![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/5a/bb1b4897ab04f44db6e12c4f52a7877d.jpg)
Financial Times
ギリシャは民主主義のためにデフォルトしろ
2012.02.21(火)
イギリスのファイナンシャル・タイムズによると、ドイツの財務相がギリシャ支援の条件として、
4月の総選挙を延期するか、結果にかかわらず大連立を組めという「非民主主義的」提案をしているそうだ。
破綻したギリシャの再建にはぐうたらな国民の意思は障害。
選挙などで無駄な時間を潰している場合では無い。
つまりは厳しい緊縮策を押しつけられる「ギリシャはユーロ圏の植民地?」。
そこでは「誤った」民主主義は回避されなくてはならない。
そして政権を決めるのはギリシャ国民ではなくユーロ圏(ドイツ)というわけだ。
ユーロ圏にとって、あるべき政権は実務家のパパデモス首相が率いる現政権。
こういう内政干渉にあたる要求はドイツ国内に適用されれば憲法違反。
「倫理にもとる」要求だ。
しかし、FTによるとこれは元々無茶な要求で、実はギリシャ国民を挑発して即刻デフォルトさせようというのがドイツの思惑。
「陰謀論は山のようにある。ギリシャのメディアでは、アンゲラ・メルケル首相とショイブレ財務相にナチの制服を着せた漫画が載らない日はほとんどない。ドイツの議員らは、ギリシャの怒りに対して怒りを露にした。ドイツの大衆紙ビルトは、ギリシャをユーロ圏から「放り出す」ことを求めている。
ギリシャにいるドイツ人やドイツにいるギリシャ人に対して暴力が振るわれる事態を考えると、ぞっとする。これは容易にエスカレートし得る類の対立だ。」
「遠からず、さらなる緊縮策が実施されるだろう。いずれどこかの段階で、誰かがプツンと切れるはずだ。
ドイツの戦略は、生活を耐え難いものにして、ギリシャ人自身がユーロ圏から出ていきたくなるように仕向けることのようだ。メルケル首相としては絶対に、ギリシャを撃った銃を手にしている姿を見られたくない。ドイツの戦略は自殺幇助戦略であり、極めて危険で無責任なものだ。」
これって、ユーロ崩壊を狙う英米覇権主義者のシナリオ、或いは願望のようにのように読めてワロタ。
両国民の怒りを煽ってるのはあんた達じゃないの?
ギリシャ危機そのものが英米が金融兵器の格付け機関を使った仕掛けだろうし、救済策が出来上がった今でもギリシャ国債を先売り攻撃しているのが英米の投機筋だ。
ギリシャ国民の「自殺幇助」は英米の「陰謀」と言い換えればすっきりする。
金融システムが自壊しているのは実は英米の方だろうに。
第二次世界大戦によって延命した英米覇権主義の「終わり」は始まっている。
米軍はイラクやアフガンを撤退し、欧州駐留軍も大幅に縮小する。
田中宇によれば「EUが政治経済的に対米従属を離脱し、EU統合軍ができてNATOが有名無実化し、米軍は欧州から出ていく」。
対米従属を続けたいのは日本と韓国だけになるのだろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます