日本語は、使用する文字の多彩さに加え、奇妙な和製英語と、誤解された英語の語彙の理解を抱え、飽和状態である。今や国学派は、頂点から衰退期にある。他方で、日本企業の中核をなす中小企業が、後継者難により日本社会の底辺から消える。残るのは、英語という世界共通のビジネス言語を使いまわすことが可能な企業である。富山信金さんも、ついに顧客をサポートするため、香港に拠点をおきスタッフの英語ビジネスへの参入を決めたそうだ。これはチャレンジではない。トライである。チャレンジは、審判の判定に異議を申し立てることである。文句をつけるというガラの悪い、あまりやらない行為である。異議を申し立てる権利はあるが、原則、あまりやらない行為だ。その点、大相撲は行司というジャッジに対し、審判員が土俵の周りからチャレンジする文化が定着しており、見苦しくはない。では、英語への対応は難しいのか。使い易い翻訳ソフトが出ており、アルク社の「英辞郎」などを活用すれば、SNSでの英語対応は可能である。ただ、富山県立大学の講師が英語のメールに騙されて、フィッシングされて学生情報の流出を招いた。このダメージは、非常に大きい。英語を使うサイドには、悪意あるビジネスが存在し、武装しないかぎりこちらが殺される危険を伴う。それでも、個々人のレベルで、武装して戦うという勇気がないと、さらに英語圏の圧力に絞殺されることになる。富山県立大学の犯した誤りは、大学のサーバー管理にも問題があり、紺屋の白袴だったということだ。
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