イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

岩泉の川の話

2017年06月27日 | 川と森の話
昨日の更新では、釣りの話のあれこれを記しましたが、
本当に伝えたいことは、岩泉の河川の現状です。

昨年8月29日の台風10号の想像を絶する豪雨で、
岩泉地方の河川はことごとく大氾濫しました。

写真の場所は、小本川本流と大川が合流する場所で、
写真のとおり岸辺の木々が枯れるほどのダメージを受けました。

後ほど写真を掲載しますが、安家川の岸辺の民家もことごとく被災し
とても住める状況にはありません。
勿論、家ごと流されたお宅も多数ありました。

特に高齢者が多数犠牲になった老人介護施設の周辺の川は
様相が一変しています。
本当に悲しい出来事でした。
がしかし…

僕たちは、もう十数年前からこの施設周辺の川で釣りをしてきて、
小本川本流の下流域にもかかわらず、その水深の浅さに疑問を持ってました。
先日、岩手に釣行に来てくれた大石氏とも振り返りましたが、
あんな下流域なのに、当時の写真を見ると
流れは僕たちの「くるぶし」までしかありません。

確かに対岸には深みはありましたが、
ほとんどが浅瀬でした。
しかも、岸から川までの落差は1mもありませんでした。
とても入りやすい川だったんです。

だから僕は、あの悲惨な事故が起きた場所の近くで、
何度も車キャンプをしてきました。
思えば、とても不自然な河川環境でした。

あんな浅い場所に、あの日一気に豪雨が集まれば…
そういうことになったのでしょう。…

もしも…行政関係者が釣りを嗜んでいて、
あの場所の浅さに気づいていたなら…
あの日のニュースを見ながらそんな事を思いました。

勿論、岩泉だけでなく岩手の森の保水力が劣化している事は知ってます。

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