goo blog サービス終了のお知らせ 

I Didn't Know What Time It Was 時さえ忘れて

蕎麦 or うどん or ラーメン、それにスーパードライとジャズがあれば

「たかま」大阪市北区天神橋7

2012-05-03 | 蕎麦 旅の空
ホテルを出て、天神橋筋の商店街を散策しながら北へ向かうと、アーケードが切れた、さらに先にその店はひっそりと出現。





引き戸を開けて、店内に一歩踏み込めば、いきなりそこが客席。10人掛けの大きなテーブルと4人掛けが1つ。
けっして広いとはいえないが、木をふんだんに使いながらも、無駄を省いた本物指向の空間が広がっている。






予約を告げると、大きなテーブルに相席となった。先客3組5名がそれぞれ飲みものを楽しみながら料理を待っている様子。
手作り感いっぱいのメニューから、豆腐味噌漬け500円、だし巻き800円、もり蕎麦900円と田舎蕎麦900円を注文した。
もちろん、エビスビール中瓶700円を忘れるはずはない(笑)







乾いた喉をビールで潤していると、着色したかと思われるほど、黄色いだし巻きが辛味だいこんと共に供された。



綺麗な断面は、バームクーヘンのようだ。かなり甘い味付けは、辛味だいこんをつけることを前提にしているのだろうか。
茗荷の酢漬けで口直しし、ビールをもう一本追加して、静かに流れるJAZZを聴きながら、また暫く待っていると、
「蕎麦のご用意ができました。」と女将さんから声をかけられた。えっ!まだ味噌漬けが出てないのですが、・・・。
どうやら忘れられていたようで、蕎麦の後にお出ししますと言われても、それじゃ順序が違うと思い、キャンセルする。





まずは、田舎。とても細く打たれた蕎麦には小さな星も見受けられ、美しいと表現したくなるほどだ。
そのまま何も付けず食べてみれば、ちゃんとコシも感じるし、風味も豊かで、本当に美味しい。




次に、もり蕎麦。更科というほど白くないようだが、田舎より、さらに強いコシがあり、旨いを実感できる。
もちろんツユの塩梅も私にはちょうどよく、吟味された薬味も最高。どちらも芸術的といえるものだが、
うず高く盛られた所為で、食べ進めると底に近い部分の水切りが悪く感じられたのは、ちょっと残念だ。



錫の急須から注いだトロトロの蕎麦湯は、背中に刺さる待ち客の視線が気になり、ゆっくり楽しむことができなかった。


今思い出してみると、料理と雰囲気は流石、ミシュラン店だと思う。しかし惜しいのは接客だったかな。

たかまそば(蕎麦) / 天神橋筋六丁目駅中崎町駅
夜総合点★★★★ 4.0



(Pana LX5で撮影)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「陶そば正」浜松市

2012-02-11 | 蕎麦 旅の空
ナビに案内されるまま、車を走らせれば、ミカン畑に囲まれた古いプレハブ住宅に到着。小さな看板を頼りに敷地内に車を入れる。
右手奥へ進み玄関へ入ると、いくつかの陶芸作品が出迎えてくれた。大きな轆轤目を付けるのが、店主の好みなのかもしれない。




内は、洋間にテーブルが2つ、和室に座卓が2つで、キャパは16席。片隅に置かれたCDラジカセはしばらく使われていないようだ。




注文は、店のお勧めNo.1、2、3。すなわち、そばがき900円、ざるそば1000円、それに天ざるそば1800円。もちろん粗挽き十割とする。




そば茶をいただきながら、奥から聞こえてくる音に耳を澄ませていると、お茶漬け茶碗ほどの大きさの器で、そばがきが供された。



好んで、注文しないそばがきだが、これは抜群に旨い。ボリュームも他店の倍はあろうかと思われるくらいで、二人で分けても十分な量。


ちょうど食べ終わる頃に、二種類の塩が盛られた天ぷらが登場。タネはぬるっぱ、水前寺菜など聞きなれない山菜のデッドストックだ。



下仁田ねぎの青い部分で芯に粘りがあるところも、初めて食べたがなかなか美味だった。紫芋の甘さは、デザート向きかも知れない。






いかに粗挽き十割といえど、もう少し長く繋がっていてほしいが、穀物らしさを感じる蕎麦は、風味も十分でとても美味しい。
蕎麦の端部を使ったという刺身(?)は、そばがき用の甘露醤油に漬けていただく。その食感が新鮮で、日本酒のアテにしてみたい。




粗挽きを茹でた蕎麦湯だが、下のほうに溜まったトロトロの部分ももったいなくて完飲。最後は、サービスの八朔で口直しとした。


最初は店の雰囲気に疑問符一杯だったが、器を始め薬味・具材など、できるかぎり全てを自身で作ろうとする店主の心意気・
飾らないライフスタイルに共感を覚えた。古民家を改装した趣のある店も悪くないが、この店はこのままでいいと断言する。

陶そば正そば(蕎麦) / 尾奈駅奥浜名湖駅三ケ日駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5



(Pana LX5で撮影)
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「一如庵」奈良県

2011-07-18 | 蕎麦 旅の空
ろあん松田」の店主が、若手では「隆平そば」とここに注目していると教えてくれたので、遠路はるばる出かけてみた。

11時の予約に遅れることのないよう15分前には着いたが、店は存在を主張することもなく、注意していなければ通り過ぎるところ。




外観はとても古い民家のまま、庭には後ほど食すことになる藪甘草の花がオレンジ色も鮮やかに咲いていた。





引き戸を開けて名前を告げると、しばらく三和土に設けられたベンチで待つようにとの指示を受ける。
用意が整ったところで、田の字型の座敷に招かれ、縁側の席に案内されると同時に、お絞りとお茶と蕎麦チップが供された。




本日は他に2組の客が同じ二の膳3200円を予約しているとのことで、全員が揃うまで更に待つことになる。





BGMに適したピアノソロが静かに聴こえる中、スダチの泡が載ったもずく酢から、始まり。


酸っぱさ加減が適当で、さっぱりとして口の中がリセットされたようだ。




紫蘇ジュース、タタキ牛蒡、アボガドと青さ海苔、枝豆の白和え、ワカメと新生姜、ボイルトマト、茗荷寿司だったかな。


杉板の上に、綺麗に並べられた料理は正にpretty。また味付けがバラエティに富んでいて楽しい。



茄子の煮浸しと山芋そうめん。


涼しげなガラスの器がいい。崩していくと、中から出現したのはオレンジ色をした花の酢漬。実に面白い!




次は天ぷら、納豆を紫蘇の葉で巻いたものと鞘インゲン。


塩でいただくことはよくあるが、紫蘇の葉の粉とはなかなかのアイデアかも。






とても細い十割蕎麦だ。



1mm角ほどの極細のもので、色も白く、まるでそうめんのよう。一口目には感じたコシだが、細さが災いしてか、すぐになくなる。
ツユは辛目で、鰹風味が豊か。山葵を少量、蕎麦に載せ、ツユに少し漬けていただいたが、途中から乾いてきたような感じがある。





蕎麦湯は、とろりとした濃いタイプ。


別の片口にツユが用意されているので、足りなくなっても継ぎ足せばいい。




小豆入りの玄米ご飯が漬物2種と一緒に提供される。


食感はまるで、おこわ。

ここまで梅干の種だけを除き全て完食してきたが、後はデザートのみと聞いて、手挽き蕎麦1100円を二人で一枚追加した。







  薬味は塩と辛味だいこん。

殻付きのまま挽いた田舎蕎麦だが、こちらも外では見られないくらい細い。しかも短く切れていないから、それは見事といえよう。
風味は先ほどのものより感じられるが、食感は同様で喉越しがいいとはいえない。尚、ツユは変えていないとのことだった。




黒塗りの盆が引かれ、最後は朱色の盆に載せられた白玉ぜんざいの抹茶アイス添えの登場。


控え目な甘さで、口直しにはグッド。添えられた紅葉の若葉が清涼感を演出していた。


ここまで約90分、膳の座りが悪くカタカタと音を立てたことは残念だったが、十分に寛がせてもらった。山里に感謝。

一如庵 そば(蕎麦) / 榛原駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5




さて、今日は朝早くから起き出して女子サッカーをTV観戦し、力一杯祈りを捧げた挙句、奈良まで往復したので疲れた。
また、台風の影響からか、断続的に雨が強く降ってきて、室生寺見学を諦めなければならなかったことが残念だった。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ろあん松田」兵庫県篠山市

2011-07-06 | 蕎麦 旅の空
雑誌「dancyu」の記事を読んで以来、ツレの憧れとなっていたこちらの名店が、この旅の最終目的地だ。

もちろん予約済みなので焦ることはないのだが、大阪からの所要時間が読めなかったことと、
道に迷うこともなかったので、11時には谷間の一本道のほぼ行き止まりまで来ていた。

電柱に取り付けられた小さな看板と表札だけが、この民家がお目当ての店であることを示している。





しばらく外のベンチに腰掛けて山を眺めたりしていたが、強い日差しに堪らず、引き戸を開けて中に声をかけると、
対応に出てきてくれた娘さんが、「こちらでお待ち下さい」と三和土に設けられた囲炉裏端を示してくれた。



今は見かけなくなった鴨居造りの木造建築を眺めていると、料理の準備ができたのだろうか、「お好きなところへ」と案内される。
どうやら、この時間帯は私たちだけが、お客のよう。こんなに広い座敷を独り占めとは、実にリッチな気分だ。




席に着くと、揚げ蕎麦と黒豆茶が供された。丹波といえば、やっぱり黒豆かなどと思いながら、揚げ蕎麦をポリポリ。







鴨汁にも変更できたが、おろしそばで注文。ベルギービールなどもメニューに書かれていたが、ノンアルコールをチョイス。






漆塗りのプレートに、箸と箸置きが整然と設えられ、さあコースの始まりだ。




黒塩が載ったトマトジュース                   ノンアルコールビールは多分キリンフリー!?





20種類はあるだろう地物の焼き野菜  火が通っているはずなのにコリコリとした食感がいい
(実は、奥さんがひとつひとつ丁寧に説明してくれたのだが、覚えきれなかったので名前は失念)






籠に敷いた笹の上には、鹿肉2種、鰊の梅煮、キュウリの花などの盛り合わせ  野かんぞうの佃煮も







十割蕎麦 とても綺麗な更科だが、姿からは想像できないようなコシ・噛み応えあり






飛び鉋模様の皿には、梅干と蕗の煮物 梅雨時には酸っぱいものを






蕎麦寿司ではちょっと珍しいと思える手巻き 穴子と錦糸卵とキュウリ入り







熱々の蕎麦掻きは、シンプルに山葵だけでいただいた







粗挽き蕎麦は、ほとんど塩でいただいたが、ツユは十割が本枯節なら、こちらは焼き節とか





織部の器に入った、かぶ・にんじん・さつまいも等の冷製蒸し野菜はレモン風味







とろろとおろしから選ぶことができたので、私達はおろし(辛味大根)を選択 ツユは粗挽きと同じ






残った2種類のツユを蕎麦湯で割って吟味 自家製いぶりがっこと糠漬けなどをアテに






蕎麦湯に梅干を浸していただくのは、初めての経験だ






最後のデザートは、蕎麦饅頭と蕎麦茶 



全て完食したものの、野菜と蕎麦のイメージしか残っていないので、バランス的には少々疑問を感じるが、
素材そのものを生かした料理と、とても素敵なおもてなしで、いつの間にか2時間もの時が過ぎていた。


久しぶりに仕事から開放され、実にまったりとして心豊かな時空の旅を味わえたことに感謝。



食事を終えて帰ろうとする私達を、見送りに出てこられた店主にご挨拶もできたし、
ツレはちゃっかり記念撮影にも収まっていたので、さぞいい記念になっただろう(笑)

ろあん松田 そば(蕎麦) / 篠山市その他)
昼総合点★★★★ 4.0




辞去した後、立杭まで移動し「陶の郷(すえのさと)」にて丹波焼を30分ほど見学。




あとは名古屋まで、高速道路をひとっ走りするのみだが、 I'm tired.
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「そば切り 蔦屋」大阪市中央区

2011-07-05 | 蕎麦 旅の空


心斎橋筋を南から北へそぞろ歩き、さらに地下鉄に乗って東へ移動。

 


所謂繁華街からは少し離れた場所の、緑溢れる公園に面した長屋の一角にお目当ての店はひっそりと佇んでいた。




店内には、10人掛けの大テーブルと6人掛けの一回り小さなテーブルがあり、古びた内装といい具合にマッチしている。


先客は女性が二人、それぞれ手酌を楽しんでいる様子で、BGMもなく、ただ静寂に包まれていて実にいい雰囲気だ。


さて、注文は豆皿三種600円とビール中ビン650円。さらに手挽きそばが無くなっていたので、もりそば800円2枚とした。



突き出しがいい塩梅で、これだけでビールが進む。二人で分けても十分な量の三種盛りが出てきたら、当然もう一本追加(笑)






しばらくすると混み始めてきたので、とても感じのいい花番さん(奥様?)に、「そろそろ出して下さい。」と声をかけた。




薬味は少量のネギと山葵、ツユは小さな猪口にタップリと入って、瀟洒に見える蕎麦は山形のざるに盛られている。





細切りでボリュームは少なく思えたが、意外にしっかりあり、食べてみれば、その食感は何だか男っぽいゴリっとしたもの。
喉越しのいいタイプとはいえないが、風味はなかなかで美味しい。ただ個人的にはツユが甘く、こんなに量はいらないと思う。



などと言いつつ、しっかり蕎麦湯もいただいて、ご満悦。


「近くにあれば再訪間違いなしだね。」などと話し合いながら、また地下鉄の駅を目指す。今度は乗り換えが必要だ。

そば切り 蔦屋 そば(蕎麦) / 谷町六丁目駅谷町四丁目駅松屋町駅
夜総合点★★★★ 4.0




まだまだ大阪の夜は続く!
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「隆平そば」京都2nd

2011-07-05 | 蕎麦 旅の空
花園での用事を済ませ、兄夫婦との会食の席に選んだのは、昨年訪れて大ファンになったこの店。もちろん予約済みだ。


予定より早く到着したので、駐車場に停めて店主のご実家「中村軒」を覗いてみたものの然程の時間潰しにならず。
暖簾はまだ出されていないが、思い切って声をかけてみたところ、「中でお待ち下さい」とありがたい返答が帰ってきた。

エアコンの効いた和室に通され、会話を楽しみながら待つこと暫し。「梅湯」から、順に料理が提供される。







前とは順番や盛り方、それに材料も少々違うようだが、どれも美味しい。蕎麦はもちろんのこと、ツユが最高に旨い。
兄もよほど気に入ったのか、蕎麦湯を何杯もお代わりしていた。一方、義姉は十割そばや蕎麦掻きがお好みの様子。

また暖かい蕎麦に載ったかいわれ大根が一瞬邪魔に感じたが、その辛味・後味がさっぱりとして、案外暑い夏向きかもしれない。

隆兵そば そば(蕎麦) / 桂駅
昼総合点★★★★ 4.0




さて、兄夫婦にも満足してもらったようだし、そろそろ京都とお別れして、私達は一路大阪へ向かいますかね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「そば処 藤村 」滋賀県東近江市

2011-05-03 | 蕎麦 旅の空
いつかは行きたいと思っていた店は、関ヶ原ICを先頭とする50kmという名神高速道路の大渋滞の彼方にあった。

カーナビのお陰で幸い迷うことはなかったが、片田舎で道も狭く、分りにくい場所にあり、駐車場もちょっと停めにくい。




しかし店内に入ってみれば、外観からは想像できないほど広くモダンな木造建築で一度に気に入ってしまった。(キャパは30くらい)


さて、分厚い無垢のテーブル席に案内され、メニューを確認する。30食限定の十割1000円はもう無いものと諦めつつ尋ねてみたところ、
「あります」との嬉しい返答あり。当然それを2枚、おろしそば1000円それにかけそば850円を後から出してもらうようにオーダー。




まずは十割そば、いかにもといった色をしている。細いがエッジも立っていて、正に好みのタイプだ。


 蕎麦の風味も十分で、辛目のもり汁で二人とも美味しくいただいた。




かなり濃い蕎麦湯を楽しんでいると、次に供されたのは白っぽい二八のざるそば。オロシは別皿での提供となる。


 風味は薄くなるが、十割よりコシがある。
ただし大根おろしが少量付くだけで、200円UPには疑問あり。これならざるでよかったかも。





さらに、かけそばのかけ汁は「食っちゃ旨いが、飲んじゃ辛い」という江戸そば仕立てということかもしれないが、
関西風のもっと優しい甘汁を期待していた私には、かなり醤油辛く感じ、ちょっと納得のいかないものだった。

尚、ボリュームはどれもそこそこあり、2杯も食べればお腹一杯になったことを付け加えておく。

そば処 藤村 そば(蕎麦) / 河辺の森駅八日市駅五箇荘駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5





その後、新緑の永源寺に参拝し、出来たばかりの石榑(いしぐれ)トンネルを通り、八風街道を桑名へ抜けて帰名。



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「おぎのや」長野県木曽郡木祖村

2011-04-29 | 蕎麦 旅の空
ETC休日特別割引の恩恵に預かる最後の機会になるだろうと、足を延ばすことにした。渋滞に少々かかったものの、11:35に到着。

立派な構えの古民家を改造したお店は、高橋名人率いる翁達磨グループの一員で、「百々や」に続く2軒目の訪問となる。


靴を脱いで、掘りごたつ式になった囲炉裏のある大きなテーブル席に着いた。吹き抜けになった天窓からは太陽が差し込み、
目の前の炭火と薪ストーブの火、それに足元のホットカーペットで文字通り暖かい出迎えを受けることになる。

  

振り返って、壁のお品書きを見ると試してみようと思っていた「すんきそば」が見当たらない。どうやら季節限定もののようだ。



そこでざるそば700円2枚と、そばに付けて食べてみてくださいと勧められた焼き味噌350円を注文。



焼き味噌とくれば、やはり日本酒と行きたいところだが、ここはじっと我慢。極細のそばに付けてみたが、味噌が勝ってしまい、
繊細なそばの味を損ねてしまうような気がして、私はお勧めしない。そば汁は好みの辛口というわけではないが、鰹出汁が印象的。




食べログの口コミにあった量について、特別少ないというわけではないが、やはり少々物足りないので、一枚づつ追加600円。
蕎麦らしい風味とコシはもうひとつと思うところもあるが、喉越しがよく、抜群の雰囲気の中で食べる蕎麦は美味しいと感じた。



最後は、梅酒のシャーベット。とても酸っぱいが口直しには最高かもしれない。ちなみに、そば湯はかなりトロリとしたものだった。

おぎのや そば(蕎麦) / 藪原駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5





尚、飲めなかった日本酒の蔵元を紹介してもらい購入。その名もズバリ『木曽路』。




さて、桜もまだ咲いていないので写真を撮ることもできないし、そろそろ奈良井宿へ向かいますかね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「百々や (ももや)」静岡県周智郡森町

2011-03-21 | 蕎麦 旅の空
駅舎で食べる第二弾は、次郎長一家森の石松でお馴染み遠州森にある遠江一宮駅。切符売り場が麺打ち場になっている(驚)



店内は上手く改装され、外観や入口からは想像できないほどだ。コルトレーンのバラードもかかり、駅だということを一瞬忘れ去る。
4人掛けのテーブルが2つと、真ん中に6人掛けが一つ、キャパは14。メニューはいたってシンプルで、ざる800円と田舎800円のみ。

まずは蕎麦の実の白っぽい部分を使った、のどごしが特徴というざるを2枚注文。事前にセットされてたのか、早速そば汁・薬味などが
載った盆が運ばれてきた。しばらく窓からの風景を見ながら待っていると、お待ち兼ねの登場。情報のように量が少ないとは思えない。



エッジの立った細打ちで、なかなか良さそう。そのまま2・3本食べてみたところ、コシはあるが、ちょっと変わった感じを受ける。
やや粘りがあり、モチッとしたイメージかな。残念ながら、あまり蕎麦の風味は感じなかったが、出汁の効いたツユは辛口で美味しい。


甘皮の部分も一緒に使った田舎を一枚だけ追加して、食べ比べてみることにした。明らかに太くなって、噛み応えが出てくる。


これはいい酒のツマミになりそうだと思うが、やはり私の好みではない。最後に蕎麦湯を貰って、ゆっくりとした時間を愉しんだ。

百々や そば(蕎麦) / 遠江一宮駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0



特に撮り鉄というわけではないが、ちょうど電車の到着時間が近づいていたので、しばらく待って記念にパチリ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「しゅばく (酒蕎麦)」京都・宇治

2011-01-10 | 蕎麦 旅の空
雑誌「男の隠れ家」の記事を見てから、ずっと行きたいと思っていたが、仕入れの都合で一時饂飩を生業としていたので、
訪問することはなかった。しかし蕎麦を再開したとの情報を得て、ようやく念願が叶うことになった。


予定より早く着いてしまったので、時間調整のため宇治川を渡って平等院を見学。開店10分前に店へ戻ったが、行列はなし。


暖簾が出されると同時に中へ入ってみれば、もっと拘った店内を想像していたが、意外と庶民的なイメージだ。
BGMには小さくモダン・ジャズが流れている。お好きなところへと言われ、小上がりの窓際を選択した。
他にテーブル、カウンターも含めれば、キャパは20席ほどか。ツレには悪いが、まずは冷えた体を燗酒で暖めることにする。



飛騨の「久寿玉」(一合800円)がお勧めと書いてあるので、それを。アテにはそば味噌300円をひとついただいた。
辛口の酒には、ちょっと甘目の味噌もいいかもしれない。


さて、十割蕎麦のざる900円が運ばれてきた。細切りのエッジが立って端正なもので、かなり緑がかっている。薬味はネギと山葵だ。


 まずは蕎麦だけで食べてみたところ、とても風味豊かで、

コシもあって喉越しもいい。ツユがちょっと甘く感じたので、山葵を直接蕎麦に載せてみたところ最高に旨く感じた。

 
蕎麦湯はポタージュというほど濃いものではないが、きっと別につくられたものだろう。




そこそこボリュームもあったが、これだけでは少々足りないということになり、かけ850円と冷したぬき1100円を追加する。



ツレが食べてみたいと言った油揚げ・あげ玉・ネギが載った冷したぬきは、それぞれの食感が楽しい。
ツユに漬ける食べ方は初体験だが、関西ではそれが普通なのだろうか?個人的には山葵と一緒にツユをぶっ掛けて食したい。



少量のつなぎが入っているという蕎麦は、太くなってもコシは感じられない。ただ柚子が香るツユは、はんなりと優しい味だ。
(「はんなり」って言葉、こんなときに使ってよかったのだろうか?)

結果、ここではやはり十割の冷たい蕎麦をいただくのが正解だろう。尚、本日の蕎麦は北海道音威子府と福井丸岡のブレンドとのこと。


しゅばく そば(蕎麦) / 宇治駅(京阪)三室戸駅宇治駅(JR)
昼総合点★★★☆☆ 3.5




それじゃあ、そろそろもう一つの目的、妙心寺の参拝に連れて行っていただけませんか。


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする