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蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

レヴィストロース構造人類学 4ヒトの由来Youtube投稿 

2025年06月07日 | 小説
レヴィストロース構造人類学 Anthropologie Structurale 4ヒトの由来 
構造人類学の紹介を続けております。神話の解析、Œdipeエディプス神話と北米Pueblo神話を比較して、両者の形態(筋道、構成など)の相似にレヴィストロースは着目しました。形式は思想の客体、是が構造主義なので形式を決める思想を探ると…。
レヴィストロースはエディプス神話、北米プエブロ族神話ともに「ヒトの生まれの由来」を語っているのだと理解するに至る。

人の生まれは女から生まれる、二人で生まれる、他人の生まれ、これが現実です。対応する宇宙論には男は大地の生れ、一人で生れ、己から生れる。


神話での現実と宇宙論の拮抗。女から生まれる対大地生まれ


3層の拮抗(神話、フロイト、レヴィストロース)

ソフォクレス神話とPueblo族神話を重ね、フロイトのコンプレックスを投影し、自身の宇宙論を開陳に至る論理の結晶化に圧倒されます。


まとめの表

Youtubeリンクは  https://youtu.be/Bcft6eHNZeA
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パソコンのチョイとした話(読み切り、構造主義と関係なし)

2025年05月31日 | 小説
(2025年5月31日)パソコン顛末;デスクトップを高性能に入れ替え、音声に乗る雑音に悩まされたが、大地に接地で解決。

それまでのCPUCorei7-9700機をCorei5-12500機に換えた(本年3月)。筐体は富士通機(Esprimo)。理由はレンタル明けの美品が流通している、スリムな幅が机と壁の空き間に入るから。9700機は安定してそこそこの性能を発揮する。今でもこのチップは中古市場で高額取引 (20Kほど) の人気だが、動画作製が少し長い。そこで 買い替えを計画した。

そもそも(6ヶ月ほど前)まではソニーカメラで動画音声を録画し、それをパソコンに移動させる。動画はカメラが作成して、パソコン側が編集を受け持つ。動画を切断、コメ入れるなど編集して、最終版に仕上げて出力する。このやり方ではCPUに負担はかからない。ところがOfficeパワーポイントのプレゼンテーションモードに録画機能が設けられていることを知って(今年の3月くらい)、パワポを開けながらマイクで解説すると、そのまま動画が作成される(Office365の機能だと思う)。

これは便利で以降は動画作製はパワポでとなった。画面の右隅に、説明しているのか何やら喋ってるのか不明の老人、部族民が写るのはおまけ。

パワポで一通り説明が終わってエンドの画面。パワポ内の収録されている原動画を、mp4に出力するコマンドを押す。この過程がCPUに負担を強くかける。15分動画をおとすに9700で8分必要だった。さて編集するかの気分がこの8分9分で削がれてしまう。更新を思い立ったワケがここ。

CPU12世代(12500)の高性能ぶりは刮目モノ。8分を3~4分に短縮できた、9700の2倍の高性能。思わずインテルマンセ~の雄叫びを上げる、だったが。

気にかかる点が。動画を流し見すると、時折ピッシの破裂というか机を叩くような雑音が交じる。耳障りなのでその瞬間を消し去るが、すると音声が繋がらない。アレヤコレヤで再度パワポ動に挑戦するが、やはり叩くような音が出てくる。15分の未編集動画で7~8回出てくる。修正するに手間がかかりすぎ、前の9700機では耳にしなかったのに。コレじゃやりきれないから9700に戻るしか無い。腹を据えたが、待てよ。アースじゃないかな。

ネットで調べたがアース接地などはPCで不要の意見が多数。それらを鵜呑みにしていたが、ではルートコーズは何か、拉致があかない。当機Esprimoの説明書にアースの取り方が書かれてあった。電源コードは3線、アース付きの3口タップなら問題がない。しかし当家のタップは2口、電源からアース線が浮いてる。引き出し線が5センチほど伸びて、メスの取り口が剥き出ている。それにオスの口をはめてアース線の別端をコンセントのアース口にネジつける。メーカーがこのように推奨するのだから、やはりアースは必要。幸いPC近くにアース口があった。ホームセンターに走りアース線6メートルを買って、台所コンセントに繋いだ。その後に雑音は聞こえない。

筐体の内部、CPUのジャックやクーラーと各回路の間に電位差が出てしまっていたのだ。

以下を反省点にした;名のあるクリエーター様は筐体、モニターなどの据付にはアースも含め気を使っているはず。部族民はそれをただ壁脇に置いて電源を取っただけ。9700の機能ならこの雑さでも雑音は出なかった、9700に逆戻りまで計画したが、これはダウングレード、今更感に取り憑かれ気は進まない。一新発起でアース線投資の700円は無駄にならず一安心。


アースの結線。右黄色がパソコンの電源コードから浮いたアース口。それを左青コードにつなげる。アース線の別端はアース口のあるコンセントに、当家では台所。

パソコンの筐体。スリムで高性能で安い(中古)、Corei5-12500の高性能を発揮させるにはアースが必要。(取説にはアースなしで動画作成すると、雑音が発生するとは書かれていなかった)


ご閲覧の皆様には動画作製を試みる方(すでに始めている)も多いかと。高性能機であればアースにはご留意を。了


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構造人類学Pueblo族神話の世界Youtube投稿

2025年05月31日 | 小説
構造人類学Pueblo族神話の世界
(youtube投稿の概要文)

エディプスŒdipe神話は二千数百年前の古代ギリシャ。Pueblo族神話が採取されたのは20世紀初頭。時間も地理も隔たる両神話を比べる意味はどこに。「構造主義」とされるレヴィストロースの思想に戻らなければ、答えは探せない。その1モノ(神話)はヒトの思想から創られる。思想とモノの対峙に構造が認められる(これが構造主義)。2神話そのものと構成要素は客体、客体の比較で神話を論じても意味はない(歴史神話学派への批判)。3主体の思想、表象は汎人類に見られる、故に神話の表象を見比べるのさだ。



エディプス神話とPueblo神話には共通項が多い。正反する異界を彷徨する個人(族民)、その道程には仲介役が手を引き背に押し、個人は結局反対の界に追いやられる。この筋建てを因果と宿命で(部族民は)解説したが、この極、日本人の発想も « Causalité, Destin » のフランス語にも通じる。隔離された物語を比較して、ヒトの思想を洗い出す。著作、構造人類学の目的です(2025年5月31日)。


Pueblo神話Youtubeリンク https://youtu.be/q0_wLBJ5VBk

部族民通信Youtubeページ
https://www.youtube.com/channel/UCcjUDw3LSRHw-YiBeQq11rA
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構造人類学エディプス神話をYoutubeに投稿

2025年05月26日 | 小説
妹エウロペ―をカドモスが探す。牡牛に乗って海に消えた。探しようが無いけれど妹との「近すぎる近親関係」の為せる熱望か捜索に出る。兄妹関係。近すぎる中身をソフォクレスは語らない、異聞にさえ表されない筋を創作するわけにいかない。文脈を追えば彼らの濃密さが推察できる。次章Pueblo族神話では、兄妹姦が文化創造の役割を果たしている。カドモス・エウロにそれなりの関係があったとレヴィストロースが暗示している。フロイトが着目した母子相姦をレヴィストロースは水平にも拡大し、生きる穢れとつまずきを神話熱さで謳い上げる(2025年5月26日)。

 動画のサムネイル、エウロペ、アンティゴネーそしてエディプス母子


動画リンク
https://youtu.be/NYpED_tfGmg
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構造人類学 Anthropologie Structurale の紹介 1

2025年05月21日 | 小説

表題の動画をYoutubeに投稿しました。
動画リンクは下にアドレス


レヴィストロースに献辞を奏したJean Pouillon サルトルの前に立つ方


人類学者クロード・レヴィストロース著「構造人類学 Anthropologie Structurale」は1958年出版(Plon社、初版冊数8161)。それまで学会誌等に発表した宗教、言語、社会など100余に及ぶ人類学論文を17章に取りまとめ、本書に集成した。
本書の性格を言い表す一文が序文の章頭を占める、Jean Pouillon氏の献辞への回答。趣旨は「まだ私がそこに行き着いていない状況を見事に言い当てている」。出版に当たってのレヴィストロースの心境、これを見抜いたPouillon氏、件の一文(Les temps modernes, 1956年の第二四半期号に掲載)は:« Lévi-Strauss n’est certes ni le premier, ni le seul à souligner le caractère structurel des phénomènes sociaux, mais son originalité est de le prendre au sérieux et d’en tirer imperturbablement toutes les conséquences » レヴィストロースは構造に起因する社会の事象に注目した研究者として、初めてでも唯一でもない。彼の特異は構造を真摯に、そしてそこから派生するあらゆる帰結を、混乱を招かずに引き出している点にある。
かくも図星に言い当てたPouillonの一語「sérieux, 構造への真摯な態度」が本書の圧巻と言え、本連続投稿で紹介していきたい。紹介の内容を、順を追って:
1 序文(構造主義とは、執筆の目的)=今回 2神話の構造、Œdipeオイデプス神話とフロイトの考察 3プエブロ族(北米先住民)神話とŒdipe 神話比較。両の神話が謳う人の生まれの由来 4社会制度、構造とはなにか 5出来事の由来、事実と空想(二章)を採り上げます。

追記:本書の解説はGooBlog, 及びYoutubeに(2023年2月に)投稿しております。今般、SNS活動の起点としていたGooBlogが年内に廃止される、9月を持って新規投稿を受け付けないとの発表に接し、SNSへの接近手順を変更することを余儀なくされた。詳細は追ってご報告します。これを機会に過去の原稿を見直しております。多くで過去文を削除し、再生稿をSNSに再投稿する覚悟であります。構造人類学解説の部族民の初稿は2023年3月、これを2025年5月に加筆改定し、動画も作り直しYoutubeに展開する所存です。(部族民通信主筆、蕃神ハカミ義男)
動画リンク https://youtu.be/Z1m7UNAQ1bQ
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ヘーゲル著精神現象学の紹介 第二章Perceptionの4回目 Youtube案内

2025年05月09日 | 小説
(2025年5月9日)ヘーゲル精神現象学の第II章知覚Perceptionの紹介は今回で3回目。2部知覚と幻影での2回目となります。前回はモノの普遍運動(弁証法)の3段階をヘーゲル自身のまとめで紹介しました。その詳細が2部の後半(今回投稿)で披露される。これはまさに肯定否定、止揚の転回のさまの説明になります。

II章まで読み進んで気付いた点をまず申し上げます。1モノ世界と精神世界の峻別。弁証法運動はモノ世界で確実に発生している。ヒト精神はそれを直接に知る能力を持たない。そこで現象の野を精神内に広げ概念を調べる。2更にモノの特性(これは塩の白さのごとくヒトに見える)を抽出して、その普遍性(否定肯定)を探る。3特性そのものの性状を追求する。それは同時性で普遍を具有し、その同時性矛盾をして覚自(Pour-soi)の目覚めで否定行動に移る(本投稿の趣旨)


図は説明のパワーポイントから。左が実質世界、右が現象世界での精神作用を示す。


最後の文を引用「余ヘーゲルは加えてモノはそれ自体が2の対立する真理で構成されると述ぶる」。2の真理とは「実質essenceと普遍universel」。
皆様には動画を楽しんでください。動画に用いたパワーポイント(PDF化)は

www.tribesman.net (部族民通信ホームサイト、哲学頁)に張っています。

動画リンク https://youtu.be/Q3XRWUe7kTU

後記:しばらくつづいたヘーゲルは一旦中断、5月半ばから人類学に戻ります(部族民通信渡来部)
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ヘーゲル著精神現象学の紹介 第二章Perceptionの3回目 Youtube案内

2025年05月05日 | 小説
精神現象学のII章Perception知覚、3回目(2の下)をYoutubeに投稿。

本動画では弁証法がいかにして発動するか、モノ世界の内部状況に説明が費やさられる。モノ世界をle milieu フィールド、野とする。その世界は原初「無関心」が支配していた。そこに住むモノは「モノそのもの=Choséité」その性状は「真の特性=否定」をまだ付帯していなかった(Aussi) 。それが、自分の有り様を覚自Pour-soiに変え、己の性状こそ独自として、他者に関わり異なるモノとして排撃する。

Hyppoliteは脚注で肯定的単位から否定する単位、モノである事からモノ自体、への移り替わりと解説している。

部族民はAussiのままでは弁証法に向かわない。何やらの仕組み(Unに他者を否定する作用の追加=後述)を持ち込む。その過程を探るに、原初のmilieuは他者に無関心で肯定のみ、それが「モノであること」(弁証法での肯定)。しかし無関心だけの特性は存立が不能で、各自が己を特定する運動に入る(塩の白特性が、明確に白と自己定義する)。排他となる。





ヘーゲルはこのモノ内部の変遷を箇条書きで教えてくれる;

a)まず無関心で受け身の普遍性が(場を支配していた)。累層する特性「それもまた」の構えであるが、それ以上に(弁証法の)素材と言えよう。

b) Un俺様一匹の性状は否定でその事情は至って単純、対立する特性を排除する。

c) 累層する特性がうごめく、2の要素の原初の出会いは、無関心を装う対抗者にも、関与を重ね否定に仕向ける。かくして個別性(互いが否定し合う)の核が幾重もの光条をこの実体内部に放たれる。否定を起点とする弁証法が始動する。
皆様には動画内の仏語朗読を楽しみつつ、ご自身解釈をまとめてください。

動画リンク https://youtu.be/8z0lsQsrl6I

あるいはYoutube検索窓に部族民通信 Hegel で検索。

(部族民の動画、堅苦しい内容ながらYoutube登録者91名、訪問者も増えている。皆様に感謝)

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ヘーゲル著精神現象学tの紹介 第二章Perceptionの2回目 Youtube案内

2025年04月29日 | 小説

前文(前回)で「感じる蓋然」に続いて、新たな精神作用の「知覚」を本章で用意しました。知覚はより査察能が優れている。知覚が感じ取るモノ世界とは:個別絶対性の中に生きるモノであるのだが、ヒトの知性はそれを感じ取れない。
モノの外側にまといつく形状、これを特性Propriétéとするが、それを通してのみ悟性はモノを知覚できる。


モノが個別絶対を脱ぎ捨てて、普遍運動(弁証法)に入る瞬間


知覚に感じ取られるこのモノは個別絶対性が剥ぎ取られている。しかし弁証法運動は見せる、肯定否定、超越(Dépassé)される、普遍を帯びるけれど、モノとしての実質は持たない。いわば「幻想」です。幻想とは精神作用が知覚を得て、
モノ世界を監視するその行為がすでに幻想。知覚が見つめるモノ世界も実は幻想。本書の導入章以来の主題、ヒト知性はモノ実質を掴めない、が本章にも継続されます。
Iの部(モノの概念の単純さConcept simple de la chose)は一の動画では覆いきれず、中休みを入れました。後半は近日中に(2025年4月29日、昭和の日)

Youtube動画リンク https://youtu.be/ejbbkEHu92k
部族民通信ホームサイト哲学頁は https://tribesman.net/philo.html 
ホームIndex頁 https://tribesman.net/
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レヴィストロース構造人類学番外 ヒトの由来 下

2025年04月26日 | 小説

(2025年4月26日)ヒトの由来 番外 の上のあらまし:神話はヒトの思想=表象=の反映である。Œdipe エディプス神話の主題は「人の生まれの由来」フロイトによって繰り返され、北米プエブロ族にも同様の神話が報告されている。レヴィストロースはこの「由来」を発展させる)
« Nait-on d’un seul, ou bien de deux ? ― et le problème dérivé qu’on peut approximativement formuler : le même naît-il du même, ou de l’autre ? » (239頁)人は一人から生まれるのか、二人からか。この問題は絶妙の近似で以下に公式化される、人は己から生まれるのか、他者からか?
レヴィストロースを続けます。
« L’expérience peut démentir la théorie, mais la vie sociale vérifie la cosmologie dans la mesure où l’une et l’autre trahissent la même structure contradictoire. Donc, la cosmologie est vraie »
経験は理論を否定できる。しかし社会生活では宇宙論が前者(一人生れ)にしても後者(二人生まれ)も同じ構造体の逆向きであると検証している。よって宇宙論が正しい。
部族民:この論理展開が本節の核心であり、最も分かり難い文でもあります。宇宙論(思想)の「正」向きと現実の「逆向き」は本質として同格であり、「思想」が示す向きが常に正しいのはなぜか?ヒトは女の股から生まれ落ちる、これが現実。宇宙論ではヒトは大地から這いずり上がる。落ちると上がるの対極が目指す中心は「ヒトの己の生き様」です。現実は宇宙論に組み入れられる、よって宇宙論が正しい。
次の数節は「宇宙論」神話の追加解説; « Ouvrons ici une parenthèse, pour introduire deux remarques On a pu négliger une question qui a beaucoup préoccupé les spécialistes dans le passé : l’absence de certains motifs dans les versions les plus anciennes (homériques) du mythe d’Œdipe … » (page 240)
ここで2点に留意するために括弧を設ける。最古のエディプス神話(ホメロス期)には幾つかの筋道が欠けているーこれが神話研究者を悩ませていたのだが、その問題「起源の神話とは何か」を(上記の構造主義的視点を採れば)無視できる。
« La méthode nous débarrasse… à savoir la recherche de la version authentique ou primitive » この進め方(もともとの正統的神話とは何か)は私を困惑させる…言ってみれば起源を探す試みだが、それは原初の神話でしかない。


東京日野市の七生丘陵、遊歩道沿いの斜面。ツツジが花盛り。この週末にでも散歩すると気持ちいい。撮影日は投稿と同日。


フロイト論を確認しよう; « Ce principe est bien illustré par notre interprétation du mythe d’Œdipe qui peut s’appuyer sur la formation freudienne, et lui est certainement applicable. Le problème posé par Freud en termes « œdipiens » n’est sans doute plus celui de l’alternative entre autochtonie et reproduction bisexuée. Mais il s’agit toujours de comprendre comment un peut naitre de deux »
Œdipe神話の我々の解釈はこの原理(神話は宇宙論の同時的反映)で説明できるし、これがフロイト公式に重なりその説を補強する。エディプスコンプレックスとは「大地生まれ」と「両性が世代を再生産する」の択一ではない。ヒトはなぜ二人から生まれるのか、如何にしてこれを理解するかに行き着く。
(宇宙論を信奉する族民、プエブロ族はこれを理解しないと注釈している=前述)
故にヒトは己から生まれる。宇宙論 « cosmologie » 思想が正しい。
レヴィストロース構造人類学 Anthropologie Structurale ヒトの由来 番外 (4月26日)
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レヴィストロース構造人類学 Anthropologie Structurale ヒトの由来 番外 上

2025年04月24日 | 小説
はじめに;(過去のBlogを別サイトに移動させる作業に時間をかけている。当初Gooの指示通りにDLした記事を、そのままにコピペするつもりだった。しかし2の不満が噴出した。1記事添付の写真が画像表示ではない、アドレスが貼ってあるだけ。記事を読む側としたらTextを読んでいて関連写真はこちら(http….)に目を止めても誰も開かない。逆に「怪しいサイトに誘導する手口」と警戒される。2昔の記事に目を通すと文の構成、伝えかけの至らなさが気になるー。そこで読み返し、改訂すると決めた。その過程で本稿をしたためるに至った)

(2025年4月24日)レヴィストロース構造人類学 Anthropologie Structurale IX章は神話を主題とする。エディプス神話と北米プエブロ族神話を比較している(別投稿で解説を予)。それら頁から主題「ヒトの生まれの由来」を構造主義から展開する幾節を採り上げた。

1 神話はヒトの頭の中の表象から生まれる。 
上には異論はないかと思う。翻るとこれは起源神話の追求は意味をなさない、となる。レヴィストロースは « le mythe reste mythe aussi longtemps qu’il est perçu comme tel » 永く語られるままに神話は神話としてあったーと語る。
Œdipe神話が今も語られるとしたら、古代ギリシャのソフォクレスの心中に、今21世紀の解釈を重ね合わせてもたわみなど生じない。実際にフロイトが新たな概念「コンプレックス」を持ち出して、エディプスの心の内を解析した。« On n’hésitera pas donc à ranger Freud, après Sophocle, au nombre de nos source du mythe d’Œdipe » エディプス神話の資料としてソフォクレスに続いてフロイトを採り上げる、ここに躊躇はないと思うが。(240頁)

レヴィストロースの論点は: « Ce principe est bien illustré par notre interprétation du mythe d’Œdipe qui peut s’appuyer sur la formation freudienne, et lui est certainement applicable. Le problème posé par Freud en termes « œdipiens » n’est sans doute plus celui d’alternative entre autochtonie et reproduction bi-sexuée » (240頁)これを基本とすると我々のエディプス神話解釈(人の生まれは砂の芥か女の股か=部族民注)はフロイトの説明と重なり合うし、きっとそれを基本としての展開は可能であろう。さらにはフロイトが「エディプスコンプレックス」として提唱した課題は、もはや砂の生まれ(autochtonie)か女の生まれ(bi-sexuée)かを超えている。

部族民:エディプス神話がヒトの生まれの由来、この解き明かしの手段を提供してくれる。問題点は(人は「大地からか女か」ではない)一人で生まれるのか二人からか。これを起点として浮かび上がる次の提題は「個は己から生まれるのか、他者から生まれるのか」。これが問題(一人か二人か)を結ぶ架け橋(pont)となり、問題を解決できる策を与える。この進め方を採ることで、とある連関性が浮かび上がる。緊密すぎる血縁関係と疎遠な血縁関係を向かい合わせると、男は大地生まれから抜け出ようとする呻吟努力を重ねるが、達成できない行きがかりに対峙する。

« Mais il s’agit toujours comprendre comment un peut naître de deux : comment se fait-il que nous n’ayons pas un seul géniteur, mais une mère, et un père en plus ? » (同)一人の男がなぜ二人から生まれるのか、それを如何にして理解するか、一人女の胚ではなく母と父の種で生まれるかーなぜそんなことが起こるのかが課題なのだ。

部族民: Œdipe神話のフロイト解釈では男は一人で生まれる。Pueblo神話では「族民」は地底に住む惨めな「己」が地上に上った。自己に成るべく(ヒトらしき姿に生まれ変わるために)試練を経る。この過程はヒトは己から生まれるを教える。ここでレヴィストロースは「ヒトの生まれは己からか」他者からの葛藤に向かう。
レヴィストロースをさらに聞こう ;
« Que signifierait donc mythe d’Œdipe ainsi interprété à l’américaine. Il exprimerait l’impossibilité où se trouve une société qui professe de croire à l’autochtonie de l’homme de passer, de cette théorie, à la reconnaissance du fait que chacun de nous est réellement né de l’union d’un homme et d’une femme. La difficulté est insurmontable » (239頁)


出生コホートの投稿で用いた図。

生まれの様を1生物学的実際 2神話に影響を与える宇宙論の大綱に分けて、それぞれが二人(男と女)、一人(フロイト世界) 己(レヴィストロース世界)発展段階を経緯する図式

アメリカ風に翻訳されたエディプス神話(プエブロ族神話)は何を伝えかけるのか。男の生まれは大地からと信じる社会には、この論理を乗り越え我々の誰もが一人の女と男の結合から生まれ出るとの(現実に合致する)認識にはたどり着かないであろう。乗り越えられない困難がここに横たわる。
部族民:時空隔たる二の部族が男の砂生まれを伝える。これが「乗り越えられない困難」の傍証とレヴィストロースが諭している。
« Mais le mythe d’Œdipe offre une sorte d’instrument logique qui permet de jeter un pont entre le problème initial ―naît-on d’un seul, ou bien de deux ? ― et le problème dérivé qu’on peut approximativement formuler : le même naît-il du même, ou de l’autre ? Par ce moyen, une corrélation se dégage : la surévaluation de la parenté de sang est, à la sous-évaluation de celle-ci, comme l’effort pour échapper à l’autochtonie est à l’impossibilité d’y réussir »

しかし視点を替えればエディプス神話が、解き明かしの論理手段を提供してくれる。そもそもの問題点は(人は「大地からか女か」ではない)一人で生まれるのか二人からか。これを起点として浮かび上がる次の提題は「個は己から生まれるのか、他者から生まれるのか」。これが2問題を結ぶ架け橋(pont)となり、現実に立ち向かう困難を解決できる策を与えてくれる。この進め方を採ることでとある連関性が浮かび上がる。緊密すぎる血縁関係と疎遠な血縁関係を向き合わせ見ると、男の大地生まれ(の信心)から抜け出ようとする努力が、それなど達成できるはずのない不可能さに対峙する(諦観)と同じである。

ヒトの由来 番外 上 の了

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