雑誌『dancyu特別編集 「そば」名人』の中で、「ろあん松田」の系譜店が京都にあるのを知り、早速行ってみることにした。
小さな橋を渡って、暖簾を潜って奥に声を掛けると、店主と思しき男性が床に手をついて丁寧なお辞儀で迎えてくれる。
靴を脱いで彼の後を付いて行くと、竹垣が目隠し代わりとなっている大きなガラス窓に面したカウンター席に案内された。
お昼のおすすめセット3500円を予約しておいたので、「五観の偈」と書かれた紙とともに箸や盃などが漆塗りの盆にセット済み。
1000円の追加で暖かいものを鴨そばに変更できると聞いたが、お互い鴨はあまり得意ではないので、ネギそばのままとした。
まずは私にはとても甘い果露の梅湯、次の食前酒は「松の司」が薄い盃に舐める程の量で怒れてくる(笑)
先付は季節感溢れる蕪蒸し。泡の様に柔らかく、山葵でさっぱりといただく。
蕎麦猪口が用意されたが、直径が6cm程度でぐい呑みと間違えそう。こんな小さな奴、今までお目にかかったことがない。
盛りそばはつなぎなしの十割とのこと。端整に打たれた白く細い蕎麦は、コシもあって喉越しもよく、とても旨い。
いかにも京都らしい湯葉・麩などが、蕎麦湯に入れる具として供された。これは初めての経験だが、面白いと思う。
辛汁に蕎麦湯を注せば、いつもなら節がパッと華を開いたように感じるところだが、その香りがなく、出汁は何で取っているのだろう?
しかしとても美味しいので、追加で持って来てくれた徳利の汁を猪口に取って、2杯もお代わりしたほど。立派な逸品だ。
次はそばがき。その食感から好んで注文することはない品だが、しっとりと優しい味で蕎麦の香りも十分。醤油でいただいた。
焙煎粗引きそばは、香ばしい香りを楽しみながら塩でいただく。歯応えがあって、そのまま日本酒のアテにしたいところだ。
とても濃厚なごま豆腐。含んでみれば、口の中が胡麻風味で一杯になる。上に載っているのは泡醤油とのこと。
ホウレン草のポタージュ。とても熱くて舌を火傷しそうになったが、苦味などは一切感じられず、蕎麦の実はいいアクセント。
餅米の白めしと漬物など。少しづつ齧った大徳寺納豆と鯖のへしこだけで十分箸が進む。柚子皮の漬物も美味だ。
蕎麦にコシを感じることもできるし、何よりツユが最高に美味しいネギそば。思わず最後の一滴まで飲み干してしまった。
デザートの蕎麦茶プリンが入ったココットは、凝った竹籠に収まっている。これもちゃんと蕎麦風味あり。
全体を通して器への拘りも感じたし、ランチには少々高いかもしれないが、京料理を食すことを思えば安いもの。
惜しむらくは建物が建売住宅を町家風に改装したもので、歴史を感じさせる本格的なものではなかったことだが、
帰り際にも深々とお辞儀をする店主に見送られ、その味・サービスにはわざわざ来た甲斐があったと二人とも大満足。
小さな橋を渡って、暖簾を潜って奥に声を掛けると、店主と思しき男性が床に手をついて丁寧なお辞儀で迎えてくれる。
靴を脱いで彼の後を付いて行くと、竹垣が目隠し代わりとなっている大きなガラス窓に面したカウンター席に案内された。
お昼のおすすめセット3500円を予約しておいたので、「五観の偈」と書かれた紙とともに箸や盃などが漆塗りの盆にセット済み。
1000円の追加で暖かいものを鴨そばに変更できると聞いたが、お互い鴨はあまり得意ではないので、ネギそばのままとした。
まずは私にはとても甘い果露の梅湯、次の食前酒は「松の司」が薄い盃に舐める程の量で怒れてくる(笑)
先付は季節感溢れる蕪蒸し。泡の様に柔らかく、山葵でさっぱりといただく。
蕎麦猪口が用意されたが、直径が6cm程度でぐい呑みと間違えそう。こんな小さな奴、今までお目にかかったことがない。
盛りそばはつなぎなしの十割とのこと。端整に打たれた白く細い蕎麦は、コシもあって喉越しもよく、とても旨い。
いかにも京都らしい湯葉・麩などが、蕎麦湯に入れる具として供された。これは初めての経験だが、面白いと思う。
辛汁に蕎麦湯を注せば、いつもなら節がパッと華を開いたように感じるところだが、その香りがなく、出汁は何で取っているのだろう?
しかしとても美味しいので、追加で持って来てくれた徳利の汁を猪口に取って、2杯もお代わりしたほど。立派な逸品だ。
次はそばがき。その食感から好んで注文することはない品だが、しっとりと優しい味で蕎麦の香りも十分。醤油でいただいた。
焙煎粗引きそばは、香ばしい香りを楽しみながら塩でいただく。歯応えがあって、そのまま日本酒のアテにしたいところだ。
とても濃厚なごま豆腐。含んでみれば、口の中が胡麻風味で一杯になる。上に載っているのは泡醤油とのこと。
ホウレン草のポタージュ。とても熱くて舌を火傷しそうになったが、苦味などは一切感じられず、蕎麦の実はいいアクセント。
餅米の白めしと漬物など。少しづつ齧った大徳寺納豆と鯖のへしこだけで十分箸が進む。柚子皮の漬物も美味だ。
蕎麦にコシを感じることもできるし、何よりツユが最高に美味しいネギそば。思わず最後の一滴まで飲み干してしまった。
デザートの蕎麦茶プリンが入ったココットは、凝った竹籠に収まっている。これもちゃんと蕎麦風味あり。
全体を通して器への拘りも感じたし、ランチには少々高いかもしれないが、京料理を食すことを思えば安いもの。
惜しむらくは建物が建売住宅を町家風に改装したもので、歴史を感じさせる本格的なものではなかったことだが、
帰り際にも深々とお辞儀をする店主に見送られ、その味・サービスにはわざわざ来た甲斐があったと二人とも大満足。
隆兵そば (そば(蕎麦) / 桂駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
京都でラーメンばかり食べてないで、たまには蕎麦も食べたくなりました。
それにしてもトラっちさん快調なペースですね。
岩村は雪です。明日はホワイトクリスマスかな。
さて、京都にはいい蕎麦屋がいくつかありますので、是非お試し下さい。お勧めは、膳、かね井、そしてここです。
私も、ラーメンの食べ歩きから遠ざかってしまいました。
さて、今年の〆のラーメンはどうしたらいいのでしょうかね?