海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

牛のある家

2009年06月02日 05時57分53秒 | 古材


古民家を鑑定すると決まって何方かが、「うちの家は、大したことないから・・・」と謙遜します。

でも、100年近く現存していた建物です。そんなことは、ありません。

依頼される方も、口では、そう話しても、何かがある感じて、鑑定の依頼をするのでしょう。

この家は、ウシでできているから、丈夫と言う伝承を教えていただきました。

「ウシ」建築用語で「ウシ」て何か知っていますか?

すぐに屋根の上を見ます。

「ウシはないなあ」

宮崎では、「ウシ」とは、茅葺の千木のことを「ウシ」呼んでいます。

茅葺でないとすると・・・・

小屋裏にはいります。

ウシがいました。

大きなウシです。




桁方向の梁で小屋束を支える梁の下に大きな中敷梁のことを「牛梁」と呼びます。

伝承は、このことだったんですね。



この写真のはわかりますか?

はじめにこの方は、この古民家が「明治に建てられたものだ」と話してくれました。

そうだとすれば、100年以上は経っています。

でも、すぐに気づいたのですが、写真のように火打ち梁が入っています。

和小屋で組まれた家のようですが、中央の小屋組は、明らかに洋組も採用しているのです。

古民家の構造で大凡の年代が、判ります。

昭和中期ごろの民家では、ないでしょうか。

100年は経っていませんが、60年は、経過しています。
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