富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

官庁筋が北陸景気「拡大」を認めたときが頂上

2018年08月31日 | Weblog

 官庁筋は、責任問題があるので北陸景気は「横ばいから、ゆるやかな上昇」といっていた。ここにきて、「拡大」というスタンプを押すと、過去の事例では、そこが頂上となり、緩やかに下降するか、「景気拡大の頭打ち」という表現が、次のステージに用意されている。2023年には、北陸新幹線が敦賀まで開業するとなると、5年後には、今から下降しても、上昇の波動に乗ることが想定できる。2020年で東京五輪の土木・建築の需要減退が来るので、その景気浮揚として、その小さな期待可能性が、敦賀までの開通といわれる。では、富山県経済は、2023年にむけて「拡大」を維持できるのか?景気と金利に敏感な住宅着工件数、新車販売台数の変動で説明できる変化の要素は、全体にウエイトを考えると、ほぼ無視してよいと思われる。というのは、北陸の景気の変動の主要因をどこに求めるのか、それを域内の個人消費におくのか、それとも海外への輸出に置くのか、それとも両者に主要因の相関に置くのかで、かなり景色が異なってくるだろう。経済は循環のフローなので、まず新市場の開拓に成功することである。過去は、自動車関連、住宅関連がけん引し、その流れは変わらないが、海外の個人消費市場が向上しているので、食品関連や装飾関連などの「日本製への憬れ」を商品化する流れが2020以後には、さらにアセアン、中国で展開すると思われる。それを加速するには、さまざまな形態の留学生、研修生に受け入れにより、人と人との認知関係をソーシャル・ネット・ワークとして活かしきる業務スタイルを生むというソフト面での革新性が求めらえる。これは、企業管理者がトップ・ダウンで行える次元ではなく、年代別の横断的なチームワークを異業種ごとに高めることで実現できる。その意味で、同窓会で大学別ゴルフ大会ばかり、早朝の野球大会という「オッサン文化」からの脱却が求められる。富山新聞文化センターを通じ、TOEICの点数向上を求める社会人の募集をしたところ、思いがけず異業種と異業種との交流の名刺交換会になった。アルコール抜きの知的交流には、それなりにニーズがあると知った。つまり、アジア人がアジア風の英語で交流する時代がそこにあるという事実から、次の景気拡大の頂点がみえるというわけだ。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本には北朝鮮からの抜荷がある | トップ | 8月31日(金)のつぶやき »
最新の画像もっと見る