東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

「頑張れ!」ではなく、気持ちを届けよう

2015年01月21日 | 日記

あの3.11から間もなく4年が過ぎようとしています。あの衝撃もその年月とともに私たちの記憶から少しずつ薄れていくようにも思えます。

 私たち東京教組は、「東北を忘れない、忘れさせない!」を合い言葉に、様々なとりくみを続けてきました。福島については、脱原発に向けた学習会をくり返し行い、さらに福島県教組の角田書記長(現委員長)においでいただき、福島県内の子ども達の状況についても報告を頂きました。また、福島県民集会には、毎年貸し切りバスで多くの組合員が参加しています。

 今年度は、7月23日にフォトジャーナリストの安田菜津紀さんをお呼びして、「3.11後の岩手から考えること、考えなければいけないこと」をテーマに学習会を行いました。安田さんは、岩手県陸前高田市について自分が撮った写真をスクリーンに映し出しながらお話をされました。お母さんを津波で亡くされた安田さんは、ただ一本だけ残った一本松を希望の象徴として写真にとり、それが多くの新聞に掲載されましたが、安田さんにとって希望の象徴としてみえたこの写真が、被災者にとっては波の威力を思い出させるだけのものだったこともお話しくださいました。当時日本では「がんばれ、がんばれ」という言葉が氾濫していましが、これは被災した人々を追い詰める言葉でもあったのだそうです。

 もう、ギリギリまで頑張っている方たちに対して、「がんばれ!」ではなく、私たち一人ひとりの被災地を思う気持ちを届けたいと思うのです。今年も昨年に引き続き東京都学校生協のご協力で、「東北支援企画」を行うこととなりました。東北の商品を購入することで、東北の復興を支援する。売り上げの一部を、東北の子ども達のために使う。そして、今年は、昨年の秋に学校生協として実施した際に大変好評で、仮設住宅の方たちからも非常に喜ばれた「お米券」のとりくみも加えて実施します。

 組合員の皆さん、「私たちは東北を忘れない、忘れさせない!」という思いを、この企画に参加することでかたちにしましょう。来週には、職場にチラシと申込書が届きます。〆切は2月27日までに、東京都学校生協にFAXして下さい。すべての組合員の積極的な購入を心よりお願いします。

 被災地では、「桜ライン3.11」というプロジェクトがたちあがり、津波の到達点に桜の木を植えていくという運動が進められているそうです。桜の花が咲く頃には、私たちの思いを届けられたらと思っています。


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