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蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

ヘーゲル著精神現象学の紹介 第二章Perceptionの3回目 Youtube案内

2025年05月05日 | 小説
精神現象学のII章Perception知覚、3回目(2の下)をYoutubeに投稿。

本動画では弁証法がいかにして発動するか、モノ世界の内部状況に説明が費やさられる。モノ世界をle milieu フィールド、野とする。その世界は原初「無関心」が支配していた。そこに住むモノは「モノそのもの=Choséité」その性状は「真の特性=否定」をまだ付帯していなかった(Aussi) 。それが、自分の有り様を覚自Pour-soiに変え、己の性状こそ独自として、他者に関わり異なるモノとして排撃する。

Hyppoliteは脚注で肯定的単位から否定する単位、モノである事からモノ自体、への移り替わりと解説している。

部族民はAussiのままでは弁証法に向かわない。何やらの仕組み(Unに他者を否定する作用の追加=後述)を持ち込む。その過程を探るに、原初のmilieuは他者に無関心で肯定のみ、それが「モノであること」(弁証法での肯定)。しかし無関心だけの特性は存立が不能で、各自が己を特定する運動に入る(塩の白特性が、明確に白と自己定義する)。排他となる。





ヘーゲルはこのモノ内部の変遷を箇条書きで教えてくれる;

a)まず無関心で受け身の普遍性が(場を支配していた)。累層する特性「それもまた」の構えであるが、それ以上に(弁証法の)素材と言えよう。

b) Un俺様一匹の性状は否定でその事情は至って単純、対立する特性を排除する。

c) 累層する特性がうごめく、2の要素の原初の出会いは、無関心を装う対抗者にも、関与を重ね否定に仕向ける。かくして個別性(互いが否定し合う)の核が幾重もの光条をこの実体内部に放たれる。否定を起点とする弁証法が始動する。
皆様には動画内の仏語朗読を楽しみつつ、ご自身解釈をまとめてください。

動画リンク https://youtu.be/8z0lsQsrl6I

あるいはYoutube検索窓に部族民通信 Hegel で検索。

(部族民の動画、堅苦しい内容ながらYoutube登録者91名、訪問者も増えている。皆様に感謝)


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