昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

当麻寺の花たち4

2007-05-26 | 歴史・文化遺産
お寺は心の癒しを求める安らぎのところ。
 数々の花がそこには咲き、あの世からの再生の輪廻を信じる人にとって、天国に近い入り口である。
 そこは美しくなければならない。

境内の緑は今が最盛期だろう。背景に見える山の上では、もくもくとこんもりした椎の木の梢が新芽と花で黄色に染まっている。


庭園の泉水にかかる石橋を極楽橋と名づける。石灯篭の前の案内板にはなんと書いてあるのでしょう。「御十念だし、極楽橋、十歩でお渡り下さい」
 十念というのは、広辞苑によれば「10種類の思念を行う修行法」とある。人はみな、悟りを開こうとしての修行中の身である。仏・法・僧・戒・施など10種の事を思考しながら修行している。
 また、ほかに十念というのは、南無阿弥陀仏の名号を10回唱えることを十念称明といい、単に十念ともいうそうだ。

つまり、南無阿弥陀仏と10回唱えるように、浄土に生まれる為の修行をしているように、この石橋を10歩でわたり極楽浄土を目指しなさい、と言っているのでしょうか。


築山の高いところにあるアヤメは正面からしか見えない。


シャクヤクがポツリポツリと咲いている。この猫眠い目をしている。この茂みに隠れている積りらしい。


もともとは中国からきた漢方薬である芍薬は、白とピンクと黄色が多い。根を乾燥して生薬になり、煎じて鎮痛剤になるという。
 別名、貌佳草(かおよぐさ)と言うのが面白い。花の顔が良い草とはね。


和紙の原料、ミツマタ・コウゾ・ガンピの中のミツマタである。枝が三方に分かれているのが分かるでしょうか。蕾ができている。香りのいい、黄色の花を時々見かけますね。


千仏院を出ると、向いの中の院の屋根越しに国宝東塔の屋根が望まれる。