史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

糸魚川 Ⅱ

2022年11月19日 | 新潟県

(水前神社)

 

水前神社

 

 糸魚川行在所となった池原家の建物は、上刈の水前(みずさき)神社に移設され、神殿として使われている。

 

上刈地区

 

JR大糸線

 

 水崎神社の真下をJR大糸線(糸魚川―大町を結ぶ)が走る。民家の庭先を電車が走るという、鉄道マニアには堪らない環境である。

 

(池原印刷所)

 

池原印刷所

 

糸魚川行在所となった池原家(現・池原印刷所)には巡幸に随行していた杉孫七郎の漢詩を刻んだ石碑や明治天皇糸魚川行在所阯 附御膳水碑があるが、残念ながら非公開。

 

(鶴来屋)

 

鶴来屋

 

 平成二十八年(2016)、糸魚川市街を焼く大火災が発生し、この火災で老舗日本料理店「鶴来屋」も焼失した。

 鶴来屋は文化二年(1805)の創業。明治十一年(1878)には、明治天皇が糸魚川に行幸した際に料理を提供する栄誉を担った。

 由緒ある鶴来屋は、平成三十年(2019)一月、建物を一新して営業を再開した。

 

(菊池邸)

 

明治天皇市振小休所阯

 

 明治十一年(1878)九月二十八日、親不知・子不知の天険を通過した明治天皇は、新潟県域最後の小休所である市振小休所(菊地邸)で休憩をとった。その後、県境の境川を渡って、富山(当時は石川県)へ入った。新潟県における巡幸は十九日に及んだ。

 

(富岡邸跡)

 

明治天皇聖蹟碑

 

 青海小休所に指定された富岡邸跡には東郷平八郎揮毫による明治天皇聖蹟碑が建てられている。

 

(梶屋敷)

 

明治天皇御駐輦之碑

 

 糸魚川行在所に入る前、明治天皇は梶屋敷小学校で小休をとった。明治天皇御駐輦之碑の傍らにはもう一つ「明治天皇御駐輦碑」があったらしいが横倒しになったまま放置されている。

 

(齊藤邸)

 

明治天皇藤崎小休所阯

 

 明治十一年(1878)九月二十六日、あいにくの雨の中、明治天皇は筒石学校と藤崎小休所(齋藤邸)を経由して、能生の大島邸で昼食をとった。斉藤氏、大島氏ともに加賀藩の本陣を務めた家柄である。

 

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