創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

新規商品の企画業務の特徴

2017-09-01 04:11:48 | Weblog

 おはようございます。

 今日の題名は第1章第1節の題名です。この本は各項で述べている内容を一言で最初にまとめています。この節は、『新規商品は担当者不在の業務が頻繁に発生する』とまとめています。その通りでしょう。続く説明を転記します。

『「商品企画とは、次期製品を定義し、会社として開発を正式に決定し、商品開発を推進し、開発できた商品は営業部門に導入し、事業の成功に寄与する業務である」と定義できます。しかし実は、新規商品の開発は予定通りに進みません。計画変更は新規商品には付き物です。』

 我ながら上手く短くまとめたと思います。緊急プロジェクトの商品企画を担当した時、リーダーや事業責任者をお手伝いし、人材集めから関与させられました。企画担当者の居ないプロジェクトなら仕様定義やOEM先との打ち合わせ、翻訳業務も担当します。お付き合いの夕食会も主催し、ホテルの予約もする時もありました。

 プロジェクト内にそのような業務が得意な人がいる場合もありました。結局、商品企画は遊撃隊なのです。穴を埋める役割を事業責任者から依頼か命令か知りませんがさせられます。新規事業の遊撃として守る定位置が事前には分からず、初の会合で商品企画担当として役割が見えて来るのが普通でした。ここまでは同意します。続いて長い段落がありました。

『商品企画の業務は、組織の状況と担当者の能力の組み合わせで変わります。担当者が決まっていない仕事や不慣れな業務が新規商品の業務にはあります。ミスや計画変更が新規商品の業務にはあります。ミスや計画変更が環境変化を引き起こし、従来の業務に影響します。加えて、不確実性の環境変化が起きれば、新たな課題が生まれ、担当者が決まっていない業務が発生します。この「担当者不在」の業務を商品企画が補完するために、創造性と柔軟性が不可欠です。商品企画を担当したことがない人は、商品企画が難しい業務だと思いがちです。普通、担当したことがない業務はやさしく見えるものですが、商品企画は別です。』

 この段落にも良いことが書かれていると思いました。不確実性の問題とはなんでしょう。雨が降るか天気になるか天気予報は不確実です。でも天気はその時が来れば決まります。本質的に不確実ではありません。地震が起きる確率が高いから防災商品を企画するなどは確率論です。

 本質的に不確実な複雑性の問題が新規事業にあります。例えば、今のミサイルの問題です。近隣諸国からの調達など極めて複雑性の高い、不確実な問題です。近隣諸国にもお金儲けの好きな人がいて、盾を創るために部品を開発してもらったら、誰かが矛を創るためにインチキをするかもしれません。売れる商品を作ったら、同じように、競合メーカーを利するだけになることもあります。

 弱小メーカーはいつも正しい決断か間違えか分かりません。成功は破局への序曲であったことが多い。Mシリーズ開発もそうかも。トヨタと言えど、新しい車を中国に企画するなら複雑性の課題をよく考えることが必要になっているはずです。だから素晴らしい業績に結果としてなっているはずです。

 今日はここまでにします。

コメント
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