東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

外交と九条

2012年07月09日 | インポート

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 尖閣諸島や竹島が日中韓の重要な外交問題になっている。領土問題を政治的に利用するのは簡単だが危険である。

 日本の外交は、憲法9条を柱とした国際関係を築くことであると提言する「9条と日中韓(加藤周一、かもがわブックレット)」は、優れた外交指南であると思った。このブックレットは、故加藤周一が2004年に訪中し、精華大学で講演した時とその後京都の西陣で講演した内容をまとめたものだが、憲法9条が優れて外交問題であることを明快に述べている。憲法9条は、まさしく日本の安全保障(外交)の要である。湾岸戦争のとき「9条があって海外派兵もままなりません」とアメリカに泣きついた官僚や政治家がいたそうであるが、憲法9条の旗を打ち立てて日本の外交が世界の安全保障に寄与すべきとする論理は、小気味よく、痛快だ。こういう高い視点を持って、外交、安全保障を考えるべきだと思う。

                               (キキョウ)