おはようございます。
今日は、第2章の節の題名を転記します。この章が本書の商品戦略論の山場のようです。詳しく項立てし説明されている項もありました。後日詳しく説明する必要がありそうです。
『1.営業チャネルは既存のチャネルを利用する』
ユーザーの生の声からユーザーの真の要求を理解することとまとめられています。私はアンケート調査が嫌いでした。でも営業責任者や他の部長が好きでした。説得するため、私も営業に調査資料を渡し、アンケート調査をしてもらいました。ニーズではなさそうな、新しい機能が売れる商品に必要です。企画決定するために、企画はコミュニケーション能力が必須です。
『2.付加価値向上の商品戦略の要点』
創造性と新規商品の開発が中心の本書ですが、この戦略が一番の緊急課題です。最優先、急務です。有名なアメリカのマーケーティング学者、ポーター博士の論に似ていますが、真似ではありません。彼の本を読んだのは出版した後、私の話は単純です。
『3.革新的な技術の商品戦略の要点』
革新的な技術を既存商品に生かす戦略と新規商品に生かす戦略があり、両方有効です。本書は新規商品の特徴に革新的な技術を生かす商品戦略を主に説明しています。一番難しい戦略だからです。社員教育に役立つ戦略であり、教科書に相応しいと考えました。
『4.OEMの商品戦略の特徴』
OEMは新規商品の市場参入に有効な手段です。一番確かな戦略です。
ここから余談。繰り言かも。シャープでは私は2項の戦略の書院で大成功、3項の戦略では研究開発を勉強し、事業としては全部失敗。4項の戦略で大成功しました。ワープロ書院を除いて、すべてアメリカの大企業にOEMし成功し、後にシャープブランドで大成功した商品群でした。
OEM、ODM発注に依存した日本メーカーはコモディティ家電が得意な台湾や中国に駆逐されました。コモディティはスマイルカーブで儲かります。当然です。
なお、富士通の小型機では企画担当をして、2項の戦略で大成功。OCRの開発は4項の逆、OEM購入だけ成功。3項の革新的な技術では大失敗。でも私も、同期の二人も勉強になりました。
その一人は富士通のパソコンや携帯電話の担当常務になり、副社長になりました。大会社はいい加減、人柄が良ければ十分です。もう一人は富士通の稼ぎ頭、ATMなどの製造販売子会社の、フロンテックの社長になりました。子会社ですが、今は大企業です。
最初の富士通ATMを設計したのはOCR開発課の高卒の先輩。その前にOMRも最初に設計。多忙のため、胃の病気。胃摘出手術後にアンパンを食べながら、ATMを設計しました。家にも行き来した麻雀仲間、小型機の周辺装置も担当してくれました。後に奥様はガンでお亡くなりに。彼の今は知りません。南無大師金剛遍照。
今日はここまでにします。