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それって陰謀論でしょ、という陰謀(笑)

2012-11-05 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育


ベストセラーの「戦後史の正体」。
元外務省の孫崎亨さんの著書です。

お読みになった方も多いと思いますが、日本の戦後外交史を「対米従属と自立派のせめぎあい」という視点から読み解いています。
そういう見方があってもいいと思いますが、「許せん」と思う人たちがいるようです。
多分、対米従属している人たちでしょうね(笑)。

最近痛快な話がありました。
あの新聞です。

戦前・戦中は軍部より盛り上がって国民を扇動して「やっちまえ」の空気を作り出しました。
盧溝橋事件の停戦協定に関してはベタ記事で扱い、不拡大を模索する陸軍の意図とは裏腹に国民を戦争に誘導した。
戦後の占領期にアメリカを批判して48時間の発禁になると途端にGHQに尻尾を振り始めた。
冷戦時代はサヨクの代表として社会党と同じくガス抜き言論でアメリカが作った自民党を支えてきた。

最近ではそんな仮面も脱ぎ捨て、アメリカ様、官僚様、原子力ムラ様、経団連様などの御用新聞になっている、
ようにも見えますね(笑)。
「あ」の新聞です。

9月30日朝刊で佐々木俊尚というお抱えジャーナリストに「戦後史の正体」の書評を書かせた。
その内容が表層的で実に噴飯ものでした。

「ロッキード事件から郵政民営化、TPPまで全ては米国の陰謀だという本。米国が気に入らなかった指導者は全て検察によって摘発され、失脚してきたという。著者の元外務省情報局長という立派な肩書きも後押ししてか、大変に売れている。しかし本書は典型的な謀略史観でしかない」。

事実の核心に迫っている(かもしれない)主張に対し、「陰謀論」という汚名を着せて葬り去る。
「トンデモ本」という言い方もありますね。
そんなこと書いてないし。
読んだの?

世にあふれる陰謀説。
深読みです。
玉石混淆ですが思考拡張の訓練として参考になるものが多いです。
無知な人にとっては信仰に等しく危険です。

なにより「タブー」に斬り込むところが持ち味です。

、皇室、財務省、ジャパン・ハンドラーズなど大手メディアが絶対に批判しない聖域。
タブーに目をつぶる人生もそれはそれで結構。
私にはつまらないですね。

外務省でも「チャイナ・スクール」という蔑称はよく聞きます。
でも対米従属派の話や、ナイ、グリーン、カーティスやアーミテージなどのごろつきジャパン・ハンドラーの批判は大手メディアには決して出ない。
むしろ無知な日本人を指導する先進国の知の巨人として扱っている。
タブーなんですね。

数々のタブーを完全無視のメディアのほうが私には「トンデモ」です。

しかしネットの発達で大分国民の意識も変わってきた。
ネトウヨとか言う人たちが反中、反韓で盛り上がりましたがそのネタもばれた。
右翼の街宣車と同じでそれを利用する勢力があるということです。
日中韓露の諍いを喜ぶのは誰?

リテラシーというのでしょうか。
ネット利用者の目が肥えてきた気がします。
上から目線ではなく、私もです。
本書を読めばわかることですが、書評のような単純な謀略史観ではないです。
昔ならこの書評で「あ」新聞読者はこの本を手に取らない結果となったはずでした。

孫崎氏がツイッターで猛烈反論しました。
それを元に「あ」新聞に抗議が殺到したのでしょうね。

なんと、書評のこの部分を「事実誤認」と認め訂正削除しました。
最近にない痛快事です。

GoHooという新聞検証サイトがあってそこに詳しく出ているので貼り付けます。


「孫崎享著『戦後史の正体』は陰謀史観」 書評の一部削除 


健全な批判はおおいにすべきだし、間違えがあれば具体的に指摘すればいい。
しかし元イラン大使で外務省の国際情報局長。
しっかりとした反論でないと聞くに堪えません。

ネトウヨは本書や孫崎さんを「陰謀論」「サヨク」などと一蹴しています。
お里がばれますね。
「あ」の新聞もその程度なのでしょうか。

「天声人語」なるふざけた駄文を学生に読ませようとする。
テレビでの宣伝を見るとこちらのほうが恥ずかしくなります。
高校でも入学試験に出したりしたものでした。
今はどうなのでしょうか。

思想教育の一端なのでしょうか。
それは陰謀論?(笑)





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