東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

「女性が輝く社会」とは・・・?

2015年02月26日 | 日記

 「女性が輝く社会を」と言うけれど 安倍首相の言う「全ての女性が輝く社会」が、「全ての女性が今の男性並みに働き、かつ家事育児も完璧におこなう社会」であることはすでに皆さんにもおわかりでしょう。

日本の男性の長時間労働には際限がありません。

10月の連合中央女性集会で、男性の労働時間や労働条件を見直さない限り、女性参画は進まないのだと聞きました。女性参画の進んでいる国は男性の労働時間が短く、休暇は多いという傾向にあります。つまり、家事育児の「男性参画」を進めないと女性の社会参加は進まないということなのです。

「子どもを産むのは女性だが、育てるのは男女である」という視点が欠けている日本。意識改革から始め、法律上は「男女」適用の育休等の権利が、実際に行使されるよう、さらなる法改正を含め働きかけなければなりません。

来年度から、子の看護休暇が中学校就学前までに延長されました。この制度を利用できるのも母親だけではありません。育休も含め、父親の取得を進めていきたいものです。 女性が輝く社会は、男性も輝いている社会です。

ところで、現在問題になっているブラック企業の見分け方をご存じですか?それは「女性が活躍しているか否か」ということだそうです。女性が活躍できる会社はブラック企業ではないのです。

さて私たち教職員はどうでしょう。私自身は中学生の時、担任だった40代の女性教諭に「学校っていうのは、女性が一番働きやすい職場だよ」と教わり、この道に進みました。今、私は教え子にそう言ってあげられるだろうか…と考えてしまいます。

権利の要求にも一層力を入れて、真に女性が働きやすい職場をつくっていきましょう。

(白梅「鶯の谷」)