ウルグアイに滞在している教え子から、あたり前のことを言っていて、かつ衝撃的なスピーチを教えてもらった。
それは、環境の未来を全世界で決めて行くリオ会議(Rio+20)で一番最後に演説した、世界で最も「貧乏」な大統領と言われているウルグアイ大統領のスピーチだ。その一部を紹介する。
「『貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ』これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。
国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう気持ちで参加しています。私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。
根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。
発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。」
人類が学ぶべき知恵が最貧国のリーダーにはある。日本語訳の全文
(ガマ)