(2025年7月15日)船上では: 8000キロの船路、デッキには誂向きの椅子、毎夕、日の落ちる様を座りながめた。太陽と空、水平線。それらが午後の遅くから日没まで、日の弱まりとともに影と色、移り行く西空のしたため様は全文8頁、本書悲しき熱帯、旅の紙片(feuille de route) 章に、イタリック体で掲載される(本書67~74頁)。7文節に分け、あらましと訴えかけの鍵となる原文を引用し拙訳を添えた。
夕日考 本文 :
第一節:ギリシャ人は朝日と夕日を区別していなかった。地上の一点は感じられない動きで、太陽の光を受けながらそれから遠ざかる境界に運ばれる。夜の闇は朝日を迎える地点に移動する。正しく地動説を捉えていた故に、時刻とはこれだけの動きと信じていた。しかしこの理解は一の重要点を見逃している。朝日と夕日には大きく異なり、その差異は他のいかなる気象現象の差より大きいのだ。

夕日に立ち上る雲を伽藍に例えた

動画リンク https://youtu.be/H1kUIoV5DTQ
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