蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

bricolage寄せ集めと魔術との関連は

2020年11月30日 | 小説
youtube人類学講座の第13回を本日(2020年11月30日)投稿しました。youtubeに入って「部族民通信」で検索してください。
演題は「野生の思考,bricolageやっつけ仕事」です。
先住民には材料、工具の選択余地が少ない。手持ちの工具で、規格外の部材でも用いながら作品につなげる。するといびつ、崩れ、おどろおどろしさが出てしまう。そうした妥協思考は現代の我々にもあるとレヴィ・ストロースは警鐘をならす。

教材の一部を貼り付けます。

レヴィ・ストロースが指摘したbricolageの例、その写真


ホームサイトへの投稿は明日(12月1日)となります。
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因果律にのさばる巨魁、魔術

2020年11月18日 | 小説
youtube人類学講座の投稿も12回目を数えます。
魔術とは具体科学(=先住民の思考総体です、モノへ執着する科学)の哲学です。
それはMauss(社会学者、1950年没、フランス)によれば魔術とはGigantesque variation sur le theme du principe de causalite=因果律の上にのさばる巨魁なる変異である。レヴィストロースによれば「それを近代思考の原初的思考」と捉えたらなにも理解できない....魔術の論理はモノ主体の具体科学一範疇で、それ自体で完結している。一元因果論causalitemono-lineaireは部族民の解釈となります。
先住民が「硬直し、理屈に合わない」魔術の因果を、なぜ故に信奉していたか、youtubeに入って検索語「部族民通信」で訪問してください。

あるいは部族民通信ホームサイト(www.tirbesman.net)からMP4とPDFのサイトに飛躍、
ないしは直接(www.tribesmytube.com)を訪問してください。
動画で用いる資料の一部を;

因果律に君臨する巨魁、

一元因果律とは
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Cogruenceとは、未開の思考の華

2020年11月10日 | 小説
部族民通信人類学講座(Youtube 投稿)は11回目、野生の思考の3回目となります(11月9日投稿)。Congruence(紐付け)という先住民特有のの思弁に焦点を当てます。形のわずかな似通い、あるいは経時的近接さから「形状は違うけれどもモノとして同一」と考える仕組みです。現代人はこれをして「迷信」と退けています。Exigences Intelectielles知的脅迫に取り憑かれる先住民の宇宙原理の一つとなります。


Congruenceの説明頁


youtubeに入って「部族民通信」で検索しアクセス。
また動画とPDFは部族民通信の動画収蔵サイトwww.tribesmytube.comでも再生できる(FHDなので画質は良好)、ホームサイトtribesman.netからアクセスできる。


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第10回投稿は言語の構造主義解釈

2020年11月04日 | 小説
Youtube投稿は11月2日で10回目を迎えました。一昔前の人類学者の「先住民は抽象思考を持たない、ゆえに知的能力に(西洋人に比べ)劣る」とする説を否定します。その切り口は「découpages conceptuels」なる概念。直訳すると「概念的分断」となります。分かり易くすると「外界をどのように切り分けるか」、その仕組みは言語langageによって異なる....ここを解説しています。
種を明かすとソシュール言語学の意味論をレヴィストロースなりに「構造主義」の進め方で解釈しているものです。しかしながら、言葉とモノの関係を言語学意味論から逆転させ、主体は「人が頭に持つ思想」に移し替えています。

動画から2葉のサムネイルを貼り付けます。

言語学意味論では主体はsignifie意味されるモノです。図の上。一方構造主義ではsiginifiant意味するものが主体です。

意味するものとは人の思想です。


このスライドで「思考せよと命じる脅迫」を先住民は、近代人にも負けず抱いていたと主張しています。

youtubeリンクサイトwww.tribesmytube.comへ動画、PDFをアップロードしております。
ホームサイトtribesman.netからアクセス可能です。了
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