東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

アトミック・ドラゴン

2012年07月05日 | インポート

Sayonaraadragon 今日の新聞各紙のトップ記事は「ヒッグス粒子」(素粒子)発見か!でした。放射線だって素粒子なんだけど・・・ふ~む、よくわからな~い。さて、小学生高学年なら理解できる核と原発のマンガ「さよならアトミック・ドラゴン」は学級文庫にぜひ入れたい一冊だ。

 第1部の「いのちと放射能」で、原子や放射線のしくみから被曝の影響まで、わかりやすく解説している。
 第2部「竜が天に帰る日」では、原発事故と核兵器の被害について原子竜(アトミック・ドラゴン)を登場させたストーリー・マンガになっている。
著者は、長崎出身のマンガか西岡由香さん。これまでも、長崎の被爆をテーマに「夏の残像」「八月九日のサンタクロース」などの作品を発表している。
出版社は「凱風社」945円(税込)。西岡さんは、「特に子どもたちやお母様方に、放射能について知ってほしいという思い、そして『いのちに対する絶対的暴力』である放射能から子どもたちを守りたい―そんな願いをこめて描きました。と結んでいる。
西岡さんのホームページ(「丸い地球のうた♯」http://www.yukalink.com/)には、本書を描くきっかけとなった「放射能Q&A」も掲載されています。


ビキニの水着

2012年07月04日 | インポート
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 ビキニ・スタイルの語源をご存じですか?1946年にビキニ環礁でアメリカが戦後最初の原爆実験を行ったことに由来します。
 「やっぱり、そうか」と思った方も多いと思います。
 その年のパリの水着コレクションで発表されたルイ・ルアールのデザイン(胸と腰だけを覆う女性用水着)を「男性を魅了する威力たるや原爆級」と比喩したことから「ビキニ・スタイル」と命名したと伝えられています。
 あ~無情!

 その後、1954年3月1日には18メガトンという威力を持つ水爆実験をおこないました。この威力は、なんと第2次世界大戦で使われた砲弾や爆弾(ヒロシマ・ナガサキの原爆を含む)がおおよそ3メガトンですから、1発で6倍になります。第5福竜丸やビキニ環礁の人々が被曝しました。被曝者は、ウラン採掘現場の人々から、核爆発実験従事者(アトミック・ソルジャー)、ヒロシマ、ナガサキ、原発労働者、スリーマイル、チェルノブイリ、フクシマと延々と続き、今私たちも被曝者になった訳です。

                            (トマト)


免許更新制、東京でも失職

2012年07月03日 | インポート

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 東京では、この4月と5月に「教員免許更新制の手続き未了」による失職者が4名出てしまいました。内訳は、主任教諭1名、育休代替1名、時間講師1名、再雇用1名となっています。再雇用の1名を除く3名は、いずれも大学での更新講習は受講し修了証明も受けていましたが、教員免許の「更新手続き」を怠ったために、失職となってしまいました。
 更新講習を受講し修了しながらも「手続き未了」だけで失職となってしまったことは、この教員免許更新制が大きな「欠陥」を持った制度であることを改めて示したことになります。失職となった方々は50代半ばであり、突然の失職は生活設計を大きく狂わせることになったことは疑う余地がありません。また、授業を受けていた児童・生徒にとっても大きな衝撃を与えたばかりでなく、勤務校はその後の対応にも苦慮したことと思われます。

東京教組は、あなたのセーフティネットです
 東京教組は、「教員免許更新制の凍結・廃止は教育界の総意」というスタンスのもと、「東京教組の組合員から一人の失職者を出さないため」のきめ細かな対策を進めてきました。制度が導入された2009年にはWEEKLY号外「How to 免許更新制」を全組合員に配布し、更新講習の受講と、更新手続きに係る制度理解を進めるとりくみを行いました。また、受講対象者にはがきアンケートを行い、更新講習の受講状況と更新手続きの進行状況を把握するとりくみを各支部とともに進めてきました。現在まで、組合員からの失職者は一人も出ていません。今年も失職者を出さないために、来年1月31日が「修了確認期限」となる「第3グループ」(今年度末で35歳、45歳、55歳となる人)には、はがきアンケートを行うほか、第4グループ以降の対象者には、更新手続きの詳細を理解していただくための「How to 免許更新制Ⅱ」を作成・配布する予定です。職場でも互いに声を掛け合って、「勘違い」や「うっかりミス」での失職者を出さないようにしていきましょう。

                               (ヒメコウホネ)


生きることについて

2012年07月02日 | インポート

Img_4736_2 前回のドキュメンタリー「チェルノブイリ・ハート」のマリアン・デレオ監督のメッセージに「人々はナジムが詠ったように・・・」という一説があるが。映画の冒頭でながれる、トルコ人の詩人ナジム・ヒクメットの「生きることについて」という詩を指している。(以下に引用) ナジムは、トルコの民族解放戦争の中で17年間、獄中にいた。しいたげられる人々、闘う人々への賞賛と誇り、明るい未来への期待と確信を詩に詠んだ。「死んだ少女」「雲が人間を殺さないように」「日本の漁夫」は死の灰をテーマとした三部作で、原水爆禁止運動にも寄与した。

生きることについて 

生きると言うことは笑いごとではない 

あなたは大真面目に生きなくてはならない 

たとえば 

生きること以外に何も求めないリスのように 

生きることを自分の職業にしなくてはいけない

 

生きることは笑いごとではない 

あなたはそれを大真面目にとらえなくてはならない 

大真面目とは 

生きることがいちばんリアルで美しいと分かっているくせに 

他人のために死ねるくらいの 

顔を見たことのない人のためにさえ死ねるくらいの 

深い真面目さのことだ

 

真面目に生きると言うことはこういうことだ 

たとえば人は七十歳になってもオリーブの苗を植える 

しかもそれは 子供たちのためでもない 

つまりは死を恐れようが信じまいが 

生きることの方が重大だからだ

 

この地球はやがて冷たくなる 

星のひとつでしかも最も小さい星 地球 

青いビロードの上に光り輝く一粒の塵 

それがつまり 

われらの偉大なる星 地球だ

 

この地球はいつの日か冷たくなる 

氷塊のようにではなく 

ましてや死んだ雲のようにでもなく 

クルミの殻のようにコロコロと転がるだろう 

漆黒の宇宙空間へ

 

そのことをいま 嘆かなくてはならない 

その悲しみいま 感じなくてはいけない 

あなたが「自分は生きた」と言うつもりなら

このくらい世界は愛されなくてはいけない

                          (ゲンペイカズラ)

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「チェルノブイリ・ハート」のDVD版は、東京教組にもありますのでご覧になりたい方は、お問い合わせください。

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