昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

チトワン国立公園1(ネパール6)

2010-10-31 | 海外旅行
 翌朝、カトマンズ空港から、西へバラトプル空港に飛びます。朝、カトマンズ空港は2時間以上はガスがかかって飛ばなかった。旅程の上では計算が違ったと思うが、添乗員の才覚です。

目的の空港から、バスに乗ってチトワン国立公園に向います。

空港のフェンスを後ろにして、ミカンなど果物を売っている。(車窓から)




バスで暫く行くと、学校の生徒が下校しているのが見られた。鞄などは見当たりません。制服もあるようで、行儀が良いようでした。




チトワン国立公園のナラヤ二ロッジに着いた。ガンジス川の源流域だと聞いた河畔にあって、いい眺めです。




 食事はバイキングだったが、菜食が多い。しかし、どれもこれもカレー味です。美味いけれどもそれほど食べられない。後口でカレーの香辛料がガンガン効いてくる。
食堂棟には、きらきらテープの飾りがぶら下がっています。食材の写真がない。それは昼間と言うのに、暗くて撮れなかった。電気がないのである。





宿泊棟のロッジは、洒落た造りです。まるで南太平洋の雰囲気がある。
 




象の守りが左右にある通路は、食堂から宿泊棟に通じる逍遥路です。




サラノキの大木を後ろに控えて、大きな蟻塚がある。叩いてみるが、硬くて、まるでコンクリートのようでした。




ガンジス川を、高瀬舟が滑るように走ります。


古都バドガオン(ネパール5)

2010-10-30 | 海外旅行
現在の王様の時代の前の、ネパールの王様の都、バドガオンを訪ねます。
 王宮の入口は厳重に憲兵によってガードされています。背後の建物は、55窓と呼ばれている宮殿の一部です。窓が55個設けられ、しかもその窓は、中からは外が見えるが、外からは中が見えない構造になっていると言います。精巧緻密な木彫の成果です。



入口玄関の門の装飾は、黄金色に輝いています。鴨居の額には、シバ神が踊っています。




 サルの仏様が立っていました。赤い米を塗ってお参りするので、赤くなり、更に赤の護符を、べたべたと貼り付けられています。このサルの石像には、絶えずサルが徘徊しています。窓枠にサルがいます。供物を狙ってサルが集まると言う。

 王宮の入口から塀の中に入ると、広場があり、そこには男性の入れない門がありました。門の左右には、獅子に乗った仏様がいます。ガードマンもいます。文殊菩薩かなあ。今しも、女の子が、母に手を引かれて出てきました。




少し行くと、王様の休憩所の役目をする棟がありました。二重の塔ですね。鳩だらけです。
棟を支える斜めの柱?にふと気がつきました。ここにも隙間のない彫刻が施されていました。




 赤と青と黄色の女神が、シンクロしています。手足を動かして踊っているポーズです。
そして、女神の足元を御覧ください。日本なら天邪鬼が踏み台になっていますが、ネパールのそれは、皆sexをしています。女神はシヴァ神と考えられます。
 シバ神(シヴァ神)はヒンドゥ教の神です。破壊する神であり創造する神です。生産の神でもあります。リンガ(男根)を象徴とする神です。




女神の足は、その下に、男女の姿の足と頭があります。斜めにかかる柱は、足の形になっており、リンガが見える。





更に進むと、王様の使った温泉プール跡があった。左の丸い棒のようなものは、コブラの頭です。プールの一角に、湯の湧き出す蛇口があった。立派な物です。





よく出来た芸術品ですね。




面白いので拡大します。蛇がいます。鹿かなあ。馬もいます。波と魚、猿もいる。まだ他にもいるようです。


カトマンズ市街(ネパール4)

2010-10-29 | 海外旅行
この時、ネパールはまだ立憲君主国でした。
 日本の出資した博物館の前には、ネパールの王宮博物館があり、歴代の王様の肖像画が、十数人並んでいました。その中の一幅です。
 この人は最近、彼の弟によって、一族が一斉に宮殿内で暗殺されています。

 王宮クーデターで成功した弟が、現在王様になっています。現地ガイドの話では、暗殺された王様は国民に信任が厚く「お父さん」として慕われていたのでした。ガイドはその時頭を丸めて悲しんだと言います。
 今度の王様は、市内の至る所に肖像画のポスターを張ったりしていますが、親しみが湧かないと言っていました。
左:王宮博物館の入口。
 




街中の道路わきには多くの水場があります。ここで、皆さんは水浴をし手います。ヒマラヤの伏流水かも。




ダルバール広場に出てきました。白い尖塔が真っ白になりましたが、シバ神の従者の象徴の塔で、その左に、基壇のある三重塔はシバ神を祀ってある塔です。ヒンズー教が仏教の原点ですね。シャカは、ヒンズー教の父母から生れました。





人も賑やかだし、車も走り、いこいの広場ダルバール広場です。かつて、この塔の軒下は麻薬吸引の巣窟であったという。





観光客が多いようですが、ベレー帽の兵隊も見えます。基壇で胡坐を書く人は、憩っているのか、失業者か、誰かとの待ち合わせか。



少し行くと、これは恐ろしげなシバ神の化身といわれるカーラベイラブという石造の仏様です。恐怖の神だそうで、絶大な絶対的な力を持ち、悪を睨みます。
左に出た腕には、人の胴体を握って、下方の腕には首を下げています。右の腕では長刀を持ち、眼力は鋭いです。
庶民の信仰が篤い。赤の色は、米の粒をつぶして赤くしてお供えをしています。
右:彼女はクマリという生き神様です。幼い時に、神様に指定され、社会から隔離されます。信仰一筋の生涯を暮らします。しかし、初潮があった時点で、神様は次のクマリに譲られます。
 彼女が一日に一回、クマリの館の二階の窓から姿を見せます。それも窓際を素通りするだけですが、中庭で待っていた人々は、クマリの姿を見ると幸せになると信じています。



 クマリになる資格は、シャカ族の出身であること、髪が黒いこと、眼が大きいこと、綺麗であること、その他にもありました。

クマリの姿が見える窓は、見事な彫刻で埋め尽くされています。




カトマンズから、同じ盆地の中の古都バドガオンに移動します。約50kmほどあるが、ここは12世紀ー18世紀の間、王様の支配する都でした。
少し落ち着いた、信仰の街は、鄙びた感じがします。



こんなのどかな風景も。牛は神様の使いで食べません。水牛は食べます。


仏教美術館(ネパール3)

2010-10-28 | 海外旅行
  日本政府も出資して、博物館が出来ていました。仏像が印象に残りました。

博物館は現地で見る寺院のような建築で、装飾も楽しい。




正面入口の欄間の装飾が面白い。これは猪八戒ですね。



表札があった。秋篠宮の名前が見える。ネパール王室と天皇家は交流が深い。現在はネパールに王様はいませんね。




写真がありました。これは釈迦の生れたルンビニの写真で、この廃墟になっていますが、アショカ王のもとで、釈迦は生まれ育ちました。
 




精巧に出来た仏像たちです。豊かな盛り上がりも完成された生身の仏様ですね。右:この肢体は天平の仏のようです。見ていて飽きがこないし、どの仏像も見ていると日が暮れそうですよ。
 




左:踊っています。神に捧げる舞は歓喜にあふれています。後背にもそれぞれの仏が出来上がっています。右:千手観音でしょうか、肩を抱き寄せ、愛を語っています。
 




男性も女性も自然のままでの姿で、悟りの道へと入って行くことでしょうか。右は恋人が子どもを生み、繁栄・生産の神様でしょうか。
 


男女の仏様ですね。左が女性と見ましたが。


スワヤンブナート寺院(ネパール2)

2010-10-27 | 海外旅行
  ネパールの首都カトマンズの一夜が明けました。ホテルの窓から、朝の霞に、もやっと浮ぶスワヤンブナート城跡が見えます。
 ここのカトマンズが湖の底であったのを、文殊菩薩が盆地に換え、そこに仏の根源である大日如来を迎え入れて、出来た寺院といいます。

日の光に照らされて、浮かび上がる城郭です。



 頂上まで参道が付いています。道には、隙間なく並んでいるマニ車を参拝の人は手で回転させながら、道を登ります。京都の高台寺にも並んでいますね。

ここの道はやや下り坂です。途中サルがあちこちに見えます。サル寺とも言われています。




参道沿いには、仏塔が次々と現れます。



人類が平和でありますように、と言う標識がお寺などでよく見かけますが、その団体が建立した釈迦像です。





スワヤンブナートの頂上に来た。

左:目玉寺とも言われますが、巨大なストーバには、大きな目が描かれています。この目は お釈迦様の目であって、万人を慈愛の眼で見ており、鼻の部分は1の数字だそうです。世 界は一つと言う意味だそうです。手前の白い円形のものは、漆喰で出来た土台で、地球を 示します。
右:人々は頂上のストーバに礼拝します。そのときに礼拝を依頼することが出来ます。何か 品物を祈ってくれる人にお礼をします。写真左手前には品物が積み上げられています。
 お祈りの世話をしている人は裸足になって、火で身を清め、皆さんの祈りを務めます。
 





この頂上では、ヒンドウ教のまるいポゴダと、ラマ教(チベット仏教)のストーバ(塔)と、釈迦の大きな像が、同じ場所に同居しています。鳩が多数とまっています。




参道沿いに住みつく、露天商の人たちは信仰心も厚そうに見えました。




値打ちのありそうな物も並んでいます。




少し奥まった所にあったダライラマ若かりし頃の写真です。右はカトマンズを湖から盆地に変えた文殊菩薩でしょう。
 

エベレストが見たい(ネパール1)

2010-10-26 | 海外旅行
  JALのチャーター便が、関空からバンコク経由で、ネパールのカトマンズーに向います。10数時間かかります。
 機長の説明では、機は1分間にドラム缶1本のガソリンを使用するそうです。今回のフライトならガソリンを満タンにして飛び立つと、ネパールからの帰り便で、バンコクで給油をしないといけないそうです。

タイかミャンマーのあたりで、窓の外にヒマラヤらしき雪の峰が見えます。




カトマンズ空港に着陸です。部分的に見ると、いい風景が展開します。カトマンズ盆地です。



緑一杯の田畑は、緯度は同じでも、土地の気温などはかなり暖かい。高い煙突は窯業かも。




ラデイソンホテルの窓からの風景。





街中の風景。オートバイなどまだそれほど多くないが、人は、大勢です。もちろん信号が街全体で2機。我が国からも信号機を送ったが、誰も信号を守らないので、使っていない。





郊外の乗合バス。





この木彫は、宮殿などで見られる窓ですが、緻密な彫刻には驚きです。彫るのは決まった一族だけがこれをすることが出来ます。ネワール族です。彼らは優秀な種族で、人心を掴みます。




上の木彫もそうですが、ホテルの中の装飾品です。

これはカトマンズの中心街にあるストーバ(塔)のある広場の絵画です。五重塔の原型ですね。




左:阿弥陀如来(釈迦かも)と右:派手な千手十一面観音様です。
 


拡大します。

左:耳もそうですが、頭上の小仏さんらしいのはすべてコブラですね。コブラが7匹集まって扇状に広がり、鎌首を上げて正面を向いています。
右:背中の千手のほうは、何も持っていませんね。
  


とろろ汁(鞠子宿)

2010-10-25 | 国内旅行
 富士山を横目に見て、東海道を帰ることにしました。ところが、東名高速は、ほぼ、全面改修工事で、渋滞の極みでしたね。それでも、静岡ICで降りて 五十三次の宿鞠子(=丸子)の宿に立ち寄ります。

 そこに「とろろ汁」を訪ねます。この前に訪ねた時から10数年経っています。


広重の五十三次の画にも出てきます。






旧東海道の道案内の標識がありました。右:名物とろろ汁の橋袋です。







麦飯に、とろろ汁をどばーっと掛けて、ずるずると吸います。とろろのお粥になります。






左:昔は品数は2-3種で、迷うことは無かったのに、種類が増えると困ったものです。
右:大広間の框には、広重の五十三次の絵が並んでいます。以前に来た時は、ここに五十三次の絵皿が並んでいました。 最近東海地方に地震があり、それからは絵画に置き換えたといいます。








鞠子宿の皿だけが、床の間の片隅にあります。残りは蔵に仕舞ってあるそうです。径50cmはあるでしょうか。




旧東海道に面して、丁子屋の看板があります。再建されたとはいえ、お芝居の舞台のようです。






左:家の前の庭には、東海道五十三次膝栗毛の十返舎一九の一節の碑があります。
 「けんかする夫婦は口をとがらして 鳶とろろにすべりこそすれ」
 とろろ汁を食べようと立ち寄った店だが、店の夫婦が喧嘩して食べそこねた話です。
右:これも前の庭にありますが、松尾芭蕉の句碑で、江戸後期の建立です。
 「梅わかな 丸子の宿の とろろ汁」 
 





静岡県安倍川の西にあります。丸子と書いても「まりこ」と読みます。



国道1号線、更に北には1号線バイパスと、道路は3本が平行しています。

店の前から、旧東海道です。遠くに第二駐車場が見えます。


忍野八海(下)

2010-10-24 | 国内旅行
 湧水群の中央あたりにやってきました。左に見える水車は、最も早くから、仕事をしていた水車です。
観光化されるまでは、湧き出す水が小川になって流れていたところです。




土産物店の軒先になってしまった、湧水の滝があります。




滴る水は、作られたものとはいえ、爽やかです。




皆さんが覗いていた泉です。水深10m程あるそうです。底の方から表面まで鱒か岩魚かが泳いでいます。底の底までが、透明で、暗くなっている部分にも魚が見えるようです。





流れに泳ぐ魚たち。




大きいのがいました。

いろいろ泳いでいますが、白いのは突然変異かも。
 






この模様からすると岩魚ですね。





左手が水車小屋です。






上の写真の水車の明治初期の風景です。食事どころに架っていた写真です。富士山を背景にいい景色ですね。右は雪の風景です。
 









右端に水車が見えます。






通りの道は、観光客がいなければ、ひっそりしています。


忍野八海(おしのはっかい)上

2010-10-23 | 国内旅行
甲府盆地から、トンネルを抜けて、河口湖畔を走り、忍野八海に着きました。

何と鏡のような泉でした。池の底が全部見通せます。



8箇所の泉があり、天然記念物第一号の湧池です。





案内図のほかに出口池というのがあります。




角度を変えてもこの透明感は変りません。富士の湧水が、不思議な庭園を造ります。




湧き水が流れ、実物大の萱葺きの家、水車がポイントでしょうね。




この池は有料の庭園です。





池に面して茶店があり、山梨名物「ほうとう」の鍋です。
右は古くから使われていた水車が、リニューアルされて、今も仕事をしている。









軒先に吊るしてあるトウモロコシは保存食でしょうか。




この泉には中ノ島があって、その島の中央には更に泉が湧いています。橋を渡って左方が中央の池です。






皆さん下を向いて、池の中を覗いています。何があると言うのでしょうか。


甲州葡萄

2010-10-22 | 国内旅行
今夜の宿、かんぽの宿石和(いさわ)に泊まる。
 ここは一時、国会で話題になった人が、井戸を掘っていると、温泉が湧き始めたというところである。
 始めは湧き出すのを放置していると、溜まった温泉が風呂のようになって、人々が水遊びならぬ温泉遊びを楽しんだという写真もある。


宿の玄関ロビーに飾ってあった、赤富士の凧です。






ホテルの中庭にある池に鯉の姿がある。
 





翌朝、ホテルで紹介のあった、郊外のぶどう園に行きました。これは大きなぶどう棚です。




日光が当たりすぎると駄目になるとかで、葡萄の房に傘を着せています。





これは収穫を諦めて、観賞用でしょうか。





青い袋やら白い袋やら、タオルでほう被りをしているように見えます。





ここのはよく実っています。





これは新しい品種でしょうね。美味いですよ、これは。




しっかり販売所があり、幾らでも試食が出来ます。




甲斐路という品種がお勧めです。べりAも定評がありますね。




ピオーネは終りで、今売り出しの甲斐路が多いでした。