I Didn't Know What Time It Was 時さえ忘れて

蕎麦 or うどん or ラーメン、それにスーパードライとジャズがあれば

「ろあん松田」兵庫県篠山市

2011-07-06 | 蕎麦 旅の空
雑誌「dancyu」の記事を読んで以来、ツレの憧れとなっていたこちらの名店が、この旅の最終目的地だ。

もちろん予約済みなので焦ることはないのだが、大阪からの所要時間が読めなかったことと、
道に迷うこともなかったので、11時には谷間の一本道のほぼ行き止まりまで来ていた。

電柱に取り付けられた小さな看板と表札だけが、この民家がお目当ての店であることを示している。





しばらく外のベンチに腰掛けて山を眺めたりしていたが、強い日差しに堪らず、引き戸を開けて中に声をかけると、
対応に出てきてくれた娘さんが、「こちらでお待ち下さい」と三和土に設けられた囲炉裏端を示してくれた。



今は見かけなくなった鴨居造りの木造建築を眺めていると、料理の準備ができたのだろうか、「お好きなところへ」と案内される。
どうやら、この時間帯は私たちだけが、お客のよう。こんなに広い座敷を独り占めとは、実にリッチな気分だ。




席に着くと、揚げ蕎麦と黒豆茶が供された。丹波といえば、やっぱり黒豆かなどと思いながら、揚げ蕎麦をポリポリ。







鴨汁にも変更できたが、おろしそばで注文。ベルギービールなどもメニューに書かれていたが、ノンアルコールをチョイス。






漆塗りのプレートに、箸と箸置きが整然と設えられ、さあコースの始まりだ。




黒塩が載ったトマトジュース                   ノンアルコールビールは多分キリンフリー!?





20種類はあるだろう地物の焼き野菜  火が通っているはずなのにコリコリとした食感がいい
(実は、奥さんがひとつひとつ丁寧に説明してくれたのだが、覚えきれなかったので名前は失念)






籠に敷いた笹の上には、鹿肉2種、鰊の梅煮、キュウリの花などの盛り合わせ  野かんぞうの佃煮も







十割蕎麦 とても綺麗な更科だが、姿からは想像できないようなコシ・噛み応えあり






飛び鉋模様の皿には、梅干と蕗の煮物 梅雨時には酸っぱいものを






蕎麦寿司ではちょっと珍しいと思える手巻き 穴子と錦糸卵とキュウリ入り







熱々の蕎麦掻きは、シンプルに山葵だけでいただいた







粗挽き蕎麦は、ほとんど塩でいただいたが、ツユは十割が本枯節なら、こちらは焼き節とか





織部の器に入った、かぶ・にんじん・さつまいも等の冷製蒸し野菜はレモン風味







とろろとおろしから選ぶことができたので、私達はおろし(辛味大根)を選択 ツユは粗挽きと同じ






残った2種類のツユを蕎麦湯で割って吟味 自家製いぶりがっこと糠漬けなどをアテに






蕎麦湯に梅干を浸していただくのは、初めての経験だ






最後のデザートは、蕎麦饅頭と蕎麦茶 



全て完食したものの、野菜と蕎麦のイメージしか残っていないので、バランス的には少々疑問を感じるが、
素材そのものを生かした料理と、とても素敵なおもてなしで、いつの間にか2時間もの時が過ぎていた。


久しぶりに仕事から開放され、実にまったりとして心豊かな時空の旅を味わえたことに感謝。



食事を終えて帰ろうとする私達を、見送りに出てこられた店主にご挨拶もできたし、
ツレはちゃっかり記念撮影にも収まっていたので、さぞいい記念になっただろう(笑)

ろあん松田 そば(蕎麦) / 篠山市その他)
昼総合点★★★★ 4.0




辞去した後、立杭まで移動し「陶の郷(すえのさと)」にて丹波焼を30分ほど見学。




あとは名古屋まで、高速道路をひとっ走りするのみだが、 I'm tired.
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
蕎麦 (へまんと)
2011-07-10 11:30:47
こんな蕎麦屋に行ってみたい(^^)
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へまんとさんへ (トラっち。)
2011-07-10 12:35:29
とても贅沢な気分にさせてもらえます。夏休みにお二人でどうぞ!
返信する

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