。

小さな会社ですからそんなに現場があるわけでもないのですが、たまたま、北川の家が対象になりそうです。

まだまだ、先の話ですが、海杉の考えや行動が後輩にも受け継がれて良い街になることを期待しています。

まちづくりも家づくりも住む人に喜んでいただくことが一番のエネルギーですし、造る側も活動する側も楽しむ事が誇りに思えてくるような仕事を活動をしたいと願っています。

みやざき古民家倶楽部 

2009年08月23日 07時40分12秒 | 古材
昨日と今日の2日間、古材や古民家の良さを知ってもらおうと解体前見学会を開催しています。

暑いのですが、多くの方に来てもらっています。



このような企画をもっと充実させたいと考えています。

解体前になぜ?見学会を行うか?

一番は、安全です。どうしても解体中だと危険を予測しなければなりません。特にシロアリの被害のある家は、何時倒壊するかわからないのです。



もうひとつは、古物の販売です。古物商と産業廃棄物の違いは、有価物であるかどうかです。解体時の廃材は、どうしても有価物」になりにくいと弊社では考えたのです。古物商の登録店である古美術うみの庵が、適切に売ってくれれば、解体の部材が減るというメリットがあります。

日向古材本店は、本当に欲しい古材だけを取りにいくことになります。今回は、築50年で古材倉庫の規定の古民家にはなりませんが、古材市場の創造を目的に解体前の見学会を実施したところです。

古材を置いてするのですが、見学者は、骨董の方が興味がある見たいです。


みやざき古民家倶楽部 設立へ

2009年08月18日 20時10分27秒 | 古材
いよいよ、みやざき古民家倶楽部を設立します。

顧問に九州保険福祉大の山内利秋先生、宮崎大学の出口近士先生をお迎えして、楽しい倶楽部にしていきたいと思っています。

倶楽部の主な活動は、
      
       1.古民家の解体前の見学会
       2.歴史ある町並みの研修旅行
       3.古民家の学習会
       4.骨董・古美術品のメンバー特別割引
       5.写真やスケッチ、図面化による記録会

とは言っても、肩肘張らない倶楽部運営をしていきます。まずは、連絡網の整備からはじめたいと考えています。メンバー予備軍リストが630名でスタートします。何れは、専門家の方の参加も呼びかけたいと思っていますが、活動を中心にしていきたいので入会勧誘は今のところ考えていません。

まずは、今週22日、23日の見学会へどうぞ!

恵比寿さまの家 解体見学会+骨董掘り出し市

2009年08月17日 13時28分25秒 | 古材
旧松葉邸解体前見学会を開催します。極普通の民家なのですが、恵比寿様の鬼瓦が魅力的です。

この建物についていろいろ書きたいのですが、それは見学して頂いた方のみのお楽しみにしましょう。



うみの庵の骨董市も同時開催します。掘り出し物をたくさん用意しますのでこれもお楽しみに!!

お誘いあわせのうえ、ご参加ください。

日時 8月22日 午前10時~17時まで

     23日 午前10時~15時まで

場所 旧松葉邸にて 日向市平岩12439
  

新平岩小中学校を目標にしてください。ちょっと分かりにくいのでまずはお電話をしてください。

連絡先 0982-55-3332 
主催:日向古材本店 店主 海野洋光
共催: うみの庵 古材倉庫本部
両日は、骨董掘り出し市を同時開催いたします。
注:会場には、大きな駐車スペースがありません。

解体見学会を毎回、開催して感じることですが、親類が一同に集ってくださいます。そして「解体前によく、見学会をしてくれて、ありがとう」と感謝の言葉をいただきます。大変もったいないお言葉です。苦労はありますが、開催してよかったと思う瞬間でもあります。


古材倉庫 井上社長来延

2009年08月15日 03時29分19秒 | 古材
古材倉庫の井上社長が来延。

この方は、いつも良い刺激を持ってきてくれる方だ。お盆なのに大分長崎と回られたみたいだ。宮崎では、建築家小澤氏と顔合わせ、そして、弊社の延岡の住宅を見学してもらった。

延岡に来てもらったのだから、やはり、チキン南蛮だろう!!「味のおぐら」で昼食を。

話は多岐にわたったが、肝心な話が2、3。そのひとつに物流、古材倉庫も没流で頭を抱えている。自社の車を2台使ってぐるぐる回す方が、効率的だそうだ。どこかに物流センターを作ったら、もしくは、古材市場を開催する。刺激のある人と話をしていると自分でも今まで思わなかったことが、次々と口からです。不思議なことだが、いつもそうだ。

実は、杉でも頭を抱えている問題がある。良いデザイン、素晴らしいアイデアで杉の商品を作っても、売る人と買う人がいなければ、消えてしまう。


マーケットの原理は簡単だ。欲しい人がいて欲しい商品が市場に並んでいると物は売れる。

マーケッティング・ミックスと呼ばれる基本的な活動の中に商品開発、販売促進、価格設定、流通販路がある。私も含めて多くの人間が、この商品開発に時間をかける、地産地消の考えならば、問題は少ないが、全国展開となるとかなり難しい問題が木材にはある。原木でも製材品でも同じだ。

机上では理解していてもこと現実化すると頭の痛い問題だ。

良いデザインや素晴らしいアイデアの商品ならば売れるのだろうが、売るところがなければ、欲しい人に売る手段を持たないと市場から退場を言い渡される。

関東から船で日本を一周して主要な港で商品をピックアップして関東にもどり、売りさばくというのは、どうだろう。毎月1度の市を開催できる。売れれば、その船が、買主の近くの港で購入したモノを荷卸して、そこから陸路。商品が、不足の場合は、日本を回ってる船に載せて・・・。

2mなら宅急便で良い。3、4mも何とかトラック便がある。でも、6m8mとなるとどうしても、船便しか思いつかない!

毎日、そんな船が何隻も日本中をぐるぐる回っていたら、どんなに便利だろう。

そうか!逆周りの船も作れば、船員は、その区間だけで済むんだ。まあ、そんな単純なことではないが、海道をベルトコンベアのようにすると木材の物流問題は一気に解決するだろうなあ。

中央会指導員の研究大会 講演

2009年07月16日 20時48分22秒 | 古材


本日は、講師でした。

「古材の有効利用における事業活路について」と言うお題をいただきて、1時間ほどのお話しをさせていただきました。

中央会の方ら写真が届くと思いますのでそのときにアップします。

いろいろ準備していたのですが、肝心のパソコンが、セーフモードになって動かないのです。

ビデオは諦めて、話を中心におしゃべりに付き合っていただきました。

と言っても、肝心の話の方も前に話した講師の方が断然うまく、ほとんど同じモノで少々焦ってしまいました。

考えることは同じです。

そこで話の中心を弱小建設業でもできる挑戦方法にポイントを絞って話して、建設業の経営者に中央会の指導者に何を求めるかと言う点で話しました。

簡単に言うと「サポーター」と「アシスト」です。

建設業の経営者は、中央会の職員に何を望んでいると思いますか?

サポーターとアシストの違いがわかりますか?

この答えは、今回の話を訊いていただいた方たちがそれぞれ答えを出すことでしょう。

お疲れ様でした。


日南 油津 とある倉庫

2009年06月27日 10時25分51秒 | 古材
古材鑑定士・古民家鑑定士

この商売をしていると商売ではないけれど、面白い話がたくさんやってくる。


この写真は、日南油津港のとある倉庫




普段は、建物に興味をもつのだが、この倉庫は、中のものに興味を引かれた。





この建物は、油津がかつて、漁業で栄えた町であることを証明できるのではないだろうか?



廃屋なのだが、どこか、何かがあると感じさせる建物だった。

引き合い

2009年06月10日 06時17分09秒 | 古材
昨日、日南の教育委員会の方から電話を頂いた。

スギダラつながりだが、弊社で解体見学会をした飯田邸の血筋で日南に飯田病院がある。

2階建ての洋館だが、解体されようとしているらしい。

そこで、時間があれば、見に来て欲しいとのことだった。

なぜか、本日は日南へ行く予定があり、運命を感じる。

解体の仕事をしているが、できれば、後世に残せる建物は、残したいそんな、海杉の仕事をもっと知っていただければ、と思っている。

先日の西日本新聞に飯田病院の洋館の記事が掲載されていたそうだ。海杉は、西日本新聞を読んでいないが、どなたかしりませんか?


畳堤 延岡景観倶楽部 まちあるき

2009年06月03日 05時30分45秒 | 古材



この写真、何だかわかりますか?

延岡の河川の堤防の上に続いている欄干のような、デザインされているような、コンクリートが連続したものです。





これが有名な畳堤です。


中州にある延岡の川中地区は、洪水、冠水に悩まされています。

台風になると川の水が増水するのです。そのとき、地区の畳をこのコンクリートの枠に入れて、水を防ぐと言う河川災害を少しでも食い止めようと考えられたものです。

海杉の会社は、建設業ですから、土嚢をボランティアで築きますが、この畳堤は、それよりもはるかに有効です。



このような知恵をもっと、活かしたまちづくりに役立てたいと思います。

牛のある家

2009年06月02日 05時57分53秒 | 古材


古民家を鑑定すると決まって何方かが、「うちの家は、大したことないから・・・」と謙遜します。

でも、100年近く現存していた建物です。そんなことは、ありません。

依頼される方も、口では、そう話しても、何かがある感じて、鑑定の依頼をするのでしょう。

この家は、ウシでできているから、丈夫と言う伝承を教えていただきました。

「ウシ」建築用語で「ウシ」て何か知っていますか?

すぐに屋根の上を見ます。

「ウシはないなあ」

宮崎では、「ウシ」とは、茅葺の千木のことを「ウシ」呼んでいます。

茅葺でないとすると・・・・

小屋裏にはいります。

ウシがいました。

大きなウシです。




桁方向の梁で小屋束を支える梁の下に大きな中敷梁のことを「牛梁」と呼びます。

伝承は、このことだったんですね。



この写真のはわかりますか?

はじめにこの方は、この古民家が「明治に建てられたものだ」と話してくれました。

そうだとすれば、100年以上は経っています。

でも、すぐに気づいたのですが、写真のように火打ち梁が入っています。

和小屋で組まれた家のようですが、中央の小屋組は、明らかに洋組も採用しているのです。

古民家の構造で大凡の年代が、判ります。

昭和中期ごろの民家では、ないでしょうか。

100年は経っていませんが、60年は、経過しています。