富山マネジメント・アカデミー

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寿福を楽しんでからでも、何も遅くはない

2018年01月22日 | Weblog

西部邁さんの自殺に想う:

人間には、最後まで、寿福を楽しむ時間が、天から与えられている。納税の義務の反対給付としての選挙権という権利はいらない。ただ、長寿の福を楽しむ権利は、自己主張してもよい。無論、次世代への迷惑を気にする節度もいる。だから。寿福権とまではいわない。天授の時間、それだけである。

孔子の教えをあれこれ読んでいると、長寿は幸福である。40にして名があれば、なんぞ悔いることがあろうか、と。孔子自身は、耄碌しても、天授の時間を楽しんでいる。しかも、天授の時間を自ら棄てた人間には、「小人」証明書を張り付ける。恥じらいもなく、「君子」こそ寿福を楽しむ、と自己宣言する。

そこには、感じ方の装置を脳のなかに作り上げた自信が秘められている。動かざる山という定点を楽しみ、動く水を楽しみましょう、と。

 

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