蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

部族民通信08年9月開設記念号

2008年09月30日 | Weblog
部族民通信というタイトルでのブログを始めます(08年9月30日)。ブログと平行して同名のHPも運営をはじめます。http://www.tribesman.asia/ こちらは創作活動詩と小説です。是非Visitしてください。
部族民とはなにか、ここでは生活形態、言語とかの下部ではなく、信仰・世界観、いわば上部構造を対象にします。かれらは 1精霊崇拝、汎神信仰 2異界と生界の交流、その境目の不確かさ 3記憶・意識(いわば自我)と実体世界との乖離
に特徴づけられていると思います。この意識構造は世界宗教が発生してのち否定され、こうした信仰者(部族民)は迫害、殺戮を受けた時代がありました。代わりに登場して、今の我々の意識・信仰の基盤となっているのがユダヤ・キリスト教、仏教(特に阿弥陀信仰)などの世界宗教です。その教義を上記の1-3と対照すると正反対の世界観となります。あくまでおおざっぱですが世界宗教(一神教)とは;
一神教(霊を悪魔と規定する)、死者と生者の峻別(=死後の世界を宇宙調和思想で管理するため、これは現世管理の切り札)、実態と意識・記憶の整合(個人が神になってはいけない)となります。
私は世界宗教の呪縛をとき、より自由な感性で世界を再構築したいと希望し、この部族民通信を開始する次第です。このブログでは雑記・心象をかたり、上記HPでは作品を発表します。
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