前文(前回)で「感じる蓋然」に続いて、新たな精神作用の「知覚」を本章で用意しました。知覚はより査察能が優れている。知覚が感じ取るモノ世界とは:個別絶対性の中に生きるモノであるのだが、ヒトの知性はそれを感じ取れない。
モノの外側にまといつく形状、これを特性Propriétéとするが、それを通してのみ悟性はモノを知覚できる。

モノが個別絶対を脱ぎ捨てて、普遍運動(弁証法)に入る瞬間

知覚に感じ取られるこのモノは個別絶対性が剥ぎ取られている。しかし弁証法運動は見せる、肯定否定、超越(Dépassé)される、普遍を帯びるけれど、モノとしての実質は持たない。いわば「幻想」です。幻想とは精神作用が知覚を得て、
モノ世界を監視するその行為がすでに幻想。知覚が見つめるモノ世界も実は幻想。本書の導入章以来の主題、ヒト知性はモノ実質を掴めない、が本章にも継続されます。
Iの部(モノの概念の単純さConcept simple de la chose)は一の動画では覆いきれず、中休みを入れました。後半は近日中に(2025年4月29日、昭和の日)
Youtube動画リンク https://youtu.be/ejbbkEHu92k
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