イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

夕暮れの気仙川で友を想う

2006年09月26日 | 釣り師の独り言
安家川での濃密な時間の余韻が覚めやらぬ、日曜日。
翌日のラジオ番組「野遊び倶楽部イーハトーヴ」収録に備え、
朝から構成原稿に取り掛かった。
ゲストには、花巻市東和町総合支所職員で、カヌーイストの小林禎子さんを予定しており、彼女が先日参加した「第1回知床シーカヤック・シンポジウム」について、2週にわたってお話を聞くことになっている。
その詳細については、「野遊び倶楽部イーハトーヴ」の番組ブログの方を参考にして欲しい。

午後2時過ぎにようやく原稿も上がり、村田さん&小田さんにも送った。
これからなら、気仙川のイブニングに間に合う・・・と思い一路住田を目指した。
気仙川の中流域のいつもの場所に着いたのが午後3時。
スタイルをしながら流れを見つめるが・・・ライズは無い。
流れに立ち込み、いつ始まるとも知れないライズを待つ。
風もほとんど無く、くゆらすタバコの煙が静かに川面を流れる。
その時、やや速い流れの中で小さなライズを発見。
#16のソラックスダンを投じると一発で中型の山女魚が出た。

それから日没の午後6時頃まで、チビヤマメ&ウグイ交じりで、コンスタントに釣れ続けた。しかしフライの選択を間違うと見向きもされない。
この時期だからこそフライのセレクトは、ハッチを確認し慎重にした方が良い。

あれ?この言葉は本で読んだのか?誰かが言った言葉か?
独り言葉にならない自問自答をして、友人・大石哲也氏がいつか川で言った言葉だったと思い至る。そういえば、様々なシーンで彼が話した言葉やエピソードが頭をよぎる。それは、今は亡きモンタナの名ガイド、スティーブ・コープランドが残した言葉だったり、フライの名手・岩井渓一郎氏が語った言葉だったり、彼がこれまで一緒に釣りをした達人達の様々な言葉や話を釣り旅に出かけるたびに、僕は聞いてきた。
いわば彼の言葉は、僕の釣りにおける教則本でもあった。

その友人が、シーズン終盤の今週末にようやく岩手にやってくる。
1泊2日の短い釣り旅だが、久々に二人で釣りが出来ると思うと、
本当に穏やかに心が高ぶる。
さて、どこの川に行こうか?