海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

日南 油津 とある倉庫

2009年06月27日 10時25分51秒 | 古材
古材鑑定士・古民家鑑定士

この商売をしていると商売ではないけれど、面白い話がたくさんやってくる。


この写真は、日南油津港のとある倉庫




普段は、建物に興味をもつのだが、この倉庫は、中のものに興味を引かれた。





この建物は、油津がかつて、漁業で栄えた町であることを証明できるのではないだろうか?



廃屋なのだが、どこか、何かがあると感じさせる建物だった。

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2 コメント

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砕氷場です! (ツジ)
2009-06-27 13:58:30
海杉さんへ、
 いつも拝見するばかりでコメントしてなかったのですが、この建物に目を付けるとは、さすがコンシェルジュです!
 この倉庫は、油津港がマグロ景気で栄えていた昭和初期の「砕氷場」です。製氷場は運河のもっと上流側にあったそうです。
 水揚げされたマグロを当時は、ここで氷を砕いて「トロ箱」に詰めて全国各地へ送ったと、日南市のOさんが調べてくださいました。
 この場所(第一突堤)は、県漁港整備の一環で多目的広場に変わろうとしています。この建物も当初は、取り壊し予定だったのですが、Oさんとともに旧漁港の面影を伝える唯一の施設として、何とか残っています。
 きちんと改修して「港博物館」に!という意見もありますが、資金面で苦戦しています。
 建物内部にはまだ砕氷機械も一部残されています。
 それにしても、毎年台風の直撃を受ける波止の先端でボロボロになりながらも力強く建っている姿にいつも「頑張れ!」と声をかけたくなる建物ですね。
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コメントありがとうございます (海杉)
2009-06-28 08:30:03
ツジさま
コメント、ありがとうございます。

日南の文化財保護活動は、地元の方で熱心なかたがいますので、そのご努力は、頭が下がる思いです。

個人の所有物を公の文化財として保護するには、並大抵の努力だけでは、難しいことは十分承知しています。

現在は、単品では、文化財にならないと思われるモノをを集合させ、価値の高い文化財に育てる事業も活発になってきています。実際に収益をあげる仕掛けをすると十分観光資源としても評価される訳です。

余談ですが、平泉やル・コルビジェが世界遺産登録できないのは、面で広がり過ぎている点があると思われます。

砕氷庫は、堀川の公園に修景施設として使用するのもひとつの手でしょう。マグロで沸いた油津の雰囲気は、味わえると思います。

海杉の勝手な視点ですが

堀川のちょっと異質感を感じます。それは、区域にファサードの模範となる建物がないと言うことです。周りの建物が、違和感を醸し出しています。この砕氷施設を港の施設として移設すると周辺の民間建物の建て替え時の模範として統一した雰囲気になるのではないでしょうか。

捜せば、まだまだ、このようなものが出てくる可能性があります。
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