そこそこの知識ある方は、近未来の人口動態から富山県の近未来を語り、人口の流出と流入の数字を1人、1人、1人と細かく一喜一憂されています。これは、小学5年生でも全員理解できるストーリーです。問題は、横に広がる団塊の世代が、2つあり、質が違うことです。上の塊は、国家の政策が大きく間違い、戦争が生んだ悪い遺産です。これまでの日本国の針路を続けていると、仮定すると、このグラフの底辺はますます狭まってきます。ここに着眼すると、日本人は数世紀で消滅するという議論も可能です。しかし、日本人の人口を人数だけに単純化すると、そこに「知のワナ」ができます。もう一つの要素を加えます。「性別」に分類されているのが、当たり前と考えられてきた「知のワナ」に気がつく必要があります。中年より若年、幼児に向かうほどに、「性別」文化が消えていると考えられます。そして、1人の生身の人間が、自動化された機械で過去には考えられなかった社会分業を高度に実現し、機械でできる単純労務の必要性を消しています。中年より下の世代は、横へ横へと、単純で嫌な労務を代替えするロボットを味方にしています。つまり、ドラえもんとのび太くん、しずかちゃんの仕組みが全体化しています。僕が32歳で富山大学講師として赴任した時は、研究室には、電卓しかなく、まだ、個人用のパーソナル・コンピューターもありませんでした。「デジタル社会」が本格的に稼働し、地域間の格差も次第になくなってきました。このように、「人口ピラミッド図」には、人類史の大変革である「デジタル」文明に対応できる人材が、性別に関係なく、下方に隠れています。しかも、宇宙のかなたの小惑星の探査につき、様々な企業から出向した博士たちが協業しています。これは、高齢層の段階の世代の夢を次世代に委ねてきた果実が実った成果です。日本の少子高齢化現象は、大きな文明のステージ変更にきちんと対応しています。全員が、スマートホンを使いこなしています。こうした「歴史学」の「知のワク」により、単純な人口論者の「知のワナ」を超えることも可能です。地域社会では、高度な省力システムを開発、運用できる人材の育成こそ基本となります。
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