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「樅ノ木は残った」NHK大河ドラマ

2020-06-29 23:49:47 | 之波太:柴田
 『樅ノ木は残った』は、1970年1月4日 - 12月27日まで放送されたNHK大河ドラマ
第8作。全52回。

江戸時代前期の4代将軍・徳川家綱の治世に起きた伊達騒動を題材にした、山本
周五郎の小説『樅ノ木は残った』を原作に、『太閤記』の茂木草介(脚本)、
吉田直哉(演出)のコンビが挑んだドラマで、戦争の無い時代にも争いを求めて
しまう人間の悲しい性を描いている。

主な配役
原田甲斐:平幹二朗
従来の多くの作品では、「伊達騒動の首謀者」という悪役として描かれてきたが、本作
ではお家乗っ取りを防ぐために命を掛けた名臣として描かれている。
宇乃:吉永小百合
畑与右衛門の娘。両親を殺されたことにより失声症になる(原作とは異なる)。その後
しばらくの間甲斐のもとにおり、そこで樅の木を見せられる。
たよ:栗原小巻
若き日の甲斐と親しい間柄だった。しかし、身分が違うために結婚できないと悟った後、
精神を病む。その後鹿に襲われて死ぬ。


概要
現在に続くご当地ブームの先駆けとなった作品で、ドラマの舞台地で本格的にロケが
行われたのも、この『樅ノ木は残った』が初めてであり、地元の仙台で主に主人公・
原田甲斐の青春篇が収録された。地元との観光タイアップが本格的に始まったのも
この作品で、舞台地近くの樅の木林が一斉に刈り取られ、ただ1本が残され、まさに
「樅の木は残った」状態にされたというエピソードがあった。
物語の序盤では、栗原小巻が演じる甲斐の恋人・たよとの悲恋を中心にした、原作
には無い甲斐の青春時代がオリジナルストーリーとして書き下ろされており、第14回
から原作部分に入っている。一方総集編では、冒頭から伊達騒動の勃発が描かれて
おり、上述の甲斐の前半生は総集編・前編の途中で、甲斐が回想する形式で収録され
ている。
内容や音楽も相まって一部の視聴者からは「番組が暗い」などの声も寄せられたこと
もあったが、伊達家のお家騒動を緻密かつ丹念に描いており、重厚かつ骨太な初期の
大河ドラマの傑作と高く評価されている。
オープニングはその冒頭、風に揺れる竹林から能面が現れ、様々な能面をいくつかの
アングルから映しつつ、風に翻弄される竹の映像をインサートしたものであった。
このタイトルバックの撮影は、竹林ぎりぎりまでヘリコプターを降下させて撮影し、
文化財である能面については、所蔵者自らがスタジオに持ち込み、撮影中は片時も
離さず、スタッフは湿度計まで用意して万一の事故を防いだという。
初回視聴率27.6%、最高視聴率27.6%、平均視聴率21.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。

映像の現存・公開状況
https://www.nhk.or.jp/archives/hiwa/110422.html
NHKアーカイブス
連載コラム「お宝発見ニュース」
第17回 樅ノ木(もみのき)は残っていた!(その1) から

総集編の最後の部分で原田甲斐を供養する放送当時のフィルム映像を流している。
この総集編は現存し、VHS・DVDも発売されている。本編の回の映像については
長らく現存しないとされてきたが、主人公の原田甲斐の居城だった船岡城があった
宮城県柴田郡柴田町の郷土資料館「しばたの郷土館」に、第29話を除く全52話中
の51話分の録画テープが保存されていたことが2011年2月に明らかになった。
なお、このテープは録画機器がカラー対応ではなかったためにモノクロで保存され
ている。その後、「しばたの郷土館」の要望により、入場料を無料にしたうえで
DVDにより常時放映されている(有料の場合、権利者への許諾のための対価を
NHKへ払う必要があった)。
なお、総集編第一部の冒頭部は本放送時は歌舞伎の映像とナレーションによって
構成されていたが、肖像権の都合もあってか、ソフト化に際し字幕表示に差し替え
られている(NHKオンデマンドによる配信映像ではオリジナルの映像が視聴できる)。
また、NHKアーカイブスでは第二部のみの公開となっている。

しばたの郷土館に残されているビデオテープ(本編51回+総集編2回)とNHKに
よりDVD化された。
DVDには「柴田町が主催し、しばたの郷土館で行われる無料の展示に限り、
上映を許可します 複製はしないでください」と注意書きがある。





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