創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

SE部隊は下積みか

2017-09-15 04:27:11 | Weblog

 おはようございます。

 FACOM230/25ではメモリ容量から、マトリクス次元数に制限があり、班長から230-60や75への移植を依頼されました。北大と九州大学の商談にシステム提供するためでした。これは継続型の商品です。新規商品のテーマではありません。

 私は学会誌を読み、有限要素法の課題を調べました。日本の論文は勉強になりませんでした。ACMやIEEEの論文をデータベース会社から取り寄せ、読みました。多くは当たり前の論文でしたが、稀に面白い論文がありました。

 構造解析のマトリックスは一般形ではなく特殊です。対角線上に数値が並び、後はゼロの特殊なマトリックスです。要素は周辺要素と関係するだけです。次元数の多い問題を実メモリの小さい230-60で解くなら、自作するしかありませんが、ページング方式が良いと思えました。

 津波の押し寄せる計算処理のイメージから私はタイダルメソッドと名前をつけ仕様書を書きました。これは3-3)自分の意志で検証をスタートの最たるもの、企業の中でやってはいけない範疇でしょう。

 当時なら、大学でトライすべきテーマでした。卒論なら結果によらず優かも。修論なら230-60で1000次元を解ければOKだったかも。博士論文は難しいですが。でも、振動問題や地質調査に応用できる理論を作り、自動入出力と併せ、実証すれば良かったかもしれません。私はチャンスを見逃したようです。

 当時のFACOM230シリーズはOSにバグがあり、仕様書通りのプログラムでもアボートのことがありました。高度な処理はなおさら起きました。ボロい計算機だ。SEが徹夜で苦労しているとがっかりしました。

 私はシステムの考え方を根本から変えないとダメだと思いました。とにかく川崎工場勤務を経験しようと思いました。でも本当は、師匠の所で干される覚悟で、志望した通り、企業統合情報システム開発をやれば面白かった。そうと分かったのは転社後、師匠との面談時でした。二人して、遅すぎでした。

 当時、川崎工場なら岩井麟三さん、周辺機事業。岩井さんは仏の岩井と言われていた人、学生時代に工場見学し、誘ってくれた人でした。工場の自動化やロボット生産が日本メーカーの課題だろう。認識ロジックとそのハードウェアが面白そうだと思いました。OCR開発課長と初めて面談し、人事課長に移動をお願いしました。中村師匠に相談もなしに。若気の至りでした。

 有限要素法利用の一番の課題は要素の入力と、計算結果の表示でした。異動はすぐは無理だろう。異動まで、有限要素法の自動入力と最適パス出力のシステムを開発し、大学に提供していました。

 もし異動申請しなかったら、師匠と岩井麟三さんに迷惑を掛けることはありませんでした。私は新しいテーマを勉強できましたが無理筋でした。南無大師金剛遍照。

 今日はここまでにします。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする