このブログの見出しは、僕が考えたものではない。ネット検索で、富山、三菱UFJ銀行、と入力した結果である。富山は、マガバンクでは、みずほ銀行が圧倒的に多く、三井住友がわずかに支店があるだけだ。では、三菱系の製造業が富山には、岩瀬に存在する。これは、富山の歴史のワナである。もともと、安田善次郎の活躍で、富山では、安田銀行が大きな占有率をもっていた。いまや、安田の名前は、保険会社には残されているが、「みずほ」グループに吸収された。ところが、この「みずほ」がお荷物であることは、いうまでもない。グループ統合において、情報処理の技術の分裂を克服するのにまだ手間取っている。100株が、17000円くらいで買える銀行である。ここへきて、三菱UFJ銀行が、中国の国内の商業銀行としての免許をうけ、人民元と日本円との通貨の一体化に貢献することになった。すでに、NYにおいても、三菱UFJ銀行は世界のメイン・バンクである。特に、ドイツ銀行が事実上、破綻し、NY支店を縮小したので、三菱UFJの存在感は増した。ドル―円―人民元の喉元での金融オペレーションをこなす世界で唯一の銀行である。この世界のメガバンクの支店は、金沢にしかない。富山県の地方再生にとり、非常に厳しい金融環境にあることがわかる。もちろん、金沢支店は、富山県の製造業との取引はあり、たしか助野靴下さんが、三菱をメインバンクにしておられるようだ。それと、傘下の三菱化学など。富山では、アルミ、木材の関係で、住銀が大活躍してきたが、住友銀行・住友商事が停滞した。富山では、すでに北陸銀行が衰退期に入り、伝統的な金融機関の実力が低下してきた。育てた製造業が内部留保を高め、銀行だのみから、自社の直接金融に移行し、北銀本店の意志の絶対権が揺らいでいる。富山県としては、三菱UFJ銀行の国内店舗のなかで、不便でも金沢支店との取引を拡大し、特にチャイナ・ビジネスをしている企業は、富山の伝統的な金融のしがらみから脱する必要がある。外為銀行としての東京銀行の技術、中国に強い三和銀行のノウハウ、それは全て三菱UFJ銀行に引き継がれている。
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