おはよ。
一昨日からの回想です。
3月22日に、
長男からメールが来た。
「結局卒業式にはきます?」
おぉっ!そうだった!
かねてより、3月24日が長男の
卒業式だと聞いていて、ただ、当時店の卒業式の着付けの予定などが入るころだったので、未定のまま直近に連絡することになっていたのだよ。
で・・・あたしは忙しさにまぎれて、すっかり失念しておりました。
正直に打ち明けます・・・
息子よ、ごめんね・・・(ひどい親父)
でも、このメールで行けると踏んだあたしは早速に返信。
「いぐっ!」
そこから急いで23日(定休日でした)の予定をやりくりして、3:30発の航空券をゲット。
息子はアパートに泊まればよいといってくれましたが、一人寝に慣れている父は、別の宿を取りましたよ。
(ちなみに、卒業式会場のすぐそばのホテルを取ったら、
2950円でした。ユースよりも安いぞ!)
明けて23日は朝から歯医者の予約をこなし、老人たちの買出しを済ませ、仕立て屋さんを回り、2時過ぎセントレアへ。

(よい天気です)
無事にANAで午後5時、ビューンと福岡着。
息子とは6時の待ち合わせでしたので、とりあえず地下鉄で博多駅まで行って、そこからタクシーで大学の正門前へ。
と、着いたと思って降りてみたら、なんとそこは大学病院の正門前でした。
振り返るとまだそのタクシーがいましたので、すかさず、
「おっちゃん、ここ違うがね」
と説明。
運転手のおじさんは、うっかりと勘違いをされたようでした。
まぁ、そんなこともありますよ。
で、再びサービスで大学の正門前に到着。
すでに息子はそこに立っておりました。
再開を祝してとりあえず握手。
ここからは、息子のリードで、あたしを接待してくれました。
歩いて程なく、「
串ぼうず」という居酒屋へ。
聞けば、
行きつけの居酒屋だという。
・・・学生の分際で行きつけの居酒屋・・・キミは誰に似たのだね?
まだ開店間際の誰もいないそのお店に二人で入り、奥の小上がりに
大将に勧められるままに二人で座りました。
とりあえずの生中で乾杯。
まずは卒業、おめでとう!
グビグビ、プハーッ! うんまいっ!
息子は慣れた様子で小皿を注文してくれます。

(いつでもどこでも変わらぬお父さん)
大将も息子のことを話してくれて、大変居心地のよい空間でありました。
生中2杯から、今度は焼酎へ。
と・・・息子は奥のほうへごそごそと行きまして、焼酎のビンを片手に再び席へ。
息子キープの焼酎ですね・・・キミは誰に似たのかね?
「
黒こうじ」と書かれた芋でしたが、大変飲みやすくて美味しかったですよ。
地元でも見かけぬ、大将自慢の焼酎らしい。
彼はロックで、あたしはお湯割で、ぐいぐいと酒量もあがります。
卒業にあたり、のんべの親子は、これまでのお話をいろいろとしたですよ。
君にとっての4年間は、きっと大切なものですね。
やがてお店にもお客さんが入ってきて、いつしか満席となっておりました。
今回の卒業にあたり、
前夜祭に父一人というのも寂しいではないか?
・・・と思いましたお父さん。
咄嗟に立ち上がり、居酒屋を仕切ります。
「え~、皆様。あたくし本日愛知県から参りました。この度息子が卒業するにあたり、皆様で乾杯をしていただきたいと思います。」(いつでもどこでも変わらぬお父さん)
回りのお客様には通じたようで、みなさま「
かんぱ~い」とご発声をいただきました。
どちらさまも、ありがとうございました。
(みんないい人でよかった)

(隣の席の皆様も、息子さんが歯学部を卒業されるということでした。おめでとうございます)
しっかり飲んで、中締め。
大将に「あと2年、よろしくお願いします」と頼んで、次へ。
「〆は博多ラーメンで」と告げると、息子が連れて行ってくれた先は、こちら。
「
花やま」という屋台のようなところでした。
ここでも気のよい大将が、つまみをお任せで出してくれました。
博多らしい雰囲気のお店で、おいしかったよ。
そして〆はこれ。
うまかったなぁ・・・
すっかり出来上がりました二人は、ここでそれぞれのねぐらへと向かいました。
宿に入ったお父さんは、バタンキュー。
そして翌日、いよいよ卒業式当日。
9時に会場入りをするという息子に合わせて行きましたら、すぐに彼を見つけました。
「タケルよ、お父さんは
二日酔いだよ」
「
・・・オレもだよ」
・・・見事にシンクロしていた親子でした。
22歳のスーツ姿も、晴れやかで良い!
せっかくでしたので、二人の記念写真を撮ろうと思い、そばの男性に頼んでみました。
よしよし、これで今回のあたしの役目は終わりだよ。
と思っていましたが、後にカメラを確認したところ、なぜか写真がない。
どうやらこの人、フラッシュが上がる音をシャッター音と勘違いされたらしい。
ということで、この後すぐにそれぞれの場所へと別れた親子には、2度と記念のツーショットは手に入らなかったのでありました・・・それも良い思い出といたしましょう。
やがて会場に入りまして、式が始まりました。

(福岡国際センターという会場でした)

(二日酔いの親父に2階から写真を撮られる、二日酔いの息子)
しばらく眺めておりまして、時間となりましたのでお父さんは中座をいたしました。
これもまた、君にとって良い思い出となりますように。
さて、飛行機の予約が1:30でしたので、まずは博多駅へと向かい、少々の時間を割いて、福岡一の宮となります「
住吉神社」へお参り。
時節柄、いつも以上に「穏やかでありますように」と願いつつ、息子の卒業のお礼を申して、お札をあがなっていよいよ帰路へ。
福岡空港から、再びセントレアへビューンとひとッ飛びをしたPでした。
24時間のできごとでしたが、良いときを過ごしました。
息子よ、お世話になりまして、ありがとうね。
そして、心から、卒業おめでとう!