国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

オリンパスを叩くべきか(似非グローバル主義に騙されるな)

2011-12-12 01:00:00 | 経済投資

(正義の人?)

ホリエモンはメルマガで、オリンパスの粉飾決算はライブドアより巨額で長期にわたることをあげ、
「市場へのインパクト考えれば上場維持が正解なのだろうけれど、刑罰を受け入れて服役中の身としては、
法の下の平等とは何なのか心がざわつく」と書いているそうだ。

全くの同感。
フジテレビという権力のブラックボックスを買収しようとした堀江は許せん、という検察。
小沢一郎や鈴木宗男と同じく、存在そのものが有罪(笑)という二重標準だ。

あれだけの粉飾決算を続け多くの株主に大損害を与えたJALの旧経営陣や共犯の国交省が裁かれることはない。
東電だって実は債務超過なのではないのか。
経営陣の責任を問わず、前社長に多額の退職金を出し、社員にボーナスを支給する。
立派な犯罪行為だと思うが。

それだけではない。
重大な被害をもたらしている原発事故に捜査の手さえはいらない。
存在そのものが無罪だ(今のところ)。

司法は岸や椎名が築き上げた芸術品である統制経済の遺産だ。
日本をバラバラにして支配しようとした占領軍。
ドイツでは直接統治をしたが日本は不思議の国だった。

経済界や政党は解体したが官僚機構と農協は残した。
アメリカも日本社会の特殊さ(西欧から見て)が理解できなかったのだろう。
権力の中枢としてに二重標準さえ許されている存在が日本の司法だ。

しかし本件、別の意味でも二重標準だ。
コーポレート・ガバナンスとかコンプライアンスとかいう英米式グローバルスタンダード。
これこそがダブルスタンダードだ。

時価会計を押し付け日本の金融機関を弱体化し買収した。
オリンパスの事案も昔の会計制度ならセーフ。
しかし時価会計が公正だと主張する欧米は、自分たちが苦境に陥れば抜け道はいくらでも作る。
欧米の銀行は時価会計の特例で延命している。
大体、アメリカ経済そのものがFRBによる大規模な「飛ばし」によってのみ延命しているではないか。
国家のバランスシートをFRBのバランスシートにつけ替えているだけ。
FRBは債務超過だがここは聖域。
ロンポールらが査察しろと言っていたがどうなったか。

TPPでアメリカが押し付けたいのがISD条項。
つまり進出企業が現地の政府の施策によって不利益を被っていると思えば国際的仲裁機関に提訴できる。
善悪の判断をするのは彼らだ。
英米傘下の似非グローバル主義。
ご都合主義で断罪できる。

イランの核疑惑がまた言われているが、これも同じ。
戦争を起こさないと生きていけない軍産複合体。
彼らのお得意さんを公然と設定したのがブッシュ政権。
「悪の枢軸」の一員であるイランは存在自体がが有罪というわけだ。

やはり「悪の枢軸」であったイラクでは、4400人の米兵と100万人以上のイラク人が犠牲になった。
軍需産業は儲けたがアメリカは直接戦費だけで1兆ドル。
スティグリッツによると、機会損失を含め3兆ドルが浪費された。
アメリカの覇権からの凋落を決定づけた。

サダムが大量破壊兵器を作っているというデマ。
ここにも「存在そのものが有罪」という人がいた。
今イラクで米軍が撤退している事を日本のメディアは伝えない。
日本のカネもここで無意味に浪費された責任は不問だ。
悪の枢軸たあ、誰のことだ。

イランでも同じ猿芝居が繰り返されるかもしれない。

猿回しが天野 之弥という外務省のトンデモ?役人だ。


彼が率いるのが国際原子力機関(IAEA)。
核疑惑の検証をする機関だが、天野はアメリカに完全追随。
自らそう発言したとWIKILEAKSにすっぱ抜かれている。

名前はカッコいいがコーポレート・ガバナンスもコンプライアンスもグローバル主義という
英米ご都合主義の一部だということを忘れるべきでない。

オリンパスの株価が下がり買収されれば日本の優れた技術が流失する。
叩いてばかりいられないぞ。

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3 コメント

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巨悪のベールをもっと剥いでくれ! (はっちゃん)
2011-12-12 11:19:30
そう、ガバナンスだコンプライアンスだ情報開示だとウルサク言い立て、自社や自国の得になると思えば、「小悪」のみ徹底的に叩き、背後の「巨悪」はベールに包まれたままというのが昔からの現実ですな。

ビジネスとしてのマスコミが偏向するのも当たり前。「自社が儲かる情報」しか流さない。

それに対抗しているのが、世界各地の昨今のデモであり、ウィキであり、このKFブログだ。

がんばれ!
返信する
パンツまで剥ぎたい (taku)
2011-12-12 14:51:58
有難うございます。
当ブログはポジション・トーク無しで行きたいと思います。
返信する
法の下の平等? (ななし)
2011-12-28 16:06:56
最近、粉飾決算の問題が報じられていますが、「風説の流布」という
言説が思い浮かばれます。

報道においては、他社や他局ならいいように思われますが、
フジテレビの報道に鑑みて、記憶するところ、滝川クリステル、
安藤優子、木村太郎らは、風説の流布に関与していたものと思われます。
何故、彼らは、過去の判例に則って、刑罰を受けていないのでしょうか?

フジテレビの報じ方ですが、本来、社内問題だったので、社内ウィキないし、
メーリングリストで済むような問題であったように思われます。

株主としては、フジテレビ、ライブドア問わず、影響を受けたと思われます。
また、株主でなくとも、テレビ放送を見ていた者は、その限りにおいて、
経済活動に大きな影響が、あったように思われます(例;アカウントの削除
レベルですら)
対比的には、日興コーディアルの粉飾問題は、ほとんど報じられていませんでし



また、以前、27時間テレビで、明石家さんまが明らかに「キッコーマンの醤油

の瓶をもって「しょうゆうこと」と宣伝していましたが、その後CMの出演までさ

ていたようですが、フジの経営陣の監査役である茂木友三郎という人物が、
キッコーマンの取締役をやっているということのようですが、独禁法であれ、
風説の流布であれ、かなりの大きな疑念を持たざるおえません。

社外の人間が,商品を喧伝する行為は、フジの監査役の存在を考慮しても、
競合他社からすれば、極めて遺憾であると思われ、経済に影響を及ぼしている
と思われます。

また、もし、昨今のフジテレビの韓国ドラマの導入コストが日本ドラマの導入コ
スト
よりも安価であり、かつ、右翼批判が現象していたなら、ポストコロニアリズム

観点からの批判および人権報道がなされるべきと思われます。
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