史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

福井 Ⅳ

2014年02月08日 | 福井県
(由利公正宅跡)
 今般、石川県小松市にある北陸先端技術大学院大学まで出張する機会を得た。大学を訪問するのは月曜日のことだったので、前日の日曜日、福井、鯖江、丸岡、大野の史跡を訪ねることにした。
 この日の夜は高校時代の友人、同窓生が十人ほど集まってくれて、プチ同窓会となった。中には卒業以来という級友もいて、昔話に花が咲いた。皆さん、今では会長だとか部長だとかそれぞれ立派な肩書を持つ重鎮となっているが、個人の人格は高校の時点で既にほぼ完成しており、年をとってもほとんど変わらないものだということを実感した。


由利公正宅跡

 前回の福井行(おそらく九年から十年前になろうか)で探しきれなかった。由利公正宅跡を探し当てた。てっきり毛矢町側になるものとばかり思い込んでいたが、幸橋の南側、道路を挟んで反対側に石碑が建てられていた。
 毛矢町側には、毛矢町の由来を記した石碑があり、そこにも由利公正がこの付近に居住する毛矢侍(けやさむらい)の一人だったことが記されている。


旧毛矢町

 由利公正宅跡の石碑の横には、坂本龍馬の歌碑が建立されている。
 文久三年(1863)五月、坂本龍馬は神戸海軍塾の資金調達のため、福井を訪れている。夜半、福井藩政治顧問横井小楠とともに由利公正(当時は三岡八郎)宅を訪い、両者は肝胆相照らす仲になったという。
 坂本龍馬は愉快極まって、次の歌を謡った。由利公正の手記によれば「その声調が頗る妙であった」という。


坂本龍馬の歌碑

君がため
捨つる命は惜しまねど
心にかかる国の行く末

(世直神社)
 世直(よなおり)神社は、松平春嶽の片腕として活躍した鈴木主税を祭神とした神社である。鈴木主税は善政を施したといわれ、彼を慕う地元の人たちによって建立されたものである。


世直神社

(乗国寺)
 「幕末維新全殉難者名鑑」によれば、乗国寺に福井藩士酒井孫四郎の墓があるようなので、乗国寺を訪ねてみた。しかし、墓どころか墓地すら見つけられず、成すことなく撤退することになった。


乗国寺

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