東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

プラムポックスウィルス

2016年04月01日 | 日記

 弥生三月。この時期、花粉に苦しみながらも観梅などして徐々に訪れる春を実感したいものだ。
 西多摩では梅と言えば吉野梅郷。しかし現在はプラムポックスウィルスの蔓延により梅の木は全部伐採中だ。今年は「梅の里再生まつり」を開催しているが梅自体は再び植樹できるのはまだ先で、地元自治体も苦労している。
 ところでこの事態の要因にゴミ問題が関係しているのをご存じだろうか。吉野梅郷の南側の山を超えると日の出町の山々。そこには多摩地域
26市1町のゴミの焼却灰が運び込まれる最終処分場が存在する。処分場の環境への影響を調べている市民グループ「たまあじさいの会」によると、ダイオキシンや重金属などを含む焼却灰が飛灰となり、谷に沿って青梅側に降り周辺の植物に影響を与えているという。飛灰はウィルスとは直接関係ないが、普通なら梅自身の免疫力で克服できるはずのウィルスがこれだけ蔓延した原因は、飛灰による免疫低下の可能性が高いという。実は吉野梅郷のある小学校の学区では子どもの喘息の率も他より高い。さらに震災後は各地で受け入れた震災瓦礫の焼却灰が集まっており、放射能も問題となっている。東京の西の端のこととはいえ、皆に関心をもってもらいたい。