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プロキシマ・ケンタウリ

2016-08-25 23:50:43 | 
今日の朝日新聞に「4光年先 地球に似た惑星」の見出しがありました。


ケンタウルス座の方向に約4光年離れた三つの恒星から成る3重連星のうち、最も小さい
「プロキシマ・ケンタウリ」に地球に似た岩石質とみられる惑星を発見したと、英ロンドン大
などの国際研究チームが25日、英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
プロキシマは赤色矮星と呼ばれるタイプで、質量、大きさとも太陽の1割強。
南米チリにある欧州南天天文台(ESO)の望遠鏡などによる観測で発見された惑星
「プロキシマb」の質量は、地球の少なくとも1.3倍で、公転周期は約11日間と推定された。

この惑星のプロキシマとの距離は非常に近いが、受ける熱が小さいため、生命に必要な水が
液体で存在する可能性がある。ただ、紫外線やX線が強烈で、厳しい環境という。 

この3重連星は、太陽系から最も近いプロキシマと別の恒星2個が重力で結び付いている。
このうち「アルファ・ケンタウリB」については、スイス・ジュネーブ大チームが2012年、
質量が地球と同程度の惑星を発見したとネイチャー誌に発表。
しかし、別のチームが昨年、観測データの解釈ミスとして存在を否定する論文を発表した。

地球から約4光年離れた惑星の地上想像図。
日の出のように見えるのは赤色矮星「プロキシマ・ケンタウリ」(欧州南天天文台提供)


ケンタウルス座:左前脚の星がリギルケンタウルス
リギルケンタウルス(ケンタウルス座α)は、東北地方から見ることができない。

αケンタウリと呼ばれることもある。全天で3番目に明るい星である。
実際には0.0等星と1.4等星の連星で、さらにその周りを暗いプロキシマケンタウリが巡る、
三重星の連星系である。
この連星系の主星は、スペクトルG型の太陽にとてもよく似た黄色の星である。
この星までの距離は4.4光年で、現在太陽系にもっとも近い恒星系である。
正確にはプロキシマケンタウリがもっとも近く、その距離は約4.22光年
(太陽と地球の間の距離の約27万倍)である。
プロキシマは「もっとも近い」あるいは「隣」の意味である。

プロキシマケンタウリは、太陽にもっとも近い恒星である。
リギルケンタウルス(ケンタウルス座α)の遠い連星。
発見された恒星のなかでは4.24光年でもっとも太陽系に近い。
リギルケンタウルスA・Bとの距離は1万au(約0.2光年)以上、公転周期は100万年程度とかなり遠い。
太陽の直径の7分の1ほどの大きさである。閃光星で、X線でもしばしばフレアが観測されている。

今後の観測が期待されています。
探査機(ボイジャー)は、30数年かかってようやく太陽系脱出したところです。
4光年の航行は現実的ではない。
さて、プロキシマケンタウリの惑星は、地球と似た環境か?気になるところです。