8月11日、朝日新聞の天声人語です。
今年が英文学者・野尻抱影の生誕130年という。
先程、探査機ニューホライズンズが接近観測した「冥王星」の和名を付けた人である。
星の方言を集めたということで、知られている。
管理人が持っている野尻さんの本「星の方言集 日本の星」
昭和32年発行を中央公論社から新装版として昭和48年に発行された。
天声人語の後半に、ペルセウス座流星群について記述がある。
今日の朝日新聞から
国立天文台HPから
ペルセウス座流星群 2015年
マウナケア山で撮影されたペルセウス座流星群の流星の写真
●ペルセウス座流星群について
ペルセウス座流星群は毎年8月12日、13日頃を中心に活動する流星群です。
ペルセウス座流星群は、とても観察しやすい流星群です。
毎年、ほぼ確実に、たくさんの流星が出現することがその理由のひとつです。
1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」と共に「三大流星群」と呼ばれています。
活動が極大の頃に夜空の暗い場所で観察すれば、最も多いときで40個以上の流星を見ることができます。
また、流星群の活動期間が多くの方の夏休みやお盆休みに重なっているため、
夜更かしをしやすかったり、星のよく見える場所に行きやすかったりすることも理由に挙げられます。
さらに、「しぶんぎ座流星群」と「ふたご座流星群」の活動は冬の寒い時期に当たりますが、
ペルセウス座流星群の活動は夏の盛りに当たりますので、観察時の寒さについてあまり
心配する必要がありません。
●今年のペルセウス座流星群
今年(2015年)のペルセウス座流星群はよい条件で観察ができます。 8月14日が新月のため、
月明かりの影響がない暗い空で観察ができ、暗い流星まで見ることができるからです。
今年のペルセウス座流星群の活動の極大は、日本時間の8月13日15時30分頃と予想されています。
残念ながら極大は日本の昼間にあたるため、このときに流星を観察することはできません。
しかし、その前後にあたる、12日の夜半から13日未明にかけてと13日の夜半から14日未明にかけては、
夜空の十分に暗い場所で観察すると、最も多いときで1時間あたり30個以上の流星を見ることが
できるかもしれません。
●今年、観察に適した日時
8月12日の夜半から13日未明にかけてと、13日の夜半から14日未明にかけて、
特に多くの流星が出現すると考えられます。
2015年のペルセウス座流星群の活動の極大は、日本時間の8月13日15時30分頃と予想されています。
その時刻が昼間に当たる日本では、極大の頃に流星を観察することができません。
そのため、極大から時間的には少しずれますが、8月12日の夜半から13日未明までと、
13日の夜半から14日未明までが、日本でペルセウス座流星群の流星を観察するのに
適した時間帯だと考えられます。
ただ、そのときに晴れるとは限りませんし、予想外のタイミングで流星が活発に
出現することもあるかもしれません。
ですから、あまり上記の予想にとらわれず、なるべく長い時間、そして長い期間観察を
続けてみてください。長く観察すれば、それだけ流星を見る機会が増えることになります。
●流星が多く見られる期間
8月7日頃から15日頃までは、普段より多くの流星を見ることができると考えられます。
この期間、ペルセウス座流星群の活動が比較的活発な状態が続いているためです。
ただし、出現する流星の数は、極大から日が離れるほど少なくなります。
また、ペルセウス座流星群の全活動期間はさらに長く、7月17日頃から8月24日頃まで
続くと考えられています。
●観察に適した時間帯
なるべく、夜半から未明までの間に観察するのがよいでしょう。
(流星群自体の活動が一定であれば)流星群の放射点の高度が高いほど多くの流星が
出現します。時間帯ごとの流星の出現状況は、おおよそ次のようになります。
21時前放射点がまだ地平線近くの低い位置にあるため、流星はあまり出現しません。
21時過ぎから夜半まで放射点の高度が徐々に上がり、流星が出現し始めます。
夜半から未明まで放射点の高度は高くなり続け、未明に最も高くなります。
放射点の高度が高くなるにつれて出現する流星の数も多くなっていき、空が明るくなり
始める前に最も多くの流星が出現します。
●観察に適した方向
空の広い範囲が見渡せれば、どちらを向いて観察しても構いません。
ペルセウス座流星群の放射点は、ペルセウス座のγ(ガンマ)星の近くにあります。
流星群の流星は、放射点を中心に四方八方に(放射状に)出現します。
これは、放射点のあるペルセウス座付近だけに流星が出現するということではありません。
流星は夜空のどこにでも現れます。例えば、放射点とは反対の方向を見ていても、
平均すれば、放射点の方向を見たときと同じ数の流星を見ることができます。
放射点の方向にはあまりこだわらず、できるだけ空が広く見渡せる場所を選んで、
空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。
空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。
放射点との位置関係によって、流星の軌跡の長さは違ってきます。 放射点近くに
出現する流星は、こちらに向かって飛んでいるために短い軌跡の流星が多く、
一方、放射点から離れた方向では、流星の軌跡を横から見ることになるために、
長い軌跡の流星が多くなります。
●月明かりの影響
今年は8月14日が新月のため、月明かりの影響はありません。
●観察に適した場所
空をなるべく広く見渡すことができ、街灯などが少ない場所で観察しましょう。
空がなるべく広く見渡せる場所で観察しましょう。 林の中のように空があまり
見渡せない場所や、ベランダのように空の一部しか見えない場所では、空全体に
現れる流星をとらえきれません。なるべく視界を遮るものが少ない場所を探してください。
また、できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう。
流星の光は、街灯の明かりなどに比べるととても弱いものです。人工の明かりが多いと、
その明るさに妨げられて暗い流星が見づらくなり、それだけ、見ることのできる
流星の数が少なくなってしまいます。
大きな都市やその周辺地域では、都市全体の明るさに妨げられ、暗い流星を見ることが
できません。大きな都市からはなるべく遠く離れた場所で観察するのがよいでしょう。
●ペルセウス座流星群の流星かどうかの見分け方
流星の軌跡を反対の方向にたどり、ペルセウス座流星群の放射点を通るかどうかで判断します。
下の図は、8月中旬午前0時頃の、ペルセウス座流星群の放射点付近の星空を示しています。
この図を参考に、実際の空で放射点の位置を探してみましょう。
カシオペヤ座などなじみのある星座や、ぎょしゃ座の1等星カペラなどの明るい星を目安に
するとよいでしょう。
都市部では、これほど暗い星は見えないかもしれませんが、放射点を探す目安となるよう
暗い星まで描いてあります。 (実際の星空には放射点を示す印はありません)
ペルセウス座流星群の放射点 2015年8月14日0時頃 東京の星空
星は日周運動によって動いています。0時より何時間も前や0時を過ぎて何時間も経つと、
星の見える位置がこの図とは違いますのでご注意ください
(日本国内では観察する地点による差はあまりありませんので、0時であれば東京以外でも
この図を利用できます)。 星座早見盤を利用すれば、別の時刻の星空を確認することができます。
●見える流星の数
夜空が暗い場所で観察すれば、1時間あたり30個以上の流星を見ることができるかもしれません。
日本では、今年の予想極大時刻である日本時間の8月13日15時30分頃は昼間に当たるため、
その前後の夜にしか流星を観察することができません。
出現する流星の数は、極大の頃よりやや少なくなりますが、夜空が暗い場所で観察すれば、
1時間あたり30個以上の流星を見ることができるかもしれません。
●観察の際の注意点
・望遠鏡や双眼鏡などの特別な道具は必要ありません。肉眼で観察しましょう。
望遠鏡や双眼鏡を使うと視野がたいへん狭くなってしまうため、流星の観察には適しません。
・立ったままで長い時間観察をすると首が疲れます。レジャーシートなどを用意して、
寝転がったまま観察できるよう準備をしておくとよいでしょう。
・屋外に出てから暗さに目が慣れるまで、最低でも15分間は観察を続けるようにしましょう。
・夜遅く屋外で行動することになりますので、事故などに十分注意して行動してください。
・人家の近くで大声でさわいだり、立入禁止の場所に入ったりしないよう、マナーを守ってください。
今年が英文学者・野尻抱影の生誕130年という。
先程、探査機ニューホライズンズが接近観測した「冥王星」の和名を付けた人である。
星の方言を集めたということで、知られている。
管理人が持っている野尻さんの本「星の方言集 日本の星」
昭和32年発行を中央公論社から新装版として昭和48年に発行された。
天声人語の後半に、ペルセウス座流星群について記述がある。
今日の朝日新聞から
国立天文台HPから
ペルセウス座流星群 2015年
マウナケア山で撮影されたペルセウス座流星群の流星の写真
●ペルセウス座流星群について
ペルセウス座流星群は毎年8月12日、13日頃を中心に活動する流星群です。
ペルセウス座流星群は、とても観察しやすい流星群です。
毎年、ほぼ確実に、たくさんの流星が出現することがその理由のひとつです。
1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」と共に「三大流星群」と呼ばれています。
活動が極大の頃に夜空の暗い場所で観察すれば、最も多いときで40個以上の流星を見ることができます。
また、流星群の活動期間が多くの方の夏休みやお盆休みに重なっているため、
夜更かしをしやすかったり、星のよく見える場所に行きやすかったりすることも理由に挙げられます。
さらに、「しぶんぎ座流星群」と「ふたご座流星群」の活動は冬の寒い時期に当たりますが、
ペルセウス座流星群の活動は夏の盛りに当たりますので、観察時の寒さについてあまり
心配する必要がありません。
●今年のペルセウス座流星群
今年(2015年)のペルセウス座流星群はよい条件で観察ができます。 8月14日が新月のため、
月明かりの影響がない暗い空で観察ができ、暗い流星まで見ることができるからです。
今年のペルセウス座流星群の活動の極大は、日本時間の8月13日15時30分頃と予想されています。
残念ながら極大は日本の昼間にあたるため、このときに流星を観察することはできません。
しかし、その前後にあたる、12日の夜半から13日未明にかけてと13日の夜半から14日未明にかけては、
夜空の十分に暗い場所で観察すると、最も多いときで1時間あたり30個以上の流星を見ることが
できるかもしれません。
●今年、観察に適した日時
8月12日の夜半から13日未明にかけてと、13日の夜半から14日未明にかけて、
特に多くの流星が出現すると考えられます。
2015年のペルセウス座流星群の活動の極大は、日本時間の8月13日15時30分頃と予想されています。
その時刻が昼間に当たる日本では、極大の頃に流星を観察することができません。
そのため、極大から時間的には少しずれますが、8月12日の夜半から13日未明までと、
13日の夜半から14日未明までが、日本でペルセウス座流星群の流星を観察するのに
適した時間帯だと考えられます。
ただ、そのときに晴れるとは限りませんし、予想外のタイミングで流星が活発に
出現することもあるかもしれません。
ですから、あまり上記の予想にとらわれず、なるべく長い時間、そして長い期間観察を
続けてみてください。長く観察すれば、それだけ流星を見る機会が増えることになります。
●流星が多く見られる期間
8月7日頃から15日頃までは、普段より多くの流星を見ることができると考えられます。
この期間、ペルセウス座流星群の活動が比較的活発な状態が続いているためです。
ただし、出現する流星の数は、極大から日が離れるほど少なくなります。
また、ペルセウス座流星群の全活動期間はさらに長く、7月17日頃から8月24日頃まで
続くと考えられています。
●観察に適した時間帯
なるべく、夜半から未明までの間に観察するのがよいでしょう。
(流星群自体の活動が一定であれば)流星群の放射点の高度が高いほど多くの流星が
出現します。時間帯ごとの流星の出現状況は、おおよそ次のようになります。
21時前放射点がまだ地平線近くの低い位置にあるため、流星はあまり出現しません。
21時過ぎから夜半まで放射点の高度が徐々に上がり、流星が出現し始めます。
夜半から未明まで放射点の高度は高くなり続け、未明に最も高くなります。
放射点の高度が高くなるにつれて出現する流星の数も多くなっていき、空が明るくなり
始める前に最も多くの流星が出現します。
●観察に適した方向
空の広い範囲が見渡せれば、どちらを向いて観察しても構いません。
ペルセウス座流星群の放射点は、ペルセウス座のγ(ガンマ)星の近くにあります。
流星群の流星は、放射点を中心に四方八方に(放射状に)出現します。
これは、放射点のあるペルセウス座付近だけに流星が出現するということではありません。
流星は夜空のどこにでも現れます。例えば、放射点とは反対の方向を見ていても、
平均すれば、放射点の方向を見たときと同じ数の流星を見ることができます。
放射点の方向にはあまりこだわらず、できるだけ空が広く見渡せる場所を選んで、
空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。
空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。
放射点との位置関係によって、流星の軌跡の長さは違ってきます。 放射点近くに
出現する流星は、こちらに向かって飛んでいるために短い軌跡の流星が多く、
一方、放射点から離れた方向では、流星の軌跡を横から見ることになるために、
長い軌跡の流星が多くなります。
●月明かりの影響
今年は8月14日が新月のため、月明かりの影響はありません。
●観察に適した場所
空をなるべく広く見渡すことができ、街灯などが少ない場所で観察しましょう。
空がなるべく広く見渡せる場所で観察しましょう。 林の中のように空があまり
見渡せない場所や、ベランダのように空の一部しか見えない場所では、空全体に
現れる流星をとらえきれません。なるべく視界を遮るものが少ない場所を探してください。
また、できるだけ、街灯など人工の明かりが少ない場所を選びましょう。
流星の光は、街灯の明かりなどに比べるととても弱いものです。人工の明かりが多いと、
その明るさに妨げられて暗い流星が見づらくなり、それだけ、見ることのできる
流星の数が少なくなってしまいます。
大きな都市やその周辺地域では、都市全体の明るさに妨げられ、暗い流星を見ることが
できません。大きな都市からはなるべく遠く離れた場所で観察するのがよいでしょう。
●ペルセウス座流星群の流星かどうかの見分け方
流星の軌跡を反対の方向にたどり、ペルセウス座流星群の放射点を通るかどうかで判断します。
下の図は、8月中旬午前0時頃の、ペルセウス座流星群の放射点付近の星空を示しています。
この図を参考に、実際の空で放射点の位置を探してみましょう。
カシオペヤ座などなじみのある星座や、ぎょしゃ座の1等星カペラなどの明るい星を目安に
するとよいでしょう。
都市部では、これほど暗い星は見えないかもしれませんが、放射点を探す目安となるよう
暗い星まで描いてあります。 (実際の星空には放射点を示す印はありません)
ペルセウス座流星群の放射点 2015年8月14日0時頃 東京の星空
星は日周運動によって動いています。0時より何時間も前や0時を過ぎて何時間も経つと、
星の見える位置がこの図とは違いますのでご注意ください
(日本国内では観察する地点による差はあまりありませんので、0時であれば東京以外でも
この図を利用できます)。 星座早見盤を利用すれば、別の時刻の星空を確認することができます。
●見える流星の数
夜空が暗い場所で観察すれば、1時間あたり30個以上の流星を見ることができるかもしれません。
日本では、今年の予想極大時刻である日本時間の8月13日15時30分頃は昼間に当たるため、
その前後の夜にしか流星を観察することができません。
出現する流星の数は、極大の頃よりやや少なくなりますが、夜空が暗い場所で観察すれば、
1時間あたり30個以上の流星を見ることができるかもしれません。
●観察の際の注意点
・望遠鏡や双眼鏡などの特別な道具は必要ありません。肉眼で観察しましょう。
望遠鏡や双眼鏡を使うと視野がたいへん狭くなってしまうため、流星の観察には適しません。
・立ったままで長い時間観察をすると首が疲れます。レジャーシートなどを用意して、
寝転がったまま観察できるよう準備をしておくとよいでしょう。
・屋外に出てから暗さに目が慣れるまで、最低でも15分間は観察を続けるようにしましょう。
・夜遅く屋外で行動することになりますので、事故などに十分注意して行動してください。
・人家の近くで大声でさわいだり、立入禁止の場所に入ったりしないよう、マナーを守ってください。
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