もうすっかり回復したかに見えた母のウツ症状がぶり返し、ここ2週間ほどは、またひきこもりに近い状態になっていた。(今は少し良くなっている) もうすっかり良くなったと錯覚して勝手に薬をやめてしまったのがよくなかったようだ。周りにいる者がみてももう完全に回復したと思ったくらいだから、本人もそう思ったに違いない。きっと私でも薬をやめていただろう。自分のことは医者よりも自分の方がよくわっかているのだから・・・と思って。 しかしウツはそう単純ではないのである。ウツは神経の伝達物質であるセロトニンの減少で起きるそうだが、セロトニンのコントロールは自分の意思ではどうすることもできない。また良くなったり悪くなったりの波があるのだ。 昨日本屋で偶然「ツレがうつになりまして」という漫画本(幻冬舎:細川貂々著)を見かけた。ウツになった夫との闘病記なのだが、ぱらぱらと立ち読みしていたら、これがけっこう面白い。即購入して家に持ち帰り、テーブルの上にさりげなくこの本を置いていたら、母は興味を示し読み始めた。ウツに悩んでいる人にとってもウツとはどういうものかを知るのは大変いいことであると思う。そんなわけで最近は家族の居る埼玉の家には帰っていない。妻の報告によると長男は予備校の夏期講習、次男は高校の部活夏合宿だという。
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