表題の動画をYoutubeに投稿しました。
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レヴィストロースに献辞を奏したJean Pouillon サルトルの前に立つ方

人類学者クロード・レヴィストロース著「構造人類学 Anthropologie Structurale」は1958年出版(Plon社、初版冊数8161)。それまで学会誌等に発表した宗教、言語、社会など100余に及ぶ人類学論文を17章に取りまとめ、本書に集成した。
本書の性格を言い表す一文が序文の章頭を占める、Jean Pouillon氏の献辞への回答。趣旨は「まだ私がそこに行き着いていない状況を見事に言い当てている」。出版に当たってのレヴィストロースの心境、これを見抜いたPouillon氏、件の一文(Les temps modernes, 1956年の第二四半期号に掲載)は:« Lévi-Strauss n’est certes ni le premier, ni le seul à souligner le caractère structurel des phénomènes sociaux, mais son originalité est de le prendre au sérieux et d’en tirer imperturbablement toutes les conséquences » レヴィストロースは構造に起因する社会の事象に注目した研究者として、初めてでも唯一でもない。彼の特異は構造を真摯に、そしてそこから派生するあらゆる帰結を、混乱を招かずに引き出している点にある。
かくも図星に言い当てたPouillonの一語「sérieux, 構造への真摯な態度」が本書の圧巻と言え、本連続投稿で紹介していきたい。紹介の内容を、順を追って:
1 序文(構造主義とは、執筆の目的)=今回 2神話の構造、Œdipeオイデプス神話とフロイトの考察 3プエブロ族(北米先住民)神話とŒdipe 神話比較。両の神話が謳う人の生まれの由来 4社会制度、構造とはなにか 5出来事の由来、事実と空想(二章)を採り上げます。
追記:本書の解説はGooBlog, 及びYoutubeに(2023年2月に)投稿しております。今般、SNS活動の起点としていたGooBlogが年内に廃止される、9月を持って新規投稿を受け付けないとの発表に接し、SNSへの接近手順を変更することを余儀なくされた。詳細は追ってご報告します。これを機会に過去の原稿を見直しております。多くで過去文を削除し、再生稿をSNSに再投稿する覚悟であります。構造人類学解説の部族民の初稿は2023年3月、これを2025年5月に加筆改定し、動画も作り直しYoutubeに展開する所存です。(部族民通信主筆、蕃神ハカミ義男)
動画リンク https://youtu.be/Z1m7UNAQ1bQ
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