夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

雨はなく風強く

2009-06-27 06:58:54 | ブルーベリー畑
 まったくこのところの夏日は、どうして梅雨明け宣言を出さないのかと言うくらいに熱い。しかも雨はなく、土は乾ききっている。その乾いた土を強い風が吹き飛ばす。
 ブルーベリーは順調に生育してはいるが、この強い風で枝折れや実が支柱に当たって落下する被害が出ている。7月20日はこの畑で行事「ブルーベリー祭り」をはじめて開催するのだ。何とか皆さんに楽しんでほしいものだが・・・。
 写真はラズベリーの赤い実です。少しずつ色がつき始めています。
 昨日の午前中はブルーベリー畑の水遣りと、牛糞堆肥を施した。メンバーさんたちはチップ撒き、わたしは何とか種から育てているバジルを畑に植えようと、開墾している。バジルパンは結構ファンが多いのだ。そしてバジルは一年草なので、毎年種から育てるしかない。来年は「踏み込み温床」を枯れ草と藁で作って、種を育てたいと考えている。
 午後から原ヶ平農場に行き、毛豆(枝豆)100本を植えた。毛豆と言うのは枝豆の殻に、茶色い産毛が生えているので、青森では通称毛豆と言っている。9月過ぎにいただく晩成種で、これが寒暖差もあって甘みが倍増する。ビールがうまくなること請け合いの豆である。メンバーさんたちと協力して、何とか植え切った。その隣には1週間前に種を巻いたカボチャが大きな双葉の緑の芽を膨らませてきた。暑さが戻って作物は、勢いが良い。きゅうりとズッキーニ、ツルムラサキが今出ている野菜である。長芋のつるが先日作った棚にうまく絡み付き始めた。素人のノウハウはどこまで通用するのだろうか。
 風が強くて、堆肥小屋の仮止めした屋根の一枚が吹き飛んだ。風が強すぎる。

虫たちの子育て

2009-06-21 08:23:54 | ブルーベリー畑
 いきいきファームはあうんから車で5分の場所にある。240本のブルーベリー(ジャージーとノースランド)の木と10本のラズベリーは、幸いなことに実が沢山実って、今や夏の日差しを待ち望んでいるかのよう。そのブルーベリーの林にはもう一つの世界が広がっている。少し視点を下げると、ブルーベリーの根元には、昨年産み付けられた蟷螂の巣がまだ営巣のままだ。葉の裏にぶら下がっているのは蓑虫で、去年はこんなについていたのだろうか、もしも同じだとすれば気づかないと言うのも変な話だ。およそ20個はついている。そしてもう一つの子育て中は足長蜂の巣だ。まだ小さくて写真では良く見えにくいかもしれないが、ブルーベリーの果実を間近に営巣中である。このほか沢山すんでいるのは、クモたちである。そして雨蛙。小さいながらも大食漢らしい。緑のブルーベリーの葉に、溶け込むかのように自分の皮膚を同化させている。みんな今が子育ての真っ最中なのだ。

6月のブルーベリー畑

2009-06-17 06:13:58 | ブルーベリー畑
 相変わらず気温が20℃を下回る日々。通年の気温から云えば、きっとかなり低いのではないだろうか。原ヶ平農場の野菜もジャガイモはまずまずの生育ぶりで、ほっとしている。しかしきゅうりやオクラ、モロヘイヤなどは軒並み元気がない。
 暑くなるのを皆待ち望んでいるのだ。
 そんな中作業を終えて、ブルーベリー畑に足を向けた。観賞用の苺畑には赤く色づいた苺が実っている。つまんで口に入れると結構な甘さである。車椅子の人たちでも、手が伸ばせるように高いところにこの苺はしつらえてある。
 ブルーベリーはと見れば、ノースランドとジャージーは早成種と晩成種の2種類。いくらか生育に差があって、ジャージーはまだ花をつけている。ノースランドは果実はまだ白く、7月20日の試食会に間に合うだろうかとやや心配な感じを持った。まだまだ観光果樹園を開くまでは、道のりが遠い。

小麦の成長

2009-06-04 06:12:28 | ブルーベリー畑
 蒸し暑さの感じられる昨日、農耕班はブルーベリー畑での作業を午前中行った。私は草刈で、メンバーさんは木片チップスを撒く作業だ。午前中だけでも一汗分かいた。
 午後からの作業は同じ作業なのだが、ぽつぽつ雨が降ってきた。新人スタッフのMさんに畑の場所を教えるために、昨年8月に植えつけた小麦畑を見に行くことにした。あうんの借地は全部で4箇所もあって、回るだけでも小一時間かかる。小麦はアップルロード沿いにある「高舘山」の一画にある。
 久しぶりに出かけた小麦畑だった。小麦は今70センチくらいまで育って青々としていた。牛糞堆肥を撒いた力なのか、アカマンマとギシギシという雑草が生い茂ってそれもまた見事であった。メンバーさんをブルーベリー畑に戻して、私は草刈に小麦畑に向かって約1時間30分雑草と格闘した。この時期のアカマンマは、倒れる際には火薬のような花粉が飛んで、なんとも気色悪い。また花粉症が深刻にならなければ良いがと、不安を抱えながらも何とか刈り切った。
 8月過ぎの収穫になるのだろうか。予想以上に小麦の穂の数が少ない感じがした。何でも挑戦だ!やってみなくちゃわからないと、今は自分を励ますしかない。

子育て真っ最中

2009-06-03 06:45:29 | ブルーベリー畑
 昨日は午前中は新人のMさんを迎えて、ブルーベリー畑の井戸水を使って水遣りの方法のオリエンテーションなどを行った。彼女が水をあげている内に、すっかり伸びた周辺の草刈を刈払機で行った。ブルーベリー畑は木片チップスで自然マルチングしてはいるものの、草は更にその下から伸びている。またマルチングを継続が必要だ。ブルーベリーは早成種は既に結実しているが、晩成種は白い花をつけているものもある。240本のブルーベリーと20本のラズベリーに水をかけると、小一時間はかかってしまう。
 草刈をしていると突然前の草むらから鴨がとび立った。「お、鴨だ!」と思っていると、目の前の草むらには蕗の葉にカモフラージュされるかのように鴨の巣があった。巣の中には写真のような卵が8個温められているところだった。気がついていれば、驚かせずにすんだものをと不憫に思った。帰ってきてまた温めてくれるだろうか・・・。
 その後原ヶ平農場に移動して、Mさんに農場の場所を教えた。農場に着くとSおばあさんがニコニコして待っていた。いつも何かに怒りを発していることが多いおばあさんだが、きょうはどうしたのだろうか。
 「具合の悪かった爺さんが、今日は通院の帰りに畑を見に来たんだ。それがとってもうれしくてね。」そう云っておばあさんはその気持ちを伝えてくれたのだった。昨日の樹木の枝の剪定をしたのも、おばあさんにはうれしかったらしい。自分でやりたくてもできないことが沢山あって、それを看護師をしている娘たちに伝えても実現できない悔しさが、不機嫌な理由だったようだ。
 Mさんを紹介すると、色白のMさんを見て、「この人は畑仕事なんてできるかな?」と不安そうに言った。Mさんが「農作業好きです」というので、おばあさんは面白がった。
 結局農場の野菜などの紹介をして午前中は終えた。
 午後はMさんとメンバーさん二人が加わり、草を刈った後片付けをしてもらった。1時間したところで、メンバーさんたちを車に乗せて戻っていった。農場の娘のRさんがやって来て、手がけの薬を噴霧することになった。おばあさんが毎日心配し続けていたラフランスの木に、薬をかけることになった。機械が修理が終わらず、結局旧式の(ポンプ型)機械での作業を二人で行ったのだ。梨の木とブドウの枝にも薬かけをして、Rさんは戻っていった。私は農場のあちこちに咲く菜の花や草を刈った。午後5時にようやく終わった。薬かけをしたので、日曜日くらいまで実すぐりはできないらしい。
 明日はブルーベリー畑と高舘山の小麦を見に行くつもりになっている。ブルーベリー畑の堆肥を原ヶ平農場に移す必要もありそうだ。それから「元気丸」という防虫液を作って野菜にかける必要がある。焼酎ににんにく、唐辛子、木酢液などを混ぜて作る。
 これからが野菜作りの本番だ。小松菜や青梗菜も発芽し出して、忙しくなりそう。
 
 子育てといのちを護る母ならば母性の中に野生も秘めつつ
 

快晴のいきいきファームで

2009-01-29 14:26:18 | ブルーベリー畑
 昨日は岩木山も八甲田山も白く輝いてくっきり見え、心が清々しくなる一日であった。久しぶりに昨年の暮れから足を向けていな、いいきいきファームを訪れてみた。少雪の今年は畑の雪も15センチ程度しか積もっておらず、ブルーベリーの木も今のところ静かに休眠中という感じであった。心配していたのは枝折れであるが、この雪の量では心配なさそうであった。今年は順調に育つブルーベリーを、間引きして半分を移植する必要があるかもしれない。だめだったことを考えて、ブルーベリーおじさん(師匠)が120本を余分に寄贈したのである。しかし予想に反して、9割方の木には異常はなく、すくすくと育ってくれたのである。今度は成長するにつれて樹間が狭くなり、今後隣同士の枝が邪魔になったりすることを危惧するのである。ブルーベリーの収穫までに、まだまだ難関が待っている。

ブルーバリー畑の冬

2008-11-20 12:04:10 | ブルーベリー畑
 「いきいきファーム」のブルーベリーは、ひもでぐるぐる巻いてしまった。その後ブルーベリーおじさんの意見を聞き、わらで更に雪囲いを3分の1したところで雪が降ってしまった。7列中の2列は何とか藁を巻き付けて暖かそうだ。きょう雪の状態を見るために、畑に出かけてみた。新調した長靴が30センチの高さだが、雪はそれよりも5センチほど高かった。
 急な降雪でもあったのか、隣のりんご畑はまだ未収穫のりんごが雪にふるえていた。来週くらいにはまた天候も回復するとは思いながらも、きょうは結構寒くて車のドアも寒気で凍って開かなくなっていた。
 これからブルーベリーも、冬眠生活が始まろうとしている。雪は果たしてどの程度今年は降るのだろうか・・・。

日替わりの空

2008-10-10 08:17:36 | ブルーベリー畑
 10月に入って、目まぐるしく天候が変わっている。昨日は午前中は日差しが暑く感じられたが、午後からは雨降りとなって次第に肌寒くなった。この時期まったく衣類の調整も難しい。
 Kさんと一緒にブルーベリー畑一面に、木のチップをひたすら敷く作業を行った。Kさんは私と同じ年である。一輪車でチップを運ぶのだが、彼は彼なりに盛んにどうすれば効率よく運べるかを考えているようだ。何度も物置を出入りし、ポリバケツをつけたり、林檎箱をつけてみたりしている。「そんなに急いで仕事をしなくてもいいんだよ。」と伝えるが、なかなか忙しい仕事ぶりである。汗を拭きながら、岩木山を何度も振り返る。そこには青空を背景に、紅葉し始めた岩木山が静かに佇んでいた。すーっと力が抜けていく気がした。

賞賛すること・感謝すること

2008-08-26 07:25:18 | ブルーベリー畑
 私の住む旧岩木町。この町には自然農法でりんご栽培をする木村秋則さんという方がいる。りんご農家の薬かけは聞くところによれば収穫まで、少なくとも7回以上かけるという。その薬かけで、木村さん夫婦は皮膚病を患った。こんなことを続けていては自分たちもだめになると考えて、それを契機に農薬散布を止めて、化学肥料も使わない自然農に移行していく。しかし、あっという間に虫に葉は食い荒らされて、実もならない年が続いた。7年目もりんごは実らずついに死のうと思って岩木山に登った。途中森の中で葉を虫にも病気にもやられずに立っているりんごの木を見た。後でそれはりんごの木ではなかったことがわかるのだが、その時は何故だという思いで、周囲の土壌を調べてみた。すると土壌はふわふわの状態で、雑草も木も根が十分に張っているのがわかったという。
 りんご園地で薬かけをするスプレーヤーは、その重さは何トンもある。その重みがりんごの根を踏み固めていくのだから、りんごのためにならないと考えたという。根は木の命なのだ。噴霧車(スプレーヤー)の使用を止め、米ぬかなどを使った酢で、手がけの消毒をしたという。虫は手で取るなどをして、8年目にしてようやく木村さんのりんご園に花が咲き実がついたという。
 木村さんはりんごの木一本一本に「よくやった、よくやった」とほめたり、「ありがとう」という感謝の言葉をかけるのだという。
 私はこの木村さんとは、たまたましらとり農場で出会った。そして今自分で初めてブルーベリーを見よう見まねで栽培してみて、木村さんのこのりんごの木をほめたり、感謝の気持ちの言葉をかけるということがよくわかる気がした。
 以前カウンセリングセミナーに参加した時に、東大の佐治先生の言われた言葉で「花は自分で咲く。」ということにすごい力を感じたことがあった。それと同じことを、この木村さんも言う。「「(りんごの木や実を)育てるのではない。育つのを手助けするだけだ。」といわれたことは、偶然の一致ではない気がする。それはりんごの木や実を命としてみている木村さんがそこにいるからだろう。りんごの根を重たい噴霧車が踏みつけると言うことに「りんごの木がいやがっている」という。その思いが大切なのだろう。「いやがることはしない方がいい」と、木村さんは考えるのだ。しらとり農場でも、しらとりオーナーが「キュウリの根がここにあるから、踏まないように」ということを言われたことがある。なんだか私たち人間が日頃忘れている、生命への畏敬というようなことをこれらは示している気がしてならない。
 ブルーベリーが今、若木を地面から伸ばしてきてくれる姿を見るたびにこのことを思い出している。

成長するベリー畑

2008-08-14 07:57:20 | ブルーベリー畑
 4月から決意して、ブルーベリーやラズベリーを植えるための畑を作った。毎日毎日が250本の苗木を植えるための穴掘りと、そしてピートモスを水で粘土状にする作業が続いた。ブルーベリーおじさんこと、前田さんが私の唯一のブルーベリーの情報源であり指導者だった。そしてもちろん苗木も彼の提供である。そして唯一彼のブルーベリー畑との差異は、私の畑の土壌が最悪だったということだ。はっきり言って何かをこの土地で栽培するなど夢のような話で、廃車置き場程度にしか活用の道がないという評価であった。
 ブルーベリーおじさんとの対話の中で、ブルーベリーの特性を伺った。そしてブルーベリーは土壌が酸性を好むことであり、保湿性・吸水性・排水性をクリアしなければ育たないことを知った。「極端に言えば道路の舗装地面に50㎝の穴を開けて、そこにピートモスの粘土状のものを50㎝の層でブルーベリーの苗を植えてもできるということだ」と、おじさんは語った。私はそれが唯一のヒントとして、この畑でもブルーベリーは栽培できるじゃないかと思った。どんなに豊かな土地でも、酸性土のピートモスを投入することが必要だとすれば。粘土質の土壌を排除してそこにピートモスさえ入れれば栽培適地になるのだ。こうして私の頭の中では10本ほどの側溝を掘り、その側溝の中にチップを投入して排水性をよくする。そしてその上には黒土を入れ、更にその上にピートモスを投入して、吸水性を得た。そして苗木を植えたが、更にピートモスの保水性を高めるために表面をチップで10㎝マルチングしたのだ。最初に10本のラズベリーを植えて様子を見た。次ぎに120本のブルーベリー(ジャージー・晩成種)、その後で早成種ノースランドを120本植えたのだった。ブルーベリーおじさんは最初、私のこのチップ活用には余り賛同してくれなかった。地中で発酵してガスが出るかも知れないと言うのだ。でも私は書物の情報やインターネットの情報から、この土地ではこれしかないと確信していた。しかし、この計画の半分から8割は成功し、残りの2割は枯れようとしていた。やむを得ず7月に入って枯れかけたブルーベリーの苗木を掘り起こしてみた。すると排水されているはずの側溝の下側に腐った水がたまっていて、それが根を枯らせる原因になっていたことを知った。10本の側溝に流れる水の排水性を改良するために、再び重機で今度は真横に側溝を掘った。すると今までたまっていたヘドロのような水が、この排水用の側溝に一気に流れ出た。粘土質の土壌がかくも排水を妨げている原因となっていたのを初めて認識したのだった。
 こうしてこの側溝の水を排水するための暗渠(排水用のホース)を入れ、そしてその上にはホタテの貝殻を埋投入し、そしてチップをその上から敷き詰めた。こうしてようやく、この重苦しい課題を改良することができた。
 一昨日私がブルーベリーへの灌水をしていると、ブルーベリーおじさんが久しぶりにやってきた。そして緑々とした若木が地面から何本も生え、そして苗木で戴いたときの2倍に成長している状態を見て、初めてほめていただいた。「ここまで育てば、もう心配要らないよ。どうすればこんなに樹勢が良くなるのかな?何か特別なものをやってるの?」と聞かれたが、鶏糞以外は水しかやっていないことを告げると、「灌水がいいんだろうなあ!」と納得した。この水はあの時思い切って井戸を掘らなかったら、どんなに苦労していたのだろうか。そして、井戸水が確保されていなければきっと皆枯れていたに違いないと思った。
 来年こそこのブルーベリー畑での果実の収穫がまた新たな活動資源として、我があうんメンバーのいきいきとした姿に変えることができることをその時思い描いていた。