10月31日、街に妖怪が繰り出すハロウィーンの昼下がり、東京駅八重洲口の証券会社の電光掲示板を報道陣が取り囲んでいるところを通りかかった。
世界中の株価高をとらえようとしている様子。
「だから、どうしたってんだ」と通り過ぎるサラリーマン。日銀による「追加金融緩和」が発表される直後だったようだが、何たる予定調和の取材。
どん底のアベノミクスを救うための劇薬「金融緩和』のつもりだろうが、日本経済にその毒が回ってしまう事は目に見えている。
金融の独立性を失い、安倍政権の政策に追随するだけの日銀が、バブルを演出し、必ず崩壊するバブルのツケは国民が負うという近未来がそこまできている。私たちの年金の財源までリスクの高い株式投資につぎ込もうとしている無茶ぶりである。
しかし、株高も円安も、日本経済の回復にはつながらないことは、すでに実証されている。アベノミクスの3本の矢は、すでに刀折れ矢尽きる状態。早くソフトランディングをしないと墜落してしまうのにエンジンふかしてどうすると危惧する。