昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

街中散策と出石歌舞伎

2014-02-28 | 歴史・文化遺産
残雪のある街中を散策する。
小高い丘の上に沢庵和尚の寺がある。

「沢庵和尚の古道場宗鏡寺」と門札が見える。

沢庵和尚と言えば、吉川栄治作「宮本武蔵」に登場して、武蔵に指南をしたり、武蔵を杉の木にぶら下げたりした人。
漬物の沢庵を造り、将軍家にも出入りしたこともある。



平成25年大河ドラマ「八重の桜」に登場してきたが、
八重の最初の夫「川崎尚之助」の供養塔がある。

彼は、ここ出石町の出身だった。





そこから少し坂を下ると幕府の手を逃れてきた「桂小五郎」の隠れ住んだ屋敷がある。
今は石碑だけが残っているが、かつては赤い土塀の崩れかかった家屋があった。





さて、少し行くと「永楽館」と言う芝居小屋に出てきた。
 




平成25年11月5日から、ここで興業があったらしい。




ポスターには、今売り出し中の顔写真があり、待合ロビーの板の間には「まねき」が並んでいる。





「伽羅沙(ガラシャ)」=細川ガラシャと「神功皇后と武内宿祢」「悪玉と善玉」などの出し物だった。



出し物に登場してきた人物の浮世絵がポスターになって張り出されている。
 



歌舞伎公演を記念して出来た冊子が公開されている。
左:中村壱太郎    右:片岡愛之助



出石焼

2014-02-27 | 歴史・文化遺産
特急「こうのとり」の時間待ちで出石蕎麦に行く。
出石城址、城の櫓が風景に入ると、それらしい風景になる。最近はそば屋が増えた。
100軒くらい?はありそうだ。




街道筋から離れて、ひっそりとした出石藩は白磁の出石焼を盛んにした。





観光用として残存する窯元が博物館になっている。




ひねって作るのではなく押し型を使って製作するようである。




火を入れる前の塑像が並ぶ。萩焼にも似ている。




型に入れて出来上がる。




これは電気窯らしい。本格的な生産が縮小して、町のどこかで伝統を繋いでいるようだ。




この人が護っていた窯らしい。




これは夏の写真であるが、正面に辰鼓楼が、城下町のシンボルとして残っている。
登城の合図などに使ったという。
街並み全体が、歴史を刻む遺産として保存され、若者に人気がある。



「撮るよりも食べるがカニ」

2014-02-26 | 旅の風物
初めの刺身アラカルト



しゃぶしゃぶ用と刺身のあし




足の殻をペキッと折って「生の身のもちもち感が美味い」などと言う。言葉に出すともっとうまい。
それから足のタグを確かめるともっとうまい。「津居山漁港・祇園丸」
 




蟹の尊い命に感謝。





次は焼き蟹、鼻にツンと来る焦げた香り。





しゃぶしゃぶに浸けたが、身がそれぞれお互いにくっついてしまった。




左:湯の時間を長かったのか少し形が崩れたようだ。
右:カニ酢が美味い。
 



津居山漁港にほど近く、ここの民宿は、朝の食事前には「餅つき」がある。
かわいい臼と杵で、こつんこつんと音がする。
「ぺったらこ。ぺったらこ」ではないですが。



「おくどさん」とか「へっついさん」とか言いませんでしたか。民宿ならではのレトロですね。




再び城崎駅に帰ってきた。今日はコウノトリの繁殖場は休業だった。

出石に向かう。


カニを狙って

2014-02-25 | 旅の風物
蟹を狙って、城崎に出かける。
JRの城崎駅前広場に、蟹のハサミと目玉。




コウノトリの彫像がある。背景には誰でも使える足湯の設備。

傷ついたコウノトリが足を浸して治したという温泉である。


源泉が噴き出す駅前である。




レトロなバスが市内を巡る。




蟹の看板も見える。




この川沿いに、温泉宿がずらりと並んでいる。今回は見向きもしない。民宿でカニだ!蟹だ!





塗り箸の店があった。かつてはよく耳にした箸の作法。べからずの箇条書き。

幼い頃親に躾けられた記憶も浮かんでくる。現代の若い人には理解できるかな?
行儀作法の第一歩。






ほど近い所にある出石焼きの店。純白である。



書写山圓教寺27番札所(4)

2014-02-23 | 札所巡り
食堂(じきどう)の中の二階に寺宝などが公開されている。



常行堂で能楽の催しがあり、その時の写真があった。




定朝の手になる大日如来の座像がある。
そういえば、お顔など三十三間堂の千手観音とよく似ている。






羽ばたくツルの背に如意輪観音が乗っている。開祖性空上人作ともいう。

当寺は弁慶とか、秀吉とかの名がよく出てくる。乱世の中で生き抜いてきた古刹である。




開祖性空上人の画像がある。

最近になって、性空とみられる骨壺が発見された。
 



多くの古仏が展示されているなかで、不動明王が一際輝いている。




降三世(ごうさんぜ)明王の像が立派である。
他の明王と共に、憤怒の形相で、悪魔を退散させるという。
 




撮影禁止の文化財の仏像が並ぶ。




食堂の階下には、重文の鬼瓦も展示されている。
写経の為の机や椅子が並ぶ。



書写山圓教寺27番札所(3)

2014-02-22 | 札所巡り
摩尼殿から少し山道を歩く。
この大きな樹木の幹の張り具合が楽しそう。徳利のような、どうすればこうなる。




不思議な藻類。






「三つの堂」の広場に出た。
右:大講堂 左の長屋の棟が食堂(じきどう)
映画のロケ地はここ。




大講堂は、その色彩が白の基調で荘厳さを感じる。今日は扉が開いている。




直角に食堂(じきどう)が並ぶ。「長堂」とも呼ばれる。蔀戸(しとみど)が圧巻である。





広場の南に立つ「常行堂」。能楽の舞台のように、軒が前に出ている。




常行堂の軒下が明るいのは、雪の反射で照らされている。




長屋とも呼ばれる「食堂」と舞台のある「常行堂」の軒が接している。
屋上、屋を重ねる!
 


先日来の降雪が屋根に残っている。時々軒下に落ちてくる。



書写山圓教寺27番札所(2)

2014-02-21 | 札所巡り
ぐらぐらと揺れながら、山道を走ったバスは、札所の朱印を頂く摩尼殿の足元まで行く。
大きな伽藍は舞台造りである。



山肌にしがみついているような伽藍は、大きい。西暦970年と言うから平安時代の創建である。



石段を上がった所にあった手水鉢。こんな宝剣にしがみつく、怖い顔をした龍も珍しい。




天人が舞い降りた木を見て、創建者「性空証人」が如意輪観音を彫ったのが初め。




御詠歌「はるばると登れば書写の山おろし 松の響きも御法なるらん」 
右:西国・坂東・秩父の百観音巡りを達成した講の人の額である。
 



摩尼殿の廂の舞台から。茶店の屋根に雪が見える。弁慶もここで修業した古刹である。
下:庇の回廊には、紅葉で染まった名残りのカエデの種子が散乱する。





境内の巡拝のコースである。括弧内の所要時間は、修行僧の足に違いない。走る?



西国観音札所27番(1)

2014-02-20 | 札所巡り
冬季オリンピックで、少し睡眠不足で、生活のリズムが乱れている昨今。


播州平野の南には姫路の街が見える。
山陽道の高架が見え、ロープウエイの麓の駅が見える。




NHKのドラマ「黒田官兵衛」の活躍する平野である。
 


天台宗の古刹であり、西国33番札所27番書写山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)である。
「一隅を照らす」天台宗のキャッチフレーズ
身近なところから、仏の光を照らして、人を救うというのである。



山の尾根道の参道入口の空き地に、最近完成したモニュメントがある。





右から参道を進み、舞台づくりの摩尼(まに)殿が見える。
左(西)には映画のロケに使われる「三つの堂」前の広場がある。
食堂(じきどう)・大講堂・常行堂の通称(三つの堂)
少し左下に進んで開山堂。
ところで、頂上近くの白山権現で吟じたこともあった。声が山に吸収された。



魚屋さん

2014-02-17 | 話題
魚屋さんの店頭には食欲の元がある。
巨大なフグ。



毛ガニが、粉だらけになって、まだぶつぶつ言っている。複雑な口元は、エイリアン。





タラは、シベリアで畑の肥料になるという。今もそうだろうか。




小魚もよく太っている。




真イカの足はこんなに短かった?




キズシは美味い。




先日は一夜明ければ雪だった。吹き降った雪だったのかも。青い光は謎である。



大鳥神社(祭神ヤマトタケル)

2014-02-16 | 歴史・文化遺産
景行天皇の皇子であるヤマトタケルは三重県の能褒野(のぼの)で崩御するが、
鳥となって飛び立ち、ここ堺市に降りたのが大鳥神社であったと言われる。、




ヤマトタケルの像。





この境内が祭日には人で一杯になる。




堺市は与謝野晶子を世に出した街で、彼女の顕彰碑が建っている。



平清盛が神馬と和歌一首を献じたという。
平清盛が熊野参詣の途中、都で源義朝が旗を上げ、清盛は急遽都へ引換えした時の事である。
  



与謝野晶子の歌碑。「和泉なる わがうぶすなの大鳥の 宮居の杉の青きひとむら」




千木も立派な拝殿。サクラが良いですね。



本殿を望む。




右が拝殿、左の奥が本殿。




八重の枝垂れが盛り。