国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

800メーターバベル(バブル)の塔

2009-09-25 01:00:00 | 経済投資
大手商社のトヨシマさんが中東の総支配人としてデュバイに転勤されるとのこと。
そういえばこの国の話って最近あまり聞かない。

しかし、どうも人間が高いビルを建てると神様の不興を買うようだ。

1930年のエンパイアステートビルも大恐慌下エンプティー(空き室の)ステートビル
と呼ばれた。

1997年のクアラルンプール、ペトロナスタワーもアジア危機の象徴だった。

それにしても超弩級800メーターのブルジェドュバイは現在最高の台湾101を300メーターも上回るとか。

どうでもいいけど、どうして報道ではドバイなんですかねえ。
どうやってもドュバイにしか読めないけど。
もしかしてアラビア語の発音?

脱線しました。
それでその後計画されているアルブルジェはなんと1400メーター、富士山の何合目なんだろう?

街には巨大なヤシの形をした人工島にコンドミニアム、ホテル、ショッピングセンター群。
それがいくつも並んでいる。

摂氏50度での室内スキー場「スキードュバイ」、緑に囲まれたゴルフの
チャンピオンコース。
人工島に建てられたブルジュアルアラブは全室スイートで世界初の7星ホテルとか。
オープニングセレモニーに20億円かけたらしい。

おカネさえあれば何でもできるということか。世界から観光客が押し掛ける。
宿泊者総数は人口の3倍を上回る。

このアラブのデズニーランドが出来たきっかけは2001年の同時多発テロ。
アラブの資金が愛国者法(でしたっけ)警戒から一斉にアメリカから引き揚げられた。
それがタックスヘイブンの国を通してサブプライムなどの金融商品に投資され、
また多くがアラブに還流し巨大プロジェクトになった。

ここ無税です。所得税も関税もない。自由貿易港でもある。

ところが去年からの不況で様子が一変した。
一年で不動産価格が4-5倍になるような熱狂から急にみんな目覚めた。

政府と政府系企業が抱える負債はGDPの1.5倍の800億ドルにおよびデフォルト危機と報道されたのが昨年末。
これは大変。ここはもともと石油収入は少ないし。

その後殆どニュースがない。
もうデュバイのことは考えたくもない、みたいに。

久々の記事は三菱商事や重工、大林組の受注した鉄道プロジェクトの建設費が
バブルのせいか大幅に予算を上回り資金繰りが苦しくなっているとか。

あまりいいニュースありませんね、どこも。


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