富山マネジメント・アカデミー

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上位者が自分の苦手を若手にまかせる度量

2018年02月19日 | Weblog

上位者が自分の苦手を蔽うために、例えば、英語を奨励しない、これは愚の骨頂である。僕は、コンピューターのハードユーザーであるが、プログラミングは苦手である。それでも、仕組みを知るために、富山大学のオープン・クラスでC言語の入り口は学んだ。機械を動かす言語には、全ての条件設定が事細かく指示するプログラムがいるが、それを機械動作に変換しないと、機械は動かない。それで、人間⇒プログラム⇒アルゴリズム⇒機器動作という単方向の教育しか工学部では進めていなかったことも知った。ところが、人間の世界では、コンピューターはツールとして、ヒューマン・インターフェイスにおいて有用性が発揮できる。つまり、価値が認められる。これを将棋でたとえると、人間と人工頭脳との闘いのように見えるが、では、勝者である人口頭脳の回路の設計者には、いかほどの人間としての讃辞が贈られるのか。そして、指し手の独創性に賞賛が贈られるのか。人口頭脳の設計者は、全く「黒子」の存在となる。要は、特殊な技能者は、黒子なのだが、黒子として無視してしまうと、企業になかでは、そのような人材は育たない。

良き経営者は、その才能を妬みたくなるような異能者を外部にはみせない黒子として育てられるのか、それが知識・技術を資本とする現代企業の経営課題である。そういう教育力のある大学教員は、各大学には1人は存在する。大学のブランドで判断してはいけない。

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