国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

犬HKが吉田茂礼賛ドラマ「負けて、勝つ」だって(笑)

2012-09-11 01:00:00 | 社会、マスゴミ、教育


今、避暑地の野辺山から帰ってきてテレビをパチンとつけたら犬HKの対米従属キャンペーンドラマが始まったらしい。
勿論見ない。
見るといちいちチャチャを入れ家人の顰蹙を買うこと必至。

ほんと腹立つよね、犬HK。
犬越犬介とか(笑)。

吉田茂=愛国者、偉人キャンペーンを昔やったのが高坂 正堯の「宰相・吉田茂」。
保守本流の理論づけをした京大の先生だ。
若き日の国鉄フライヤーズは左翼嫌い。
高坂さんの本は一通り読んだのだ。

しかし何とあの鉄オタは京大で高坂さんの弟子。
嫌な予感がしてきた。
今日はその件でないのですっ飛ばしますが、要はヒダリもミギもある時点からアメリカによる日本スティルス支配のトゥールだったのね。
日本の保守本流というのはアメリカ一辺倒の外交態度、ということだ。

孫崎亨(うける)さんの「戦後史の正体」に詳しいが、吉田さん「負けて、勝つ」タイプの人ではない。
不遜な態度で葉巻をくわえ、ときにはベランメイの毒舌も吐くが、実態はアメリカのいいなり。
闘っているイメージ作りがうまいから、子分としても占領軍は重宝した。
役者だなあ。

敗戦直後の占領下だ。
私は吉田さんを責めるつもりはない。
美化するなと言いたいだけだ。

アメリカとの関係を最重要視するという外交政策を否定もしない。
戦後の長い間非常に合理的であったし今でも合理的な局面は多々ある。
しかし対米従属となると話は別。

自主外交があっての対米協調でしょ。
アメリカの言うことをなんでも聞いていれば世界の荒波を避けられると考えてるとしたら間抜け。

ペリーの砲艦外交という武力で開国、不平等条約で毟られた。
一方ロシア帝国拡大の防波堤としては重宝され経済的、軍事的援助も英米から受ける。
英国がヒトラーに叩きのめされると、英米ソにより真珠湾におびき寄せらた。

そしてアメリカにより日本中を火の海にされ多くの一般市民が虐殺された。
最後はウラン原爆とプルトニウム原爆の人体実験。

戦後、占領軍は日本を徹底的に三流国に陥れ、工業設備はアジアの親米国に移転、言語も英語(無理だとわかるとローマ字表記)にしようとした。
つまりは日本文化を破壊し戦前との連続性を断ち切ろうとしたのね。
天皇だけは利用価値があるので自分たちのツールとして残したけど。
すり寄っちゃうんですねこの人たちも。

しかし日本を乞食状態にしておくとカネがかかる。
そして冷戦・朝鮮戦争。
日本は再び共産勢力にたいする防波堤として経済発展を許された。

でも冷戦が終われば、ソ連に代わる仮想敵国が日本。
日米経済摩擦。

そしてベトナム、イラク等での大義なき人殺しビジネスで疲弊した後は金融バブル。
サブプライムで潰れても、もう一度膨らませドルの延命。
日本の役割は刷りまくったドルのスポンサー、つまりは米国債の買い手。

そして米国企業(遺伝子組み換え穀物、知財、薬品、オスプレイなどの軍需品)のマーケットとしての「グローバル」な日本。
そのためのACTA、PTT。
条約を締結しようがしまいが、アメリカの「年次改革要望書」路線で国内法はどんどんアメリカに有利なように変わっている。

大変結構な話だ。
ただしアメリカの国益にとってだ。
日本の国益はどうした。
うん、どんどん話が逸れていく。

吉田の話だ、吉田茂。
吉田、池田、佐藤、小泉、菅、野田などの対米従属の陰で抹殺されていった政治家たち。
重光葵、芦田均、鳩山一郎、石橋湛山、田中角栄、細川護熙、鳩山由紀夫、小沢一郎。
孫崎によると竹下登、福田赳雄、更には岸信介までもアメリカに抵抗して退場させられた。

吉田の役割は占領軍の要求を遂行すること。
戦犯を裁き、公職追放。
占領軍の暴力装置だ。

誰だって自分が可愛い。
真っ先にすり寄る近衛元首相や東久邇のようなお公家政治家。
戦時中に戦争キャンペーンをやっていた朝日、読売、毎日のようなメディアも尻尾を振って占領軍に諂う。
外交官で奉天総領事だった吉田も保身のためすり寄った。

幣原内閣の外相吉田はいちいち占領軍の意向を汲む傀儡内閣の中心。
今も日本の政治家を操るといわれるジャパン・ハンドラーの走りがG2のウイロビー。
非合法の諜報スペシャリストで後にスペインの独裁者フランコの顧問になった札付きだ。

表面的には不遜な態度の吉田だが、夜毎に帝国ホテルからコソコソとGHQに通い、ウイロビーの指示を受けた。
占領されたからには「まな板の鯉のようにピクリともせず料理されろ」と言った吉田が英雄だって?
そして占領軍のために国家予算で慰安所まで作ったのが吉田と池田。
何かとっても卑しくない?この人たち。

自分の保身の上に鳩山一郎らの排斥も手助けしてできた吉田政権。
日本のその後を決めたのが、吉田ら「保守本流=対米従属派」が独立後も政権を担当し、占領時代と変わらない政策を続けたことだ。
奴隷国家の上級奴隷。

しかしそうでない政治家、外交官もいたんですね。
外務省は戦後一貫して自主外交派とアメリカ追随派がせめぎ合いだったと元外交官の孫崎さん。

自らの身を賭して英語化などの占領軍の初期政策を撤回させた重光葵。
アメリカの有事のみ駐留を言い出した芦田均。
敗戦後の外相は見事なほど自主派と追随派が順番に勤めた。
重光ー吉田ー芦田ー吉田・岡崎ー重光の10年。

しかし楯突く政治家の排除がシステマティックに始まる。
GHQの子分で軍の隠匿物資を摘発(GHQのために)する裏切りの組織である地検特捜部。
堀田や佐久間みたいな糞野郎ども(失礼)。
その強引な摘発を囃し立てアメリカに不都合な政治家を政治的に暗殺する朝日、読売、文春。

昭電疑獄の芦田、ロッキードの田中、リクルートの竹下、日歯連の橋本、西松・陸山会の小沢。
誰一人有罪になっていない私刑だ。


(検察を美化する民放)

今更吉田の美化キャンペーンを始めた犬HK。
増税、原発、TPP、ACTA支持の自公民亡国政治の広報機関。
許せん。

おまけ。
犬HKは大嫌いだがEテレファンの国鉄フライヤーズ。
ブラックマヨネーズ - 電車で化粧はやめなはれ



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4 コメント

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先を越されてしまった! (はっちゃん)
2012-09-11 13:02:21
「日本民族とは、自分の信念をもたず、強者に追随して自己保身をはかろうとする三等、四等民族に堕落してしまったのか」

これはボクが言っているのではなく(笑)重光葵の言葉だが、今日の日本にも当てはまる。

20年前の冷戦終結時が、対米協調を維持しつつ「自主外交へ舵を切る」大きなチャンスであったのだが、日本はその後ますます「対米追随路線」を邁進している。

自国の国益最優先で度々変更される米国の世界戦略。日本はそのコマとして、このまま「使い捨て」にされてもいいのか。

KFブログが主張してきたことと、この孫崎さんの新著の内容には共通点が多い・・・米国に操られた「地検特捜」と「マスコミ」が日本の「対米従属路線」を固めている。彼等が「悪者扱い」するのは米国の言う事を聞かない政治家ばかり!

今、国民の大半が反対している増税も原発再稼動もオスプレイもTPPも米国の国益に沿うもの。一方、尖閣、竹島、北方領土の「問題解決」は米国の国益には反するものだろう。

つるしあげられても「米国の圧力」に屈しなかったカナダのピアソンのような政治家が日本にも現れないものか!

ps 実はこの本、読み出したところ!見事にサマリーされてしまったが、最後まで読むぞ(笑)
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ネタ本を読まれていたか(笑) (taku)
2012-09-12 06:44:39
前著の「日米同盟の正体」で目から鱗が落ちた感じがしましたが、本書はいろいろスッキリします。

実は私も読みだしたところ。それなのにすぐアウトプットしてしまう。
右から左の商社マンの悪癖ですかね。反省。
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やっと読み終わった (はっちゃん)
2012-09-13 22:11:01
実は、何んかボクと同じくらいしか読んでいないような気はしていた(笑)

日本の戦後史というフクザツな内容にもかかわらず、この本は読みやすく明解であった。対米追随or自主外交という切り口で歴代首相の行動を見ると確かに分かりやすい。

日本は今や米国の世界戦略に軍事面でも経済面でも協力することになってしまったというのが結論か。

この局面を打開するのは難しいが

・日米同盟の深化というのなら、米国とは粘り強く交渉し、ギブ・アンド・テイクで日本の要望も応分に受け入れてもらう

・話し合いでは解決しない領土問題は「棚上げ」して、中ロ韓との関係改善に努める

という地道な外交交渉しかないのでは?

ps 
クリントンと森さんの「霞ヶ関ジョーク」も出てきた(笑)

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もう読んだのか (taku)
2012-09-14 00:22:40
ブログのネタにしたらすっかり読んだ気になって三分の一ぐらいで止まってました。
外務省は対米従属ができないなら、いっそ鎖国したいと思っているらしいです。これは田中宇説だったかな(笑)。
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