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原子力発電について知ろう

2011-04-12 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育
河野太郎の2009年動画。
原発事故以来一番存在感のある政治家の一人だという気がする。

前にも紹介した核燃料サイクルの話だ。
ウラン燃料を原子炉で燃やすと出てくる使用済み核燃料。
これを六ヶ所村でプルトニウムと高レベル放射性廃棄物に分離する。
このプルトニウムを高速増殖炉で処理し増量するのが核燃料サイクル。

しかし高速増殖炉の技術的な問題で行き詰まり政府の公式見解でも
2050年以前の完成はない。
しかし日本は既に45トンものプルトニウムを所有。
更に再処理工場から毎年8トンのプルトニウムが作られる。
北朝鮮は僅か50キロ(トンでなく!)所有で六ヶ国会議だ。

政府が考えたのがプルサーマル計画(和製英語)。
ウラン燃料にプルトニウムをたったの一割混ぜて燃やすということ。
軽水炉リサイクルだが経済的合理性が無い。
たったこれだけのために何兆円もかけてMOX燃料を作るのはナンセンス。

何やら闇雲に戦線を拡大していった昔の軍部のようだな。
官僚の無謬性神話がどんどんと変な方向に深入りして傷を深めているようにも聞こえる。

再び河野太郎。
使用済み核燃料の形で保存し40年間高速増殖炉の完成を待つべし。

しかし、どうしても出てくる放射能を発する核廃棄物。
数百メーターの地下で安全に保管し100-200年待つ地層処理をする場所さえ日本では無い。
どうや人類は禁断の「神の火」に手をつけてしまったようだ。
人類初めて生態系に無い核燃料。
手に余る気がする。

そして何よりの怪物である高速増殖炉。
「もんじゅ」は2兆円以上の金をかけ年間500億をかけてナトリウムを冷やさねばならない。
そしてそこから今までも、そして今後40年間何も生み出さない。
ドイツ、アメリカ、イギリスはとっくに計画を断念。
フランスでさえスーパーフェニックスは14年前に運転中止となった。

マグニチュード6-7規模の地震が毎年起きる日本。
六ヶ所村で大事故が起きれば北半球に人類が住めなくなるとか。
先日の震度6の余震で一部電源が使えなくなった。

核燃料サイクルはそうやらイカンという気がする。
「それは違うよ」というご意見歓迎します。

河野太郎の指摘 「日本のエネルギー政策」シリーズ1 原子力発電



こちらも合わせて。

河野太郎が警告していた核燃料サイクル(怪文書にされた「19兆円の請求書」)




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